地元中国にストレートで勝利し、白星スタート 男子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2025」(VNL)予選ラウンド第1週中国大会が6月11日(水)より西安にて開催されています。
FIVB世界ランキング6位(試合開始前時点)のバレーボール男子日本代表チームは日本時間6月11日(水)、同24位の中国と対戦し、セットカウント3-0(25-23、25-14、25-22)で勝利し、大会初戦を白星でスタートさせました。
第1セットは日本の先制点で試合がスタートします。序盤から確実にブレイクポイントを取っていく展開に。サーブレシーブが安定し、サイドアウトも好調の日本。中国大会キャプテンの富田将馬選手がチームを勢いづけるバックアタックを決め、大塚達宣選手のサーブポイントで2点のリードを保ちます。中盤、ラリーの展開から宮浦健人選手がバックライトからスパイクを決め、16-14としたところで中国がたまらずタイムアウトを要求します。セッター・大宅真樹選手のトス回しも、ミドルブロッカーを積極的に使い、中国の高いブロック崩していきます。セットポイントを迎えた日本は、このセット2本のサーブポイントを奪った大塚選手がスパイクを決め、25-23で第1セットを先取します。
第2セットは序盤から3連続ポイントで順調なスタートを切った日本ですが、中国の強力なサーブでサーブレシーブを崩され5-5の同点に追いつかれてしまいます。エバデダン・ラリー選手のサーブからポイントを奪い、その後もブレイクポイントで15-12とし、中国がタイムアウトを取ります。タイムアウト後も中国のスパイクミスやブロックが好調の村山豪選手がパイプ攻撃を止め18-12。中国のクイック攻撃にもトータルディフェンスが機能し、強力なサーブに対しても安定したサーブレシーブで対処していきます。23-14の場面で甲斐優斗選手がリリーフサーバーで出場。最後は甲斐選手のサーブが相手サーブレシーブを弾き、そのボールをエバデダン選手がダイレクトでスパイクを決め、25-14で2セットを連取します。
第3セットは後がない中国の強力なサーブにサーブレシーブを乱され、この試合初めて先行される展開に。2セット目までは見られなかった連携ミスが日本に出てしまい、13-15で中盤を迎えます。15-16で大塚選手に代わり甲斐選手を投入します。相手ミスもあり17-16と逆転に成功すると、すかさず中国がタイムアウトを要求します。その後も相手ミスや富田選手のサーブポイントで19-16と突き放し、25-22で3セット目も奪い、初戦をストレートで勝利しました。
男子日本代表は次戦、日本時間6月12日(木)21:30からポーランド(同1位)と対戦します。ロサンゼルス2028オリンピックに向けて好スタートをきった男子日本代表に引き続き応援をお願いします。
<次戦>
日本時間6月12日(木)21:30 日本×タイ
BS-TBSで12日(木)21:00から放送、U-NEXTで生配信
<コメント>
大塚達宣選手
「開幕戦は12試合の中の1試合だとしてもやはり特別な1試合だと思うので、(日本の)メンバーも変わって、ロサンゼルス2028オリンピックへの大事な1戦目ということで、相手もホームですし、自分たちはアウェーの中でしっかり勝ち切ることができてよかった。(第2セットは)サーブで少し流れを作ることができたのと、個人的にはセットの終盤で決め切ることを課題にしているので、24-23の場面でしっかり決め切り、セットを取りきれたことを自分的にはよかったと思っている。(次戦に向けて)明日もすぐに試合があるし、相手も変わるので、相手のバレースタイルとかも国によって違うので、明日の相手の対策をしっかりして、勝ち切ることができるいいバレーができるように明日も頑張りたい」
富田将馬選手
「キャプテンとして勝つことができないと少し沈んでしまうところだったので、そこをしっかりチーム全員で勝つことができてうれしい。1セット目は初戦なこともあり、競る場面が出てくると思っていたので、難しい展開ではあったが、そこを我慢しきれた。後半はトスやサーブで自分たちのバレーボールができていたので、それを2、3セット目も続けることができたので勝つことができたと思う。最初は(セッターと)合わなかった部分もあったが、試合中にコミュニケーションを取って、最後はしっかり合わせることができたので、そこは良かったと思う。(初のキャプテンは)うれしい反面、すごくホッとしている。(次戦の相手のポーランドは)組織で強いし、高さもパワーもあるチームなので、明日も自分たちのバレーボールをしながら、引き出しの多さやリバウンドでチームが勝てるようにしたい」
宮浦健人選手
「VNLの初戦ということで、これまで親善試合もなくここまできたので、非常に不安な部分もあり、最初は固い部分もあったが、徐々に自分としてもチームとしてもやりたいバレーができて、勝つことができたのをうれしく思う。自分たちのディフェンスが機能した点はよかった。そこでトランジションや苦しいところでサイドアウトを決め切れたところが良かった。(メンバーが大幅に変わったが、)素晴らしい選手がたくさんいるので、選手たちを信じながらこの先もやっていきたいと思う。(次戦の相手のポーランドは)本当に強いチームだが、今日みたいに自分たちのバレーを展開して、それぞれ勇気を持って戦っていきたい」
写真提供:VolleyballWorld
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