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2015.09.09国際大会

龍神NIPPON、アメリカに敗れる FIVBワールドカップ2015

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 「FIVBワールドカップ男子大会」が9月9日(水)、広島グリーンアリーナ(広島県広島市)と浜松アリーナ(静岡県浜松市)で大会2日目を迎えました。昨日8日(火)の開幕戦でフルセットの末にエジプトを下した全日本男子チーム・龍神NIPPONは、最新FIVB世界ランキング(8月11日時点)5位のアメリカと対戦。セットカウント1-3(23-25、25-21、11-25、14-25)で敗戦。本大会の通算成績を1勝1敗としました。

 

 第1セット、立ち上がりの3連続得点で8-5とリードを奪いますが、中盤にテイラー・サンダー選手らの強烈なスパイクに苦戦し、14-17と逆転を許します。日本は柳田将洋選手のスパイク、鈴木寛史選手(ともにサントリーサンバーズ)のクイックで23-24とアメリカを追い詰めますが、最後はマシュー・アンダーソン選手に決められ23-25で第1セットを落とします。第2セット、1点を取り合う攻防から3連続得点を挙げて8-7と一歩リードしますが、すぐさまアメリカに3連続得点を許し9-11と逆転されます。しかし、柳田選手のスパイク、サービスエースなどで12-11、石川祐希選手(中央大学2年)の連続得点などで15-13とすると、さらに清水選手の連続得点などで20-15とアメリカを引き離します。最後はアメリカのサーブがミスとなり、25-21で日本がセットを取り返しました。第3セット、アンダーソン選手らに強打を決められると、5-14とアメリカに大きく引き離されます。なんとか盛り返したい日本は米山裕太選手(東レアローズ)、山内晶大選手(愛知学院大学4年)をコートに送り出し、流れを変えようと試みますが、序盤に広がった点差を縮めることはできず、11-25で第3セットを失います。後がない第4セット、立ち上がりからアメリカの強力なサーブに苦戦すると、中盤にはアメリカに5連続得点を許し、8-16と大きくリードを奪われます。日本は阿部裕太選手(サントリーサンバーズ)、高橋健太郎選手(筑波大学3年)を投入するもアメリカに傾いた流れを引き寄せることができず、最後は14-25で第4セットを落としました。

 

◆この試合のサイドアウト率/ブレイク率

日本:57%/27%

アメリカ:74%/43%

 

◆南部正司監督

昨日(のエジプト戦で)石川(祐希選手)がとてもよかったので、アメリカが石川(選手)を潰してくることは分かっていたが、攻撃の軸の(石川)選手を押さえられたことが負けた要因の1つだった。また、ジャンプフローターで崩されブレイクされたことが悔しかった。ただ、我々のサーブが走れば上位国が相手でも接戦に持ち込めるということが分かったので、そこを好材料と捉えて明日以降の戦いに備えたい。(今日初めてワンポイントブロッカー以外でプレーした)高橋(健太郎選手)について、高さやパワーは十分通用する。もっと国際経験を積ませることができればよりよい選手になると思う。

 

◆キャプテン・清水邦広選手

第1、2セットはサーブで打ち勝つことができたが、第3、4セットは序盤にリードされると(アメリカの)強いサーブが入り、日本のサーブが弱くなるという悪循環があった。そこで自分がもっと決められたらと思う。(劣勢になっても)序盤にもっと食らいついてけるようにしたい。アメリカは強いサーブを両サイドに打って、レセプション(サーブレシーブ)を崩すことが狙いだったと思うが、もう少し我慢強くやれたらと思う。(明日対戦するオーストラリアの)トーマス・エドガー選手は高さのある選手だが、気持ちよく打たれてはいけない。

 

◆深津英臣選手

序盤にリードするか、リードされるかが大きな課題。先に8点のテクニカルタイムアウトをとることが重要。(今日の試合では)出耒田(敬選手)がクイックを打てるチャンスが無く、いい場面では石川(祐希選手)、柳田(将洋選手)のパイプ攻撃が通っていたのでそちらを使っていた。もう少し周りの選手の気持ちを考えてトスを上げていきたい。今日2セット目を取れたのはレシーブがよかったから。ブロックの上から打たれるスパイクもレシーブできるようになっているので、明日(対戦するオーストラリア)も上から打ってくるだろうけど、1セット目から対応したい。

 

◆柳田将洋選手

第3、4セットは序盤にアメリカに走られてから受け身になってしまった。(自分の)持ち味であるサーブでもっと攻めていけたらよかった。自分以外に石川選手や清水選手が攻撃的なサーブで攻めれば、いい展開にできるということが(今日の試合で)分かった。(第18回アジア男子選手権大会では)オーストラリアに打ち負かされて悔しい思いをしているので、思い切りやりたい。

 

◆ジョン・スパロウ アメリカ監督

第1セットは日本の守備がよかったので、我々は「規律的なバレー」をせざるを得なかった。第2セットは日本のサーブがよかったということに尽きる。第3、4セットはアメリカの選手たちが日本について学んだ結果、勝つことができた。日本はアグレッシブかつハードに戦うことができていた。我々も日本のようにハードワークでプレーしていきたい。

 

◆9月9日(水)の試合結果

【Aサイト】

オーストラリア×イタリア 0-3(17-25、18-25、15-25)

エジプト×カナダ 2-3(22-25、23-25、25-21、26-24、12-15)

日本×アメリカ 1-3(23-25、25-21、11-25、14-25)

【Bサイト】

ベネズエラ×アルゼンチン 2-3(32-30、15-25、26-24、13-25、10-15)

チュニジア×イラン 1-3(17-25、25-21、14-25、20-25)

ポーランド×ロシア 3-1(26-28、27-25、25-19、25-22)

本大会は、出場12チームによる1回戦総当り戦で行われます。

 

 龍神NIPPONは明日10日(木)19:00より、オーストラリアと本大会3戦目を戦います。なお、広島大会は12日(土)のチケットは完売しておりますが、明日10日(木)、13日(日)のチケットは取扱いがございます。ぜひ会場で、またテレビの前で、龍神NIPPONに熱いご声援をよろしくお願いします!

 

○FIVBワールドカップ2015 男子大会 順位表(9月9日[水]終了時点)

1位:アメリカ(2勝0敗、勝点6、セット率=6.000、得点率=1.390)

2位:イタリア(2勝0敗、勝点6、セット率=6.000、得点率=1.354)

3位:ポーランド(2勝0敗、勝点6、セット率=6.000、得点率=1.219)

4位:アルゼンチン(2勝0敗、勝点5)

5位:ロシア(1勝1敗、勝点3、セット率=1.333)

6位:イラン(1勝1敗、勝点3、セット率=1.000)

7位:日本(1勝1敗、勝点2、セット率=0.800、得点率=0.936)

8位:カナダ(1勝1敗、勝点2、セット率=0.800、得点率=0.912)

9位:エジプト(0勝2敗、勝点2)

10位:ベネズエラ(0勝2敗、勝点1)

11位:チュニジア(0勝2敗、勝点0、セット率=0.166)

12位:オーストラリア(0勝2敗、勝点0、セット率=0.000)

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