ビーチバレーボール

石島/髙橋組、坂本/沢目組が年間V。 「マイナビワールドチャレンジ賞」を獲得

石島/髙橋組、坂本/沢目組が年間V。 「マイナビワールドチャレンジ賞」を獲得

「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2023」(以下・マイナビジャパンツアー)最終戦となる「第10戦須磨大会」が11月5日(日)、兵庫県神戸市須磨海岸で終了。今シーズンの年間チャンピオンとなる「マイナビワールドチャレンジ賞」の受賞チームが決定した。
「マイナビワールドチャレンジ賞」は「前半期」、「年間」の2つのステージに分けられており、「年間」は各大会で獲得したマイナビポイント(チームポイント)の累計で争われた。

▲「年間」受賞した石島/髙橋、坂本/沢目組

前半戦は、第2戦から第4戦で3連勝した長谷川暁子(NTTコムウェア)/坂口由里香(トーヨーメタル)組の強さが際立った女子。後半戦において存在感を発揮したのは、第6戦で初優勝を掴んだ柴麻美(帝国データバンク)/丸山紗希(マーチオークシー)組、第8戦、第9戦で2連勝した橋本涼加(トヨタ自動車)/村上礼華(ダイキアクシス)組らだった。

柴/丸山組は、初のビッグタイトル獲得を目指し、国際大会と両立させながらマイナビジャパンツアーにも参戦。最終戦も今季2勝目をあげたが、一歩及ばず。最後の最後でし烈なポイント争いを制したのは、コンスタントに表彰台へ上がってきた坂本実優(キュービック・スポット)/沢目繭(ミライラボバイオサイエンス)組だ。

▲来季に向け躍進を誓った沢目

坂本/沢目組のマイナビワールドチャレンジ賞の受賞は2019年以来、3度目の受賞となった。2018年にペアを結成して6年目の熟練ペアが、今季は開幕戦で優勝を飾り、その後もすべての大会に出場。合計8006ポイントを獲得し、しっかり足跡を残した。

坂本は「マイナビジャパンツアーすべての大会に出場し、パートナーの沢目とともに最後まで戦った結果、マイナビワールドチャレンジ賞を獲得できました。国内大会はこれで一区切りですが、今回の賞金を使ってオーストラリアの大会へエントリーしようと思っているので、この機会を頂けたことはうれしい」と喜びを語った。
沢目も「最終戦では表彰台に立てなかったけれど、海外での試合経験を積んで、来年はたくさん表彰台に上れるようにもっと精進していきたい」と、来季に向けてさらなる飛躍を誓っていた。

▲シーズンを通して好レシーブを見せた坂本

男子は、長谷川徳海/倉坂正人組が第1戦、第5戦で2勝し、「前半期」のマイナビワールドチャレンジ賞を獲得。しかし、第6戦以降は、5年ぶりにペアを復活させた石島雄介(トヨタ自動車)/髙橋巧(ANAあきんど)組がギアを上げ、第6戦から第8戦まで3連勝。第9戦松山大会こそ、ニュージーランドからやってきた伏兵に決勝戦で敗れはしたが、最終戦も優勝し6勝目をあげた。合計9120ポイントを取り、王座の称号をつかんだ。

4回連続で年間チャンピオンに輝いている石島は、今年の受賞は例年とは違う、大きな価値があるものだと話す。
「髙橋選手とは第3戦から参戦しました。そこから年間を通じて勝ち続けるためにパフォーマンスを維持することが必要でタフさが求められるシーズンでした。国際大会に参戦しても厳しい戦いが続いているので、今回の賞金をしっかり活かしていくために海外での強化計画をしっかり立てていきたい」と、今後の目標を述べた。

▲4回連続で年間王者に輝いた石島

今シーズン、出場した大会ですべて表彰台に上がってきた髙橋は、初のマイナビワールドチャレンジ賞を受賞した。国際大会出場へのサポートとして送られる賞金100万円を手にした髙橋は、「昨シーズンは国内大会になかなか出られなかったので、今年はこんな素敵な賞をいただき、光栄です。現在、円安であるため、海外に行くのには金銭的にはいつもより大変な状況。この賞金をありがたく使わせていただき、海外に出て行きたい」と力強い言葉を残した。

4月下旬から始まり、都心部や内陸、海岸線などさまざまなビーチにおいて開催された「マイナビジャパンツアー2023」は、瀬戸内海の波音に包まれながら終演を迎えた。

▲初の受賞となった髙橋。今季は10戦すべて表彰台に上がった