ジャパンツアー第5戦 グランドスラム 横浜赤レンガ倉庫大会 男子は水町/黒澤組が出場3大会連続優勝 女子は柴/村上組が今年2勝目

6月10日(金)の「アクティオビーチバレーボールエキシビションマッチ横浜 SV.LEAGUE MEN」を皮切りに連日、大勢の観客が駆けつけた横浜赤レンガ倉庫を舞台として11日(土)、12日(日)にはジャパンビーチバレーボールツアー2026 第5戦グランドスラム 横浜赤レンガ倉庫大会が開催されました。
女子の決勝は、第3戦都城大会 第27回ビーチバレー霧島酒造オープンを制した柴麻美(株式会社帝国データバンク)/村上礼華(株式会社ダイキアクシス)組と、2028年ロサンゼルスオリンピック出場を目指して結成されたペアとして初の公式戦に臨んだ伊藤桜(日本通運株式会社)/石井美樹(株式会社ラストウェルネス)組のカードとなりました。
柴/村上組は出だしこそ4連続失点を喫しますが、コートチェンジ後の4-6から4連続得点で逆転に成功すると以降は試合を優位に進めます。
「準決勝ではサーブミスが多く、相手に点数を与えたことで流れをうまく作れませんでした。決勝はミスもあったとはいえ、それはサーブで攻めた結果や自分たちがやりたいことを仕掛けたうえでの失点だったので、気持ちを落とすことなく戦えたのがうまくいきました」とは柴の言葉。ともに要所でサービスエースを奪ったほか、柴が攻守で堅実なプレーを繰り出すと、村上が高さを生かして器用に得点を重ねるスタイルで第1セットを取りきります。
第2セットも最大10点差のリードを奪うなど相手を圧倒するスコアでストレート勝ちを収め(21-16,21-13)、ジャパンツアー2勝目を挙げました。
柴/村上組はここから海外へ戦いの舞台を移し、9月の2026ビーチバレーボールアジア選手権大会で2028年ロサンゼルスオリンピックの出場権獲得を目指します。柴は「海外勢を相手にいかに勝利するか、この私たちの身長で相手にどうやって嫌な思いをさせるか、を楽しみながら、いい結果を残せるように頑張りたいです」と意気込み、村上も「(柴)麻美さんとオリンピックに出場することがいちばんの目標なので。アジア選手権で優勝することはもちろん、どの大会もそこにつなげるために力を発揮していきたい」と言葉に力を込めました。
一方、伊藤/石井組は今大会前に柴/村上組と練習する機会もあったそうですが、いざ決勝では異なる戦い方を繰り出してきた相手への対応に苦しみ、「試合中にそのことを確認していたのですが、なかなか拾いきれず、また自分たちもサイドアウトを奪えませんでした」と石井は敗因を語ります。それでも第2セットの終盤でアタックを決めきった伊藤は「1点を取りたい気持ちが強すぎるとミスが出てしまうので、状況をよく見て、自分の心を整えてから打つことだけを意識すれば決まることを認識しました」と今後につながる収穫を手にした様子でした。
男子の決勝は第1戦名古屋大会、第2戦グランドスラム グランフロント大阪大会に続いて、これが3度目となる水町泰杜(トヨタ自動車株式会社/ウルフドッグス名古屋)/黒澤孝太(トヨタ自動車株式会社)と石島雄介(ゴッツfamily クラブ)/立谷純太郎(フリー)組の対戦が実現しました。
試合は開始早々から一進一退の攻防が続く中、水町/黒澤組が抜け出して第1セットを先取します。第2セットに入ると黒澤が「これまでの大会でも少しずつ手応えをつかんでいましたが、今日はかなりいい出来でした」と自慢のブロックで相手を仕留め、また水町が決定力の高いアタックで得点し、着実にブレイクを重ねていきます。18-16から3連続得点を挙げて、勝利を収めました(21-19,21-16)。
今夏に海外遠征が予定されている水町/黒澤組は「海外勢に対して戦うために、これまで自分たちがやってきたバレーボールから大幅な変更を施している最中です」(水町)とのこと。そのチャレンジングな試みは相当に体力を消耗するそうで、フルセットにもつれたマルキ ナシム(トヨタ自動車株式会社)/詫間悠(中部土木株式会社)組との準決勝では最終第3セットに入り、水町が疲労を隠せずにいる場面も。ですが、その場面では黒澤が懸命に励ましの声かけをすると同時に、「いけるときには自分が決めにいきました」とツーアタックで自ら得点を奪う姿勢を見せるなど、ペアとしてのチーム力を感じさせる戦いぶりでした。
ジャパンツアー2026では第1戦、第2戦そして今回の第5戦と出場した3大会すべてで優勝を飾った水町/黒澤組はここから海外で経験を積み、さらに成長を遂げていくと期待が寄せられます。
一方の石島/立谷組は“3度目の正直”とならず、「スピードのある彼らに対していかに戦っていくか、という部分でまだまだ課題が見つかる試合でした」と立谷は唇を噛みました。と
はいえ、石島は「一戦必勝、さらには目の前の1点を取ることにしっかりと準備をしていくことにフォーカスしているので。それほど彼ら(水町/黒澤組)を意識することなく、そのうえで勝利を目指していました」と語ります。Ben O’Dea/Sam O’Dea(ともにNew Zealand)組との準決勝では石島が体を張ったプレーでボールをつなぐ姿も見られ、それはまさに2人の戦い方そのものを表していました。
また本年も横浜市役所へ選手が表敬訪問を行いました。
佐藤副市長からは、ここ数日で気温も上がってきているので選手の皆さんも大変かと思いますが、活躍を楽しみにしていると激励され、訪れた選手たちはそれぞれが優勝を目指して頑張ると、決意表明しました。