チェコにストレートで勝利し、通算成績6勝2敗で第2週を終える 女子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2025」(VNL)予選ラウンド第2週ホンコンチャイナ大会が6月18日(水)より香港(ホンコンチャイナ)にて開催されています。
FIVB世界ランキング6位(試合開始前時点)のバレーボール女子日本代表チームは、日本時間6月22日(日)、同13位のチェコと対戦し、セットカウント3-0(25-22、25-17、25-20)のストレートで勝利し、予選ラウンドの通算成績を6勝2敗で第2週ホンコンチャイナ大会を終えました。
第1セット、サーブレシーブは返っているものの、チェコの高さある攻撃に苦しめられ4-8とリードを許した日本は1回目のタイムアウトを要求して落着きを図ります。その後、石川真佑選手のブロックやスパイクで連続得点すると流れが日本に傾き、13-13と同点に追い付きます。そこから日本の猛攻は止まらず、宮部藍梨選手や島村春世選手らミドルブロッカー陣のクイックでチェコのレシーブをかき乱し、挽回の機会を与えません。最後は石川選手がスパイクやブロックでチェコを突き放し、25-22で第1セットをものにします。
第2セットもチェコが両サイドから打点の高いアタックで攻撃を仕掛けてくるのに対し、日本も島村選手のライトへのブロード攻撃や佐藤淑乃選手、宮部選手のアタックで対抗してサイドアウトの応酬になります。中盤、和田由紀子選手のライトストレートコースへのスパイクやサーブで14-11とリード広げます。チェコも足の長いスパイクで追い上げを見せますが、日本は深澤めぐみ選手をリリーフサーバーに起用し、さらに点差を広げにかかります。福留慧美選手の好レシーブや佐藤選手のブロックポイントでチェコに付け入る隙を与えず、最後も切り返したボールを島村選手がクイックで決め、セットを連取します。
第3セット、出だしから和田選手のフェイントや宮部選手のブロックなどの連続得点で日本がスタートダッシュに成功します。中盤にかけてチェコも強打で粘りを見せますが、佐藤選手のサーブで相手レシーブを乱すと、島村選手のブロックなど流れを引き寄せた日本。終盤も宮部選手のクイックや佐藤選手のブロック、石川選手の効果的なサーブなどで攻め続けた日本が25-20で第3セットも奪い、ストレートで勝利しました。
予選ラウンド第3週は、千葉ポートアリーナ(千葉県千葉市)で開催される「買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2025 千葉大会」に出場します。初戦は7月9日(水)19:20よりフランス(同14位)と対戦します。
<次戦>
7月9日(水)19:20 日本×フランス
TBS(地上波)19:00から生放送、U-NEXTで生配信
<コメント>
和田由紀子選手
「2連敗だったので、チーム全員でこの試合でもう1回チームで1つになるよう戦っていこうとスタートからそれぞれの役割をしっかり理解し、勝ちを意識してできていた。ホンコンチャイナ大会でスタートがうまくいかないことが多かったので、なぜ自分たちがスタートがうまくいかないかは改善点の1つかと思う。(ホンコンチャイナ大会は)格上の相手と戦うことができた大会でもあったと思うので、今自分たちが世界にどれぐらい通用するのか、足りていないところがしっかり見えたので、意味のある2敗だった。今日しっかり勝ち切れたことも大きかった。(千葉大会へ向けて)今やってきていることは悪くないと思うので、そこの精度やチームとしての連携を高めていきたい」
宮部藍梨選手
「ミドルブロッカーの印象は付けられたかなと思う。個人的にはホンコンチャイナ大会で自分のいいところが少なかったので、この大会で起きたことはこの大会で回収して、国内に戻り千葉大会に向けて準備ができるので、切り替えていいスタートが切れるのかなと思う。この試合だけ見たらよかったと思うが、全体的に見ると悪いところが足を引っ張っていたと思うので、いいプレーを継続してどの試合も出せるようにしたい。ホンコンチャイナ大会で当たるチームは、5試合目ということもあるのでチームとしての完成度が出来上がってきていた。イタリアは自分たちがどうすれば勝てるのかを知っていて、特にイタリアと中国はそういうチームだと思うので、そこをどうやって切り崩していくかが一番のキーポイントになってくるところだったと受け止めている。結果として勝てなかったが、何がどうなると勝てないのかが分かったと思う。どうしたらチームがまとまって勝てるのかはカナダ大会で全員が分かったことだと思うので、負けは負けで仕方ないがこれからも試合が続くので、各大会で収穫を得てチームとして成長していきながら頑張っていきたい。(千葉大会へ向けて)少し時間が空くので、準備するところは準備して、リカバリーも調整ができると思うので、バランスを見ながら全員で準備したい。個人的には、ミドルブロッカーのコンビと真ん中の攻撃の印象を付けたいので、コンビをしっかり合わせられるよう取り組んでいきたい」
塩出仁美選手
「初めてコートに立つことができたところは率直にうれしかった。(落ち着いて見えたが)そう見えるだけで自分は緊張するタイプなので緊張はしたが、監督に呼ばれたのがいきなりだったこともあって、最初にコートに入ったときは緊張する暇もなかったのが逆に良かった。メンバーチェンジをするときに、コートの中のメンバーは明るく受け入れてくれて、すごく迎え入れられている感覚があったのが自分的には嬉しかった。相手の対策も戦略的なコミュニケーションも含めて自分は全員とたくさんコンビを合わせているわけではないので、周りから声をかけてもらってすごくやりやすい状況を作ってくれた。(ホンコンチャイナ大会で)2敗してしまったことは悔しい結果ではあるし、イタリア戦といったフルセットで勝つことができそうな展開ではあったが、最後の1点を取り切れなかったことなどはまだ改善策や課題があると感じた。その中でも自分たちの中で収穫やいいプレーがたくさん出ていたし、チームとしt今後どうしていかなければいけないのかも少しずつ明確になってきたので、次の日本開催の千葉大会に向けてもう一度チームで課題と向き合って、良かったところは伸ばしつつ、よりチームとして強くなっていけたらいいと思う」
写真提供:VolleyballWorld
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