エムットマッチ2025 Powered by MUFGバレーボール男子世界選手権壮行試合 日本対ブルガリア 2連勝

9月2日(火)と3日(水)に有明アリーナ(東京都江東区)にて開催された「エムットマッチ2025 Powered by MUFGバレーボール男子世界選手権壮行試合」日本対ブルガリアにおいて、バレーボール男子日本代表は2連勝を飾りました。
2日(火)に行われた初戦。13000人を超える観客が集まった試合は、第1セット、髙橋藍選手や山本智大選手の好レシーブでつなぎ最初の得点を奪います。この日24歳の誕生日を迎えた髙橋選手がショートサーブでサービスエースを奪い5-2とします。10-7で宮浦健人選手がサービスエースを取り、ブルガリアがタイムアウトを要求します。ブルガリアのブロックに苦しみ15-15とされますが、宮浦選手がサーブで相手レシーブを崩し、髙橋選手がダイレクトで決め20-19。さらに宮浦選手のサーブで得点を奪い、最後は小野寺太志選手がクイックを決め、25-20で第1セットを取ります。
第2セット序盤、ブルガリアは高さのあるスパイクで得点を重ね3-5とリードしますが、石川祐希選手やエバデダンラリー選手のブロックで6-6の同点に追い付きます。中盤、日本は髙橋選手のサーブから得点を奪いリードしますが、ブルガリアもブロックアウトから得点し16-16と同点とします。拮抗した試合展開となりますが、髙橋選手がフェイントを決め22-20と終盤で日本が一歩前に出ます。24-24とデュースとなりますが、宮浦選手の強烈なスパイクと小野寺選手のブロックで26-24。日本が第2セットも取ります。
第3セットも好調の宮浦選手がサーブで得点を奪い3-1とリードします。石川選手、西本圭吾選手が決め10-8とし、中盤はそのままリードを保ち試合が進みます。小川智大選手の好レシーブから佐藤駿一郎選手がクイックを決めるなど、着実に得点を重ねた日本は、宮浦選手のスパイク、ハイセットのボールを石川選手がブロックを利用したプッシュで決めるなど、25-20で第3セットを取り勝利しました。
その後、ボーナスセットとして行われた第4セットは、大塚達宣選手が起用されます。その大塚選手がバックアタックを決め4-2とします。西本選手と佐藤選手はブロックで得点し、7-4となったところでブルガリアがタイムアウトを要求します。大宅真樹選手のトスから西山大翔選手が決めリードを広げるなど、中盤でブレイクに成功します。さらに好レシーブを連発するなど粘り強いディフェンスから得点につなげ、先に20点台に乗せると、西山選手のバックアタックで24-14とし、最後は西本選手がクイックを決め25-15で第4セットも日本が取りました。
【コメント】
髙橋藍選手
「ブルガリアは日本に来て練習もなかなかできていない中での試合となったが、そこで自分たちのいいものも出せたし、課題も出たのでいい壮行試合になった。勝つことができたことは、2戦目にもつながるので自信にしたい。(自身の)調子は良かった。1セット目も2セット目も、試合を通していい部分と、もっとうまくできた部分があったので、そこは自分にとっても課題が出た。詰められる部分はあるので、世界選手権に向けていい試合になった。(誕生日を迎えて)皆さんの前で勝つことができたし、いいプレーも見せられたので、いい誕生日になった。24歳になり、この1年も自分自身が強くなることを常に考えてバレーボールをしていきたい」
3日(水)も満員の観客となった会場で、第1セットは髙橋選手のブロックアウトでスタートします。前日の試合から好調の宮浦選手がサーブで連続ポイントを奪い4-1とします。ディフェンスでも好レシーブを連発し得点につなげるなどリードを広げます。15-10では小川選手の好レシーブから、髙橋選手が足でボールを上げ石川選手が倒れこみながら返球し会場を沸かせます。佐藤駿一郎選手のクイックが決まり20-15でリードし終盤に入ります。21-16ではピンチサーバーで入った甲斐優斗選手がサービスエースを奪うと、甲斐選手のサーブから連続で得点を重ね25-18で第1セットを取ります。
第2セットは、ブルガリアの得点からスタートします。序盤は拮抗した展開が続きすが、ブルガリアの固いディフェンスを崩せず、4連続失点で4-7とされタイムアウトを取ります。1点差まで詰め寄りますが、ブルガリアのブロックに阻まれ11-14となります。終盤まで点差を詰めることができず、最後サーブがアウトとなり23-25でこのセットを落とします。
第3セットは、ブルガリアに連続得点を許しますが、宮浦選手のブロックで4-3とします。エバデダン選手のクイックなどで7-4とリードを広げると、宮浦選手のサービスエースで10-6。石川選手がリバウンドから自ら決め14-9とします。しかし、徐々に点差を縮められるとブルガリアのブロックが決まり16-16と同点に追い付かれます。17-17でブルガリアのセッターがスパイクを決め17-18とリードを許します。石川選手のスパイクなどで日本も得点しますが、21-25でセットを連取されます。
第4セット、序盤はサイドアウトを取り合う展開となります。山本智大選手の好レシーブから、得点につなげ6-5とすると、甲斐選手のブロックアウトで7-5とし、ブルガリアがタイムアウトを取ります。甲斐選手がサーブで崩し、戻ってきたボールをその甲斐選手が決め10-7、大塚選手のスパイクで13-9とします。中盤、リードを保ったまま試合が進み、日本が先に20点台に乗せると、大塚選手のスパイク、西山選手のブロックアウトで得点を重ね、25-17でこのセットをものにし、セットカウント2-2となります。
最終第5セットは西山選手の得点でスタート。永露元稀選手のジャンピングレシーブから甲斐選手が決め2-0とします。山本選手が連続でスパイクレシーブを上げ得点につなげ5-1とし、ブルガリアがタイムアウトを取ります。ブルガリアのサーブミスにも助けられ、10-5と終盤を迎えます。大塚選手のスパイク、甲斐選手のブロックアウトで得点し、14-10とマッチポイントを迎えます。最後は甲斐選手が決めて15-10で第5セットを取り、フルセットの末、勝利しました。
【コメント】
西山大翔選手
「ミーティングでオポジットの役割をチーム内で話していて、自分の仕事はこういうことだというのを改めて話しあったので、『チームの流れを変えらえるように』がオポジットとしての目標だったので、達成できてよかった。いいスパイクが打てた。被ブロックがない状態だったので、そこで流れができた。苦しいラリーの中でも決め切ることができたので、流れができたと思う。1セット半しか出ていないが被ブロックが少ないことはよかったし、出場セットが少ないので、顕著に見られたと思うので、長いセット出るときに、今回のように継続して被ブロックを失くしていきたい。(世界選手権に向けた選考に)出られれる機会をいただいているので、あと2戦で出せたらと思う。チャンスはなかなかもらえないと思うので、糧になるように生かしていきたい。今回勝てたのはうれしいが、これに満足せずに頑張っていきたい」
9月6日(土)、7日(日)には、LaLa arena TOKYO-BAY(千葉県船橋市)にて「エムットマッチ2025 Powered by MUFGバレーボール男子世界選手権壮行試合」日本対イタリアを実施します。6日(土)はU-NEXTで14時50分から、7日(日)は地上波 TBS系列で13時30分より生中継します。2025男子世界選手権大会前、最後の国内での試合となりますので、会場やテレビで男子日本代表チームに声援をよろしくお願いします。