金蘭会高校が決勝で福岡女学院高校に勝利し同校初の連覇 全国高校総体女子

令和7年度全国高等学校総合体育大会女子バレーボール競技大会(インターハイ)決勝が8月9日(土)、ジップアリーナ岡山(岡山県岡山市)で行われ、金蘭会高校(大阪)が福岡女学院高校(福岡)をセットカウント3-1(25-22、25-16、24-26、25-20)で下し、2年連続4度目の頂点に輝きました。
決勝は連覇を目指す金蘭会高校と、初の決勝進出を果たした福岡女学院高校が対戦しました。昨年の大会を制した金蘭会高校は第1シードとして登場し、セットを落とさずに決勝へ。福岡女学院高校は準決勝で地元の就実高校(岡山)を破るなど、こちらも失セット0で勝ち上がりました。
第1セットの序盤、金蘭会高校は西村里音選手のスパイクと中山沙也選手のサービスエースなどで、8-1とリードします。反撃したい福岡女学院高校は佐々木美紗惠選手や吉田朱李選手が得点を重ね、17-17と同点に追いつきます。しかし、金蘭会高校の馬場柚希選手がライトから得点を決めるなど、逆転は許さずにセットを先取しました。
第2セットの序盤も石橋光選手のブロックなどで金蘭会高校がいきなり6連続得点。福岡女学院高校も萩原千尋選手と木築紗良選手が息の合ったコンビネーションを見せますが、反撃は及ばず。最後は德元菜々美選手のスパイクが決まり、金蘭会高校が優勝まで1セットとします。
後がない福岡女学院高校は第3セット、木築選手のスパイクや萩原選手のブロックで先行します。金蘭会高校は西村選手や石橋選手の得点、さらにはセッターを務めていた丹山花椿選手がオポジットとしてスパイクを決めるなど一時は逆転します。ただ、福岡女学院高校も意地を見せ、吉田選手の連続得点で逆転すると、ジュースにもつれたなかで吉田選手がブロックし、このセットを奪取しました。
それでも、第4セットは金蘭会高校が石橋選手の2本のサービスエースを含む5連続得点で序盤から主導権を握ります。福岡女学院高校は木築選手や吉田選手の得点で食らいつきますが、試合の流れを引き寄せられず。最後は石橋選手のこの試合4本目のサービスエースで勝利を決めた金蘭会高校が、初の連覇を果たしました。
金蘭会高校のキャプテンを務める馬場選手は「決勝でも自分たちのもったいないミスが出たので、春高に向けて引き締めて、気持ちを切り替えていけたらと思います」とこの先の戦いへ意気込みました。
(文責・写真提供:日本文化出版)