「アクティオワイルドカード」で若き精鋭たちがジャパンツアー2025 第6戦 青森大会に挑戦

8月中旬に行われた「アクティオ杯 ビーチバレージャパンカレッジ JVA第37回 全日本ビーチバレーボール大学選手権大会」(以下・大学選手権)。この大会で優勝したチームは8月30日から31日に開催される「ジャパンビーチバレーボールツアー2025 第6戦青森大会」に「アクティオワイルドカード」として出場します。
この出場権利は、大学選手権の冠協賛である株式会社アクティオ様より、大学生たちに「いち早くトップレベルを体感し強化を図ってほしい」「大学からトップへの道筋を作りたい」という想いから、ご支援をいただき導入されたものです。
今年は、日本体育大学の美保幸輝(3年)/髙橋大地(2年)組、産業能率大学の笹渡美海(3年)/宇都木乃愛(1年)組が、日本最高峰のジャパンツアーに挑みます。

▲男子優勝に輝いた日本体育大学
大学選手権を失セット0で完全優勝を果たした美保/髙橋組は、ともに高校時代から高いレベルでビーチバレーボールに取り組んできた選手です。美保選手はU19の代表出場経験があり、髙橋選手は高校男子選手権で優勝した実力の持ち主。ともにレシーバーとして名を馳せてきましたが、今年は美保選手がブロッカーへ転身して新ペアを結成することになりました。

▲レシーバーからブロッカーへ転身した美保選手
美保/髙橋組は自分たちにない高さを補うため、オフシーズンの間は「パス、トスの精度を高め、そこからの攻撃展開を徹底的に練習してきました」と美保選手は話します。正確なコントロールでボールを操り、相手の状況を見ながら速いテンポの攻撃や、隙あらば決定力のあるワンやツー攻撃が最大の武器。
そんな彼らが目指しているのは、やはり世界で活躍する日本代表選手たち。髙橋選手は「身長のハンデを感じさせない髙橋巧選手や黒川魁選手のようにプレーしたい」と理想の選手像を語りました。

▲精度の高いプレーで優勝を飾った美保/髙橋組
ペアとして2回目の出場となるジャパンツアーでは、大学王者として挑むことになります。美保選手、髙橋選手ともに、「自分たちが憧れるトッププレーヤーがいるジャパンツアーという最高の舞台で、自分たちの力を発揮したいと思います」と意気込みを語ってくれました。

▲女子優勝を果たした産業能率大学
女子は、決勝戦での激戦を制した笹渡/宇都木組が「アクティオワイルドカード」を獲得しました。笹渡選手は昨年のこの大会で準優勝をおさめ、今年は新パートナー・宇都木選手とともにシーズンスタート。「宇都木選手は能力が高いので、私がいかに力を引き出せるか、が勝利への鍵」と笹渡選手は話していました。

▲女子決勝戦。笹渡選手の強打で流れを引き寄せた
先輩の笹渡選手が一目置く宇都木選手は、共栄学園高校時代に春の高校バレーで日本一を達成。ビーチバレーボールでも2度の日本一を手にし、二刀流で活躍してきました。
またU19、U21、ユニバ代表として出場するなど、経験値も豊富。パワフルなサーブやスパイクはもちろん、戦術を組み立てるゲームメーカーとしても長けているプレーヤーです。
大学選手権ではサーブで狙われていた笹渡選手をカバーし、劣勢の場面から脅威の粘り強さを発揮。「大切なところは全部美海さんが決めてくれた」と宇都木選手が振り返るように、攻守ともに流れを引き寄せ1年生ながら初優勝に輝きました。

▲優勝後のインタビューを受ける宇都木選手と笹渡選手
「判断力を磨いて自分たちらしく元気よくプレーしたい」と宇都木選手。笹渡/宇都木組はジャパンツアー 第6戦青森大会では、大学生の枠を超えたスケールの大きい技術、戦術を見せてくれるでしょう。