第2戦 グランドスラム グランフロント大阪大会のエキシビションマッチにSV.LEAGUE WOMENから10組20選手が参加 優勝はヴィクトリーナ姫路の矢田/坊野組

ジャパンビーチバレーボールツアー2026 第2戦 グランドスラム グランフロント大阪大会に先立ち、本戦前日イベントとしてSV.LEAGUE WOMENの選手によるエキシビションマッチが開催されました。この取り組みは、日本バレーボール協会(JVA)とSV.LEAGUEの連携と発展を目指し実現したものです。今回の開催に至った背景やその意義について、ビーチバレーボールグループシニアダイレクターの川合庶は次のように語ります。
「昨年度よりインドアの選手が出場できる大会枠を設けたところ、大変好評をいただきました。現在、私たちはインドアとビーチの両面から競技強化を進める方針を掲げており、高い能力を持つインドアの選手たちにビーチバレーボールという競技を実際に体験してもらうことで、将来的にビーチへ転向する道筋を開いていきたいと考えています。砂の上でプレーする感覚は、実際にやってみなければ分からないものです。まずはエキシビションを通じて競技の魅力に触れ、興味を持ってもらうことが、この試みの大きな目的です」
今後はさらなる展開も予定しています。第5戦 グランドスラム 横浜赤レンガ倉庫大会では、男子のSV.LEAGUE選手によるエキシビションマッチを行うほか、第4戦 立川立飛大会ではエキシビションではなく、男女ともにSV.LEAGUE選手の本戦出場枠を確保しています。SV.LEAGUEのシーズンオフは、ちょうどジャパンツアーの開催時期と重なります。この時期を活用し、将来的にはより多くのSV.LEAGUEの選手がジャパンツアーへ積極的に参戦し活躍することが期待されています。
今回はデンソーエアリービーズから4選手(中元 南、石倉沙姫、イェーモンミャ、柳 千嘉)、群馬グリーンウイングスから2選手(堤 亜里菜、永井いづみ)、埼玉上尾メディックスから2選手(小山 明、井城青空)、クインシーズ刈谷から6選手(横田紗耶香、吉永有希、三留汐利、笠井季璃、北川美桜、山内志織)、大阪マーヴェラスから2選手(福村心優美、徳元菜々美)、ヴィクトリーナ姫路/レヴァリスから2選手(矢田和香、坊野明理)、アランマーレ秋田庄内から2選手(尾崎こころ、光広のぞみ)の20選手が参加しました。
試合はCrown of the beach方式で行われました。これは、通常の21点3セットマッチとは異なり4チームが同時に試合を行うもので、今回は10分という制限時間内で1番ポイントを獲得したチームが勝者となります。また、各試合にKO(ノックアウト)ポイントも設定されており、時間内に8点を獲得するとKO勝利となります。まずRound1として各チームが4試合行い、獲得ポイント順(1位1pt、2位2pt、3位3pt、4位4pt)にランキングを決定。Round1の総合計の低い順に8チームがRound2に進出し、Round2の上位4チームがFinalに進出するというレギュレーションで行われました。
そしてFinalまで勝ち上がってきたのは、矢田/坊野組、小山/井城組、三留/笠井組、北川/山内組で、激戦の末、矢田/坊野組がKO勝利で優勝、小山/井城組が準優勝を果たしました。
見事栄冠を掴んだ矢田/坊野組は、高校時代にビーチ経験を持つ矢田と、現役時代はセッターで「スパイカー経験がなかったので難しい部分もありました」という坊野のコンビ。事前練習では「手応えを掴めず不安でした」と言うものの、試合を重ねるごとに調子を上げていきました。特にFinalでは「Round1では崩れていたパスを返すことができるようになり、その後のトスも決めきることができました」と修正力を見せた矢田が大活躍。また坊野が「Final前に密にコミュニケーションを取ったのもよかったと思います」と言うように、お互いのよさを生かせたことも勝利につながりました。
一方、準優勝の小山/井城組は、インドアでのサポート活動を通じて深い絆を培ってきたペアです。今回の試合中も普段チームで意識している「青い炎を燃やす」「隣の人をよくする」という姿勢を体現し、普段はセッターでレシーブの機会が少ない小山がレセプションから攻撃までつなげれば、井城も工夫を凝らしたプレーで応戦。「楽しみながらやろう」という言葉どおり、試合ごとに連携を高めて掴んだ準優勝に、両者とも充実の表情を浮かべていたました。
インドアで磨いた個の技術とチームワークが砂の上でも見事に発揮された今回のエキシビションマッチ。選手たちの無限の可能性を感じさせる充実のイベントとなりました。