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カナダにストレートで敗れ予選ラウンド敗退 2025男子世界選手権大会

カナダにストレートで敗れ予選ラウンド敗退 2025男子世界選手権大会

「2025男子世界選手権大会」が9月12日(金)に、マニラ(フィリピン)で開幕しました。

FIVB世界ランキング7位(試合開始前時点)のバレーボール男子日本代表チームは、9月15日(月・祝)、同9位のカナダと対戦し、セットカウント0-3(20-25、23-25、22-25)のストレートで敗れ、予選ラウンド敗退となりました。

第1セット、カナダのスパイクがアウトになり日本が先制します。序盤は拮抗した状態で試合が進みます。カナダのサービスエースで6-8とされると、連続失点を喫し6-10とされ日本がタイムアウトを取ります。その後も連続ブロックで6-12とリードを広げられます。ラリー戦を制しブレイクを奪うと、宮浦健人選手のサービスエースで13-17と連続ブレイクに成功します。西山大翔選手のブロックで15-18、髙橋藍選手のサービスエースで16-18と点差を縮めていきます。しかしその後、再びリードを広げられ20-25でセットを落とします。

第2セット最初の得点はカナダがクイックで奪います。石川祐希選手のサーブがネットインし10-7としますが、カナダに連続得点を許し10-11と逆転されます。サーブでレシーブを崩されサイドアウトが取れない日本は、徐々に点差を広げられ先に20点台に乗せられます。宮浦選手がサービスエースを取りますが、20-25でセットを連取されます。

第3セット、日本は大幅にメンバーを替え臨みます。交代で入った佐藤駿一郎選手のクイックで最初の得点を奪うと、序盤はサイドアウトを取り合う接戦となります。大塚達宣選手のバックアタックで7-7。髙橋選手のサーブで崩したボールを佐藤選手が直接決め9-8とします。中盤も拮抗した状態で試合が進んでいきますが、カナダのインナースパイクが決まり14-16とリードされます。4連続失点で15-20とされますが、宮浦選手のサーブから21-22と1点差に詰め寄ります。しかし、あと一歩追い付くことができず、22-25で第3セットを取られ、ストレートで敗れました。

男子日本代表チームの予選敗退は決まりましたが、9月17日(水)にリビア(同75位)と対戦します。今シーズン最後となる試合に臨む男子日本代表チームにご声援をお送りください。

<次戦>

日本時間9月17日(水)日本×リビア
TBS系列(地上波)で22:45から放送(早まる可能性あり)、U-NEXTで生配信

<コメント>

大塚達宣選手

「絶対に勝たないといけない試合だったが、途中出場だったからこそ、勝ち負けをあまり意識せずチームを勢いづけるプレーや表情を出してコートに立つことを大事にしてプレーした。結果が繋がらなくてすごく悔しいし、自分たちがもっともっと強くならないといけないと思うが、今日は自分が途中から入る役割やプレー、表現の仕方も気持ちの面も、うまく心と体を一致させて、コートで出せたのは事実なので、自分のよかったところだと思う。(リビア戦に向けて)結果は変えられないので、悔しい気持ちは消えるものではないが、引きずっても意味がないと思うので、ここでもう一度ギアを入れて、今シーズンやってきたことを出し切ることが一番大事だと思う。リビア戦に勝ちに行くのもそうだが、ただ勝つより、自分たちがやってきたことや自分たちが大事にしているバレーを全員で出せるようにやっていきたい」

小川智大選手

「流れを変えたいと思って入ったが、2セット目の終盤で、行けるかなと思ったところで、相手が上回ってきたところに強さを感じた。それに負けないように準備してきたので、このレベルだと当たり前だと思って外から見ていたが、3セット目の入りはいいものの、やはり続かない部分もあったので、難しさを感じた。最初から予選は難しいため自分の中では(予選が)一番大事と思っていたので、途中から入ったからにはセットを取りたかった。なんとかチームの役に立ちたかったが、思うようにいかなくて悔しい。耐える場面が続いていたので、(サービス)エースを取られたり悔しい部分はあり、チームとしては我慢できていたが、ブロックディフェンスが相手の方が上回っていたかなと思う。日本の強みであるブロックディフェンスがあまり機能しなかったなと思うので、悔しい。(リビア戦に向けて)この1戦で来シーズンにつながるかは分からないが、世界選手権で最後の試合で、気持ちの切り替えは難しいと思うが、試合でしっかり戦えるように、1日空けて試合に準備したいと思う」

石川祐希選手

「1セット目から流れを掴めることもあり、リードしていた場面もあったが、連続失点を取られたり、終始カナダの流れで戦ってしまった試合になった。まずは結果を受けとめることが重要で、結果で見ると、トルコ戦の敗戦から切り替られていなかったのかなと思うので、チームのまとめを反省しないといけない。サービスエースを取られる場面も多々あったし、パスが返ったときに攻撃が通らないこともあった。3セット目もメンバー変えて、雰囲気はとてもよかったと思うが、点数だけで見ると、雰囲気が良くても向こうにリードされているとか、何かがうまく噛み合っていない。欲しいときに1点が取れていない。1点を取られたくないときに2、3点連続で取られることが、今日もトルコ戦も目立っていると思う。(リビア戦に向けて)残り1戦あるので、しっかり戦いたい。来シーズンに向けてとても大事な1戦になるので、切り替えていきたい」

写真提供:VolleyballWorld

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