JOCカップ 男子は長崎が11年ぶり6度目、女子は大阪北が2年ぶり5度目の優勝

JOCジュニアオリンピックカップ 第39回全国都道府県対抗中学大会の男女決勝が12月28日(日)、Asueアリーナ大阪(大阪府大阪市)で行われ、男子は長崎が11年(10大会)ぶり6度目、女子は大阪北が2年ぶり5度目の優勝に輝きました。
男子決勝は、今年7月に行われた2025男子U16アジア選手権大会に参加した土井颯太選手を軸に攻撃力の高い長崎と、土井選手と同じく男子U16日本代表の中尾樹陸選手を擁する愛知の対戦。第1セットは長崎が今冨斗真選手のアタックなどでいきなり5連続得点を挙げ、セッター中村拳人選手を中心としたコンビバレーで愛知を圧倒して先取します。続く第2セットも原田小太郎選手の速攻などで先行した長崎が、愛知の追撃を許さずストレートで勝利し6度目の優勝を飾りました。第11回大会での初優勝時のメンバーだった中尾大介監督は「今につながるいい経験をさせていただき、子どもたちも同じ経験をさせたいという思いで頑張ってきた」と振り返りました。
女子は今年の全日本中学校選手権大会(以下、全中)を制した金蘭会中学校の3選手を含めた大阪北が勝ち上がります。決勝では全中準優勝の東京立正中学校や同大会3位の共栄学園中学校など、強豪校の選手がそろう東京と対戦。守備力に優れる両チームの激突は第1セットからハイレベルなラリーの連続。拮抗した状況で大阪北は山内穂香選手や伊藤希夏選手などのスパイカー陣が得点。25-21でセットを先取します。第2セットも18-18から大阪北はセッター中村愛実選手のサービスエースなどでブレイクに成功。最後は伊藤選手がレフトから決めて、2年ぶりの頂点に返り咲きました。始動は10月中旬と、他のチームに比べて短い期間で臨んだ大阪北の吉田正人監督は「守りを固めることができた。チームワークがよかった」と勝因を語りました。
なお本大会に出場した選手の中から、最も将来が期待される選手に贈られる「JOC・JVAカップ」に、男子は中村ジョエル選手(身長191㎝/東京)、女子は鎌田一歌選手(身長181㎝/秋田)が選ばれました。
◆男子最終順位
優勝:長崎
準優勝:愛知
第3位:熊本、北海道
◆女子最終順位
優勝:大阪北
準優勝:東京
第3位:兵庫、熊本
(文責・写真提供:日本文化出版)