ジャパンツアー横浜赤レンガ倉庫大会 女子は伊藤/沢目組が今季3勝目 男子は黒川/長谷川組が2勝目

7月4日(金)~6日(日)の日程で行われたジャパンビーチバレーボールツアー第5戦グランドスラム(GS)横浜赤レンガ倉庫大会。人気スポットである横浜赤レンガ倉庫のイベント広場に特設ビーチバレーボールコートを敷設して行う都市型開催の本大会は今年3年目で、多くの観客に見守られながら選手たちは熱戦を繰り広げました。
女子で決勝まで駒を進めて来たのは、伊藤桜(日本通運株式会社)/沢目繭(ミライラボバイオサイエンス株式会社)組と松本恋/松本穏(ともにフリー)組です。このうち伊藤/沢目組は、第1戦平塚大会荒井商事杯、第2戦GSグランフロント大阪大会につづき今季3勝目を狙っていました。
一方の松本姉妹組は、今シーズンは海外ツアーを中心に転戦し、4月のAVC(アジアバレーボール連盟)ビーチツアーサミラオープン(タイ)で国際大会初優勝を飾ると、6月のBeach Pro Tour Futures Qidong大会(中国)でも優勝。好調の要因を「ディフェンスがだいぶ良くなってきたと思います。以前はリードされると慌ててミスが続くことがありましたが、今は『後半に立て直して追いつける』と余裕があり、それがいい結果につながっていると思います」と分析しています。
試合は、「最初は相手の速いテンポに戸惑いましたが、自分たちのリズムを崩さなかったのがよかった」という伊藤/沢目組が第1セットを21‐17で先取。続く第2セット、「準決勝がフルセットだったので疲れが出ました」という松本姉妹に対し、伊藤/沢目組は「今シーズン、試合ごとにパスとトスの精度が上がってきていると思います。また、崩れたときでもお互いに声かけをしてうまくカバーできるようにもなってきました」と、このセットも23‐21で奪い勝利。今季はあと4大会が予定されていますが「残りもチャレンジャーの気持ちで臨み、全部優勝できるように頑張ります」と意気込んでいます。
その女子決勝に続いて行われた男子決勝は、黒川寛輝ディラン(LIVZON)/長谷川徳海(ハウスコム株式会社)組と髙橋巧(フリー)/池田隼平(株式会社カブト)組の対戦に。今季、黒川/長谷川組は第1戦で優勝しており、髙橋/池田組は第2戦で優勝。共に2勝目をかけての激突となりました。
まず主導権を握ったのは、黒川/長谷川組です。特に躍動したのが黒川選手で、「チームディフェンスなので、ブロッカー(長谷川選手)がいてのレシーバーです」と謙遜していましたが、何度もナイスレシーブ後にアタックを決め第1セットを21‐15で奪うと、第2セットもリードを広げ20‐16とチャンピオンシップポイントを握りました。しかしここから驚異の粘りを見せたのが髙橋/池田組。髙橋選手のディグ&アタック、池田選手のブロックで6連続得点。第2セットを22‐20奪い返しました。
迎えた最終セット。ここでは、「最近は、相手が何を狙っているかを読むことにも重点を置いています。サインがあるなかでも、サインを無視して読みでディフェンスすることもあります」という黒川/長谷川組が勝負どころのポイントを押さえたことで15‐12で勝利。今季2勝目を手にしました。
次戦は少し期間が開いて8月30日(土)、31日(日)の第6戦青森大会です。
それまでに行われる各種全日本選手権を経てどんな戦いが繰り広げられるか、ぜひご期待ください。