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2015.09.22国際大会

龍神NIPPON、ポーランドに敗れ5勝5敗 FIVBワールドカップ2015

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 「FIVBワールドカップ男子大会」が9月22日(火・祝)、国立代々木競技場第一体育館と東京体育館(ともに東京都渋谷区)で大会10日目を迎えました。Aサイト(国立代々木競技場第一体育館)に出場している全日本男子チーム・龍神NIPPONはポーランドと対戦し、セットカウント1-3(26-24、25-27、21-25、19-25)で敗戦。本大会の通算成績を5勝5敗としました。

 

 第1セット、立ち上がりに石川祐希選手(中央大学2年)のスパイク、連続サービスエースなどで5-3とリードを奪うと、その後も出耒田敬選手(堺ブレイザーズ)や山内晶大選手(愛知学院大学4年)のクイック、清水邦広選手(パナソニックパンサーズ)のスパイクで15-12とリードを保ちますが、ピヨトル・ノバコフスキのサービスエースや2枚替えで起用されたダビト・コナルスキ選手のブロックなどでポーランドに得点を許し、23-23と同点に追い付かれます。日本は清水選手の得点で先にセットポイントを掴みますが、サーブミスからデュースに持ち込まれます。しかし、最後は清水選手、石川選手のスパイクで26-24とし、第1セットを先取します。第2セット、柳田将洋選手(サントリーサンバーズ)のサーブ時に石川選手の2連続得点などで7-4とリードを広げると、その後は互いに点を取り合い16-12で2回目のテクニカルタイムアウトを折り返します。その直後、ファビアン・ジズガ番選手のサーブ時に3連続得点を喫し18-20と逆転を許すと、清水選手らのスパイク、柳田選手のサービスエースなどで得点を奪い、デュースに持ち込みますが、最後は25-27でポーランドにセットを奪い返されます。第3セット、前半は10-14と点差を広げられますが、柳田選手のサービスエースや石川選手のスパイクですぐさま14-14の同点に追い付きます。しかし、バルトシュ・クレク選手、ミハウ・クビアク選手に立て続けにスパイクをシャットアウトされ、再び16-19とリードを奪われると、最後は日本のスパイクをシャットアウトされ、21-25でポーランドに2セット連取を許します。第4セット、ピヨトル・ノバコフスキ選手に立て続けにスパイクをシャットアウトされた日本は、その後もクレク選手のスパイクなどで7-11、8-14と点差を引き離されます。日本は米山裕太選手(東レアローズ)、清水選手のスパイクで14-17と点差を縮めますが、クレク選手とノバコフスキ選手のスパイクなどで振り切られ、19-25で第4セットを落としました。

 

 なお、本日の第2試合終了時点で6位の日本(5勝5敗、勝点15)が同5位のアルゼンチン(7勝3敗)を上回れないこと、そして同7位のカナダ(4勝6敗、勝点10)が日本を上回れないことが確定したため、日本の本大会6位が確定しました。日本がワールドカップで上位6チームに入ったのは、1995年大会以来のことです。

 

◆この試合のサイドアウト率/ブレイク率

日本:67%/28%

ポーランド:74%/33%

 

◆南部正司監督

今までやってきたことを思い切りやろうと話した。負けはしたが最後まで選手たちは頑張ってくれた。(ポーランドとの)差を分けたのはポーランドがジャンプフローターのレセプションを9割以上返していたのに対し、我々はその半分以下だったということ。トップチームとの対戦ではサーブが大きなカギになる。ジャンプサーバー陣が頑張ってくれたら今日の1、2セット目のような展開にできる。今後はもっとジャンプフローターサーブを磨いていく。サイドアウトを取るというのは簡単にやられないということ。(相手のサーブが)どれだけ強く、厳しいコースに入ってもサイドアウトは全員で取りに行く。ディグ(スパイクレシーブ)は今大会1位という成績が出ているので、そこは自信を持ち、自分たちが点を取れるチャンスまで待って点を取りに行く。ただではやられない、簡単には負けないという執念でやっていきたい。

 

◆キャプテン・清水邦広選手

昨日の反省として8点目を相手のリードで迎えると強いサーブを入れられるということがあった。今日はチームとして最初からサーブで攻めていこうと話していた。その結果、ディフェンスが機能して、1、2セット目は自分たちのペースで進めることができたし、それほど(ポーランドから)強いサーブが入ってくることはなかった。しかし、2~4セット目はサーブ時の集中力が落ちてサイドアウトやブレイク(連続得点)をとることができなかったことが敗因だったように思う。このチームは日に日に強くなっており、自分も自信をもって戦えている。今日の試合は強豪のポーランドを相手に勝てた内容だったが、勝ちきれなかったところが自分たちの弱さ。明日対戦するロシアは相当強い相手だが、有終の美を飾れたらと思う。

 

◆柳田将洋選手

序盤に走り出すことが昨日よりうまくいった。それによってい1セット目を取れたし、2セット目以降を接戦に持ち込むことができた。繋ぎの場面やディフェンスの部分でうまくいかないことが多かったので、明日の最終戦ではそれらが噛み合ったプレーをできるようにしたい。代々木に入ってからサーブの調子が上がっているように思う。全日本2年目で本大会に出ているが、チームが成長することに自分も影響を受けて成長している。自分はもっと力を出せると思う。明日の最終戦では、来年のOQT(オリンピック世界最終予選兼アジア大陸予選大会)に繋がる結果を出したい。

 

◆石川祐希選手

接戦に持ち込めたことはよかった。しかし、勝ちきれなかった2セット目、自分のサーブレシーブが乱れたことは反省点だと思う。3、4目は序盤から相手にリードを奪われてしまった。1、2セット目の内容を3、4セット目以降でも出さないといけないと思う。3、4セット目に入って疲れていても集中力を持続させることが大事だと思う。(本大会が開幕当初は)アメリカと対戦して3、4セット目を簡単に落とすような試合をしていたが今日は粘りを見せることができた。明日の最終戦は思い切り、楽しくプレーしたい。

 

◆ステファン・アンティガ ポーランド監督

開催国との対戦、また満員の観客の前でプレーできたことに興奮した。その中で戦うということでプレッシャーもあり、試合運びは難しかった。(第3ラウンド東京大会では)昨日はアメリカ、明日はイタリアと非常に大事な試合が続く中で、今日の日本戦に向けた準備も難しかった。日本は非常によいプレーをしていた。ウィングスパイカーの選手、そしてセッターの選手が非常によかったと思う。あまり背は高くないが、レシーバーのボールの観察力が高い。

 

◆9月22日(火・祝)の試合結果

【Aサイト】

イタリア×アルゼンチン 3-2(22-25、25-20、25-21、20-25、16-14)

日本×ポーランド 1-3(26-24、25-27、21-25、19-25)

アメリカ×ロシア 3-0(25-23、26-24、25-17)

【Bサイト】

エジプト×ベネズエラ 3-1(25-18、20-25、25-18、25-20)

カナダ×イラン 3-0(25-23、29-27、26-24)

オーストラリア×チュニジア 3-0(25-19、25-17、25-19)

本大会は、出場12チームによる1回戦総当り戦で行われます。

 

 龍神NIPPONは明日23日(水・祝)14:00より、本大会最終戦でヨーロッパ大陸代表のロシアと対戦します。最後まで、龍神NIPPONに熱いご声援をよろしくお願いします!

 

○FIVBワールドカップ2015 男子大会 順位表(9月22日[火・祝]終了時点)

1位:ポーランド(10勝0敗、勝点29)

2位:アメリカ(9勝1敗、勝点27)☆

3位:イタリア(9勝1敗、勝点26)

4位:ロシア(7勝3敗、勝点21、セット率=2.200)

5位:アルゼンチン(7勝3敗、勝点21、セット率=1.923)

6位:日本(5勝5敗、勝点15)

7位:カナダ(4勝6敗、勝点10)

8位:イラン(3勝7敗、勝点9)

9位:オーストラリア(3勝7敗、勝点9)

10位:エジプト(2勝8敗、勝点8)

11位:ベネズエラ(1勝9敗、勝点3)

12位:チュニジア(0勝10敗、勝点2)

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