第55回全日本中学校バレーボール選手権大会が開幕 戦後80年を迎えた長崎で全力プレーを誓う

令和7年度全国中学校体育大会 第55回全日本中学校バレーボール選手権大会が8月17日(日)、大村市体育文化センターシーハットおおむら(長崎県大村市)で開幕しました。
開会式では全チームがアリーナの後方にそろった状態から、前年度女子優勝チームの金蘭会中学校(大阪)を始めとして、呼ばれたチームごとに行進して整列する形式がとられました。その後、公益財団法人日本バレーボール協会の川合俊一会長が参加する選手たちにエールを送り、続いて出場全72チームを代表し、開催地の長崎県代表である諫早中学校女子の河野英果主将と長崎南山中学校男子の松添吏玖主将が選手宣誓を行いました。河野主将は「近年、各地で自然災害が相次ぎ、多くの人々が困難に直面しています。その中で私たちは互いを思いやり、助け合うことの大切さを感じています」と感謝し、松添主将は「今こうして仲間とともにコートに立てること、支えてくださるすべての方々への感謝を胸に、最後の1点まで全力でプレーします」と述べました。そして、「長崎から全国へ、そして世界へ」と、二人そろって力強く言葉を発し、戦後80年を迎えた長崎の地でバレーボールが生み出す平和を広めることを誓いました。
指導者宣誓は、長崎県男子代表の長崎南山中学校から田地猛志監督が行いました。「生徒の人格と人権を尊重し、いかなる理由があっても体罰をせず、選手一人一人が心身ともに健やかに成長できるよう全力を尽くします。また、選手や保護者、地域それぞれの信頼を大切にした指導を行い、選手たちの成長を温かく見守り、ともに学び合う環境づくりに努めます。そして、バレーボール競技の発展のために、技術面だけではなく、感謝や礼儀、仲間を思いやる心の大切さを伝え、将来を担う選手たちの育成に努めることをここに誓います」と高らかに述べ、場内からは選手宣誓と同様に温かい拍手が送られました。
大会は男子が大村市体育文化センターシーハットおおむらと諫早市森山スポーツ交流館(長崎県諫早市)で、女子が諫早市森山スポーツ交流館と諫早市中央体育館、諫早市小野体育館(いずれも長崎県諫早市)の3会場で、18日(月)に予選グループ戦が行われます。翌19日(火)には決勝トーナメントの1回戦から準々決勝が行われ、最終日の20日(水)に大村市体育文化センターシーハットおおむらで準決勝、決勝が開催されます。

(文責・写真提供:日本文化出版)