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2017.01.07国内大会

決勝戦は女子・下北沢成徳×就実、男子・駿台学園×東亜学園 ジャパネット杯 春の高校バレー 第69回全日本高等学校選手権大会

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 日本全国の高校生バレーボーラーが『高校バレー日本一』の座を懸けて戦う「ジャパネット杯 春の高校バレー 第69回全日本バレーボール高等学校選手権大会」が1月7日(土)、東京体育館(東京都渋谷区)で大会4日目を行いました。

 

 大会リニューアルを経て7回目の新春・1月開催となったこの「春高バレー」。本年度大会には男子・2647校、女子・3810校による全国47都道府県の予選を勝ち抜いた男女各52校、計104校が出場しています。大会も終盤となった本日7日(土)はセンターコートにて準決勝が行われ、男子は駿台学園(東京)と東亜学園(東京)、女子は下北沢成徳(東京)と就実(岡山)が決勝戦進出を果たしました。

 

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 女子準決勝第1試合は、大会連覇とインターハイとの2冠が懸かる下北沢成徳(東京)と第63回大会(2010年度)以来の4強入りとなった鹿児島女(鹿児島)が対戦。第1セットは立ち上がりこそ鹿児島女が走りますが、セット終盤に黒子愛選手と堀江美志選手の得点で下北沢成徳が逆転し、25-22で先取します。下北沢成徳が第2セットを連取し迎えた第3セット、鹿児島女は粘りのあるラリーから森永裕希乃番選手らが得点を積み重ねると、セット終盤には再び森永選手が強打を相手コートに沈め、25-23でセットを奪い返します。第4セット、序盤はサイドアウトの応酬となりますが、堀江選手のスパイクを皮切りに下北沢成徳が7連続得点を挙げて12-7と一気に鹿児島女を引き離します。その後も下北沢成徳は黒後選手、石川真佑選手らを中心に得点を積み重ね、セットカウント3-1(25-22、25-16、23-25、25-18)で2年連続の決勝戦進出を決めました。

 

 両チームで最多の26得点を挙げた黒後選手は「(本大会最初のセンターコートでの試合は)去年より落ち着いて試合に入ることができた。自分が引っ張って決めていかないといけないと思っていた。(明日の決勝戦では)連覇を目指す」とコメントしました。

 

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 女子準決勝第2試合では、2大会ぶりの決勝戦進出を目指す金蘭会(大阪)と最後に優勝した第48回大会(1995年度)以来のベスト4入りを果たした就実(岡山)が顔を合わせました。立ち上がりから激しい打ち合いとなったこの試合は第1セットを27-25で就実が先取しますが、第2、3セットを金蘭会が連取。就実は後がない第4セット、粘り強いレシーブから吉田萌子選手と小川愛里奈選手らのスパイク着実に得点を重ね25-21でセットを奪い返します。最終第5セットは序盤から就実が新井祥選手のスパイク、ブロックポイントで走ると、立て続けに3連続得点を奪い10-4と引き離します。終盤、金蘭会はキャプテン・島田美紅選手を中心に就実を猛追しますが、最後は吉田選手の一打で15-11。フルセット(27-25、19-25、20-25、25-21、15-11)の末に就実が逃げ切りました。

 

 11大会ぶりの決勝戦進出を果たした就実のエース・小川選手は「ここまで来たので攻める気持ちを忘れずにいこうと思った。(最終セット前には)慌てず、やってきたことを思い切りやろうと話してコートに入った。下北沢成徳にはインターハイで負けているので、リベンジをして金メダルを持って帰りたい」と明日に懸ける思いを語りました。

 

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 男子準決勝第1試合では、インターハイとの2冠が懸かる駿台学園(東京)が習志野(千葉)と激突。第1セット、一進一退の攻防から駿台学園が3連続得点を挙げて一歩抜け出すと、習志野に詰め寄られながらも25-20でセットを先取します。第2セットも序盤は拮抗した展開となりますが駿台学園の攻撃が習志野のブロックに捕まり出すと、習志野は上條レイモンド選手の連続得点などで16-13とリード。終盤にも連続得点を挙げた習志野が25-20でセットを取り返します。前セットの勢いのままセット連取といきたい習志野でしたが、第3セットは序盤に喫した連続得点が響き、19-25で駿台学園に奪われます。迎えた第4セット、勢いを取り戻した駿台学園がキャプテン・坂下純也選手を中心に得点を積み重ねると、セット中盤にテクニカルタイムアウトを挟んで5連続得点。最後は伊藤洸貴選手のサービスエースで25-16とし、セットカウント3-1(25-20、20-25、25-19、25-16)で駿台学園が決勝戦行きの切符を掴み取りました。

 

 チーム最多の25得点をもたらした駿台学園のキャプテン・坂下選手は「習志野はセンターが高く、対応できない甘さが出た。ぎりぎりのところだったが勝ててよかった。(前年度大会でともに悔しい思いをした)先輩方の分も明日は戦う。その思いがいちばん強い」と決勝戦に向けた意気込みを語りました。

 

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 男子準決勝第2試合は、第63回大会(2010年度)以来の決勝戦進出を目指す東亜学園(東京)と初のベスト4進出となった高川学園(山口)が対戦しました。第1セットを25-22で東亜学園が先取すると、第2セット序盤は高川学園が9-6とリードを奪いますが、東亜学園がキャプテン・中道紘嵩選手の3連続得点を含む5連続得点で一気に逆転。対する高川学園もセンター線を使った攻撃などで挽回を図りましたが、25-20で東亜学園にセット連取を許します。第3セット、序盤に連続得点を奪った高川学園が8-3、16-13と試合を優位に進めますが、東亜学園も中道選手、内藤雄太選手のスパイクなどで18-19と追い上げます。後がない高川学園が先にセットポイントを握りますが、このセットで勝負を決めたい東亜学園が小田島拓也選手の得点などでデュースに持ち込むと、司令塔・上林直澄選手のツーアタックなどで28-26と逃げ切り、ストレート(25-22、25-20、28-26)で勝利を収めました。

 

 東亜学園のキャプテン・中道選手は「競ったら自分が決めてやる、苦しいときは下級生ではなく自分が決めたいという思いだった。(決勝戦で対戦する駿台学園は)中学校の時からずっと負けている。最後にこの舞台(春高バレー)で思い切りリベンジをしたい。(自分たちは)故・小磯靖紀先生に面倒をみていただいた最後の代なので、いい色のメダルを獲って報告したい」と明日8日(日)の決勝戦への決意を固めました。

 

 

 本年度の「春の高校バレー」も、女子は下北沢成徳(東京)対就実(岡山)、男子は大会史上初の「東京勢対決」となった駿台学園対東亜学園の男女決勝戦を残すのみとなりました。全国の予選から勝ち上がり、最後に「高校バレー日本一」の座を勝ち獲るのは、どのチームでしょうか。今シーズンの集大成として、あるいは高校バレーの集大成として明日の1戦に臨む各チームの選手たちへ、最後まで熱いご声援をよろしくお願いします!

 

 

■第5日(1月8日)試合時間

【男子決勝戦】

11:30 駿台学園(東京)×東亜学園(東京)

【女子決勝戦】

13:45 下北沢成徳(東京)×就実(岡山)

決勝戦終了後 男女表彰式・閉会式

 

■テレビ放送予定(フジテレビ系列[地上波]・全国ネット)

13:30~14:55 男子決勝戦

16:00~17:40 女子決勝戦

 

写真提供: 大阪フォトサービス

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大会概要(準決勝各試合の帳票はこちら)

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