予選ラウンド最終戦はアメリカにストレートで敗れる 女子ネーションズリーグ
バレーボールネーションズリーグの日本ラウンド「買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024 福岡大会」の女子大会最終日が6月16日(日)、西日本総合展示場(福岡県北九州市)で行われました。
FIVB世界ランキング7位(試合開始前時点)の女子日本代表チームは本日、同5位のアメリカと予選ラウンド最終戦を戦い、セットカウント0-3(15-25、18-25、24-26)のストレートで敗戦。予選ラウンドを8勝4敗(勝点25)で終えました。
第1セット、序盤はアメリカのペースで試合が進む中、古賀紗理那選手や石川真佑選手のスパイクで応戦します。長いラリーでは全員が必死につないだボールを古賀選手が決め切り5-7。さらに7-7と並ぶと、岩崎こよみ選手の1枚ブロックで8-7と逆転に成功します。その後も粘り強く戦いますが、高さとパワーで勝るアメリカに再びリードを許すと、石川選手らが踏ん張りを見せますが11-19と大きく引き離されます。セッターを岩崎選手から関菜々巳選手に代えると、山田二千華選手のブロックや途中出場の和田由紀子選手のスパイクで食い下がったものの、15-25で第1セットをアメリカに先取されます。
第2セット、関選手と和田選手を対角に置き、さらに荒木彩花選手に代えて宮部藍梨選手をスタートから起用します。リベロ・小島満菜美選手の好レシーブから流れを掴み4-2といいスタートを切りますが、日本と同じく粘り強いレシーブを見せるアメリカと、6-6と互角の試合展開となります。中盤、アメリカの勢いが増し追う展開を余儀なくされると、宮部選手、山田選手の攻撃、和田選手のスパイクで対応するも、12-17と劣勢のままセット後半へ。小島選手を中心とした粘りのレシーブで追い上げを図りますが、18-25でアメリカに連取を許しました。
第3セット、ミドルブロッカーは荒木選手を戻し、さらに渡邊彩選手もスタートから起用。勢いを止めることなく襲い掛かってくるアメリカに和田選手の強烈なスパイクなどで応戦し、引き離されずに食らいつきます。すると、石川選手、和田選手のスパイクで徐々にペースを掴み始め、10-8と一歩リード。さらに荒木選手のクイックや和田選手のブロックが決まり12-9とします。ところが中盤に14-14と追い付かれると、古賀選手の得点などで応戦するもサーブで崩され、17-20とアメリカに逆転を許します。セット終了間際、和田選手の活躍で24-24のデュースに持ち込むもあと一歩及ばず。24-26でこのセットを落としストレート負けを喫しました。
この試合に先立ちオランダ対韓国、セルビア対イタリアの試合が行われ、オランダとイタリアがそれぞれ勝利しています。なおオランダは試合後、パリ2024オリンピックの出場権を獲得したと発表されました。
20日(木)からのファイナルラウンドには、予選ラウンド上位7チームと開催国・タイが出場します。同ラウンド初戦である準々決勝は、20日(木)、21日(金)の2日間に分けて実施されます。対戦カード、試合順は予選ラウンド全試合終了後に決定しますので、決定次第JVAのウェブサイトにてお知らせいたします。
<次戦> 6月17日(月)更新
6月20日(木)17:00(日本時間19:00) 日本×中国
BS-TBSで放送予定、U-NEXTで生配信
<コメント>
関菜々巳選手
「(途中出場だったが)なかなか自分のペースでトスが上げられなかったり、コンビネーションの精度が低くアタッカーが打ち切れる場面が少なかったので、もっと自分自身が地に足をつけてプレーをしないといけないと思った。昨年(パリ五輪予選で)悔しいを思いして今シーズンはネーションズリーグを戦ってきた。パリオリンピックの切符を取れて嬉しいし、聞いたときは本当に安心した。(ファイナルラウンドは)オリンピック前最後の戦い。日本のいいところを出せるように、コートに立っている、立っていないは関係なくチーム一丸となって戦いたい」
石川真佑選手
「(大会前に練習試合をしたアメリカと対戦したが)アメリカが練習試合の時よりいいパフォーマンスをしてきた中で、自分たちがどれだけやれるかと、課題が明確になった試合だった。(個人としては)練習試合のときの方がスパイクやサーブで崩せたという手応えがあった。相手も簡単に点を取らせてくれない。自分がやっていかないといけないところだと思った。ファイナルラウンドは、勝利を掴みにいかないと勝てない試合になる。負けたら終わりなので、出だしからいいパフォーマンスを出していきたいし、今日の反省点をしっかり修正して臨みたい」
◆予選ラウンド最終順位(★はファイナルラウンド進出)
1位:ブラジル(12勝0敗、勝点34)★ | 9位:カナダ(7勝5敗、勝点20) |
2位:イタリア(10勝2敗、勝点31)★ | 10位:ドミニカ共和国(3勝9敗、勝点10) |
3位:ポーランド(10勝2敗、勝点30)★ | 11位:セルビア(3勝9敗、勝点9) |
4位:中国(9勝3敗、勝点26)★ | 12位:ドイツ(3勝9敗、勝点9) |
5位:日本(8勝4敗、勝点25、セット率=1.750)★ | 13位:タイ(3勝9敗、勝点7)★ |
6位:トルコ(8勝4敗、勝点25、セット率=1.611)★ | 14位:フランス(2勝10敗、勝点8) |
7位:アメリカ(7勝5敗、勝点22)★ | 15位:韓国(2勝10敗、勝点6) |
8位:オランダ(7勝5敗、勝点21) | 16位:ブルガリア(2勝10敗、勝点5) |
◆ファイナルラウンド概要
開催地: バンコク(タイ)
開催日程・ラウンド:6月20日(木)~23日(日)
20日(木)、21日(金)…準々決勝
22日(土)…準決勝
23日(日)…3位決定戦、決勝
※準々決勝の対戦相手、試合日時は決定次第こちらに掲載
写真提供:VolleyballWorld
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