開催国・カナダ相手にストレートで勝利　開幕から連勝を3に伸ばす　女子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2025」（VNL）予選ラウンド第1週カナダ大会が6月4日（水）よりオタワにて開催されています。

FIVB世界ランキング7位（試合開始前時点）のバレーボール女子日本代表チームは日本時間6月7日（土）、同9位のカナダと対戦し、セットカウント3－0（26－24、25－20、25－19）で勝利し、開幕から連勝を3に伸ばしました。

開催国カナダとの一戦は相手のミスで日本が先制点を奪います。序盤から和田由紀子選手や佐藤淑乃選手らのスパイク、本大会初スタメンの荒木彩花選手のクイックなどで点数を重ねていきますが、カナダも強烈なスパイクやブロックで攻め、一進一退の攻防が続きます。和田選手のサービスエースで13－10と日本が一歩リードしたところでカナダがタイムアウトを要求します。その後、終盤まで競った展開が続きデュースに持ち込まれますが、最後は関菜々巳選手のサービスエースで得点し、26－24で第1セットを奪います。

第2セットは山田二千華選手のブロード攻撃や、石川真佑選手と佐藤選手のスパイクなどで攻めていきますが、カナダも力のあるスパイクで得点を奪い、互いにサイドアウトを重ねる展開に。昨日のセルビア戦に続き最多得点の和田選手が連続得点を奪い日本が一歩先に出ます。流れを掴んだ日本は、和田選手の相手レシーバーを弾く強烈なスパイクで25－20とし、2セット目も連取します。

第3セット序盤は荒木選手のクイックや石川選手のサービスなどで4－1とし、日本が流れを掴み、和田選手や佐藤選手のスパイクなどでさらに点差を広げにかかりますが、カナダも強打で攻めて、リードを広げることができません。中盤、15－15まで競った展開が続くなか、佐藤選手の2連続サービスエースで18－15とし、勢いに乗った日本が25－19で第3セットも奪い、ストレートで勝利しました。

女子日本代表は次戦、日本時間6月8日（日）24：00からドミニカ共和国（同11位）と対戦します。第1週カナダ大会最後の試合を戦う女子日本代表に引き続き応援をお願いします。

＜次戦＞
日本時間6月8日（日）24：00　日本×ドミニカ共和国
BS-TBSで9日（月）21：00から放送、U-NEXTで生配信

＜コメント＞

関菜々巳選手

「3連勝ということで結果を残しているのはいいことだが、3連戦の中で自分自身は、今日が一番クオリティが低かったので、明日はそこを修正したい。アウェーだったのでやりにくい部分はあったが、その中でも自分たち「ここ取りたい1点」の時に、目を合わせてできたのはよかった。もっともっと戦術を徹底しないといけないところはあって、できていない部分があるので皆で意識を高めないといけない。戦術がはまっている部分もすごくあるので、有効的にやっていきたい（ドミニカ共和国戦は）カナダ大会最後になるので、一番のクオリティで臨めるようにチーム全員準備していきたい」

山田二千華選手
「久しぶりの国際大会で、最初は緊張で硬さがあったが、（コートに）入っていたメンバーが落ち着いてプレーしてくれていたので、すごくありがたかった。コートにいるメンバーが自分の世代に近い選手が多かったのでやりやすい空気感だった。今日はサーブで攻めたときにハイセットになることが多く、ハイセットになったときに高さがあって、すごくタイミングが合わせづらかったが、自分がコートに戻ってくるたびにベンチにいる（宮部）藍梨さんが「今のタイミングはこうだった」とか「逆に相手がこうなっているから、違うことやった方がいいよ」と常に色々な助言をしてくれるので、一人で戦っているわけではない。ミドルブロッカーが一体となっているなと感じた。（ドミニカ共和国戦に向けて）今自分たちがいい展開ができているのは、サーブで攻めて相手の攻撃を単純にしているから。次もしっかりトライすることと、オフェンスでも自分たちが点を取っていけるように頑張りたい」

西村弥菜美選手
「完全にアウェーだったので、すごくチーム的にも難しい部分もあったが、後半で粘り負けせずに勝てたことがよかった。（試合中にリベロ3人で）ポジショニングについてアドバイスをもらったり、周りが今どうなっているか、（コートの）外から見た情報を与えてくれたので落ち着いてプレーできた。（カナダは）すごくいいサーバーもいたので、すごく緊張した部分もあったが、前の2戦でチームとして（良さを）出してくれたので、自分が出ても変わらないように意識して取り組んだ。（ドミニカ共和国へ向けて）すごく3連戦いい形できていると思うので、明日は明日で気持ちを切り替えて、１から情報を見て、チーム全員で戦って、勝って日本に帰りたい」