粘りを見せるも世界ランキング1位のポーランドに敗れる 男子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2025」(VNL)予選ラウンド第1週中国大会が6月11日(水)より西安にて開催されています。
FIVB世界ランキング6位(試合開始前時点)のバレーボール男子日本代表チームは日本時間6月12日(水)、同1位のポーランドと対戦し、セットカウント1-3(25-27、22-25、18-25、37-39)で敗れました。
第1セットは大塚達宣選手のスパイクポイントで先取点を奪います。ポーランドのサーブにサーブレシーブを崩され、相手にブレイクポイントを許し先行される展開に。小川智大選手のサーブレシーブから宮浦健人選手のスパイク、富田将馬選手のサーブポイントで7-5とし日本が一歩先に出ます。好調の宮浦選手が確実にスパイクでブレイクポイントを奪い、11-8としたところでポーランドがタイムアウトを要求します。さらに宮浦選手のサービスエースで14-11。大塚選手の相手ブロックを利用したプレーや大宅真樹選手のミドルブロッカーを起用する多彩なトスワークで日本が流れを掴みます。リリーフサーバーとして甲斐優斗選手がコートに入ると、その甲斐選手が強力なサーブでサーブレシーブを崩し24-20でセットポイントを握ります。しかし、ここからポーランドにブロックを2本決められデュースに持ち込まれます。最後も大塚選手がポーランドのブロックに止められ、25-27でセットを落とします。
第2セットは村山豪選手に代わり西本圭吾選手をスタートから起用します。序盤はポーランドの流れで試合が進みます。日本が流れを引き戻しにいきますが、スパイク効果率が上がらないため、富田選手に代わり甲斐選手がコートイン。しかし、流れはポーランドに傾いたまま終盤に。日本は流れを変えるべく高橋慶帆選手と下川諒選手を2枚替えでコートに送り込みます。高橋慶帆選手のチームを勢いづけるスパイクや西本選手のクイックが決まり22-24と日本が追い上げを見せますが、最後はハイセットの場面でミスが出てしまい、22-25で2セットを連取されます。
後がない日本は第3セットがメンバーを大きく変えて臨みます。甲斐選手のサービスエースやパイプ攻撃が決まり、6-3とスタートから日本がリードする展開に。甲斐選手にボールを集め、9-7とリードをキープします。佐藤駿一郎選手がポーランドの攻撃に対しブロックでプレッシャーをかけ、日本にブレイクチャンスを作り、19-13としたところでポーランドが2回目のタイムアウトを要求します。甲斐選手の2連続サーブポイントで22-15とすると、最後は高橋慶帆選手のスパイクが決まり25-18でこのセットを奪います。
第4セットはサイドアウトが取れず、序盤からポーランドに先行されてしまいます。ポーランドの戦術サーブにリズムを崩され、9-14とリードを広げられたところで日本がタイムアウトを取ります。その後もポーランドのサーブに苦しみ、点差を広げられますが、下川選手のサーブで2連続ブレイクポイントを奪います。甲斐選手のパイプ攻撃や、宮浦選手のサーブでチャンスを作り、高橋慶帆選手がスパイクを決め17-20と徐々に詰め寄る日本は、土壇場で追い上げ24-24のデュースに持ち込むと、27-26と逆転に成功します。山崎彰都選手のパイプ攻撃などで攻め続けますが、最後はポーランドのブロックが決まり、37-39でこのセットを奪われ、セットカウント1-3でポーランドに敗れました。
男子日本代表は次戦、日本時間6月13日(木)18:00からセルビア(同12位)と対戦します。引き続き男子日本代表の応援をよろしくお願いします。
<次戦>
日本時間6月13日(木)18:00 日本×セルビア
BS-TBSで13日(木)21:00から放送、U-NEXTで生配信
<コメント>
甲斐優斗選手
「世界ランキング1位のチームだったし、(自分たちは)チェレンジャーとして戦うところだったので、自分としてもチーム全体としても常に攻めたプレーはできていたと思う。自分の持ち味であるサーブはすごくアピールできたと思うし、サーブレシーブも安定はしてきたと思うので、そこは継続してやっていきたい。最後にブロックされてしまったので、託されたところで決め切れる選手になりたいと思う。(次戦も)またタフな試合にはなると思うので、チーム全員で乗り切って勝ちにいきたい」
高橋慶帆選手
「(苦しい場面での途中出場になったが)いつ出てもいいように準備はしていた。流れが悪い状況ではあったので、流れを変えることだけを考えてコートに入った。要所要所でスパイクミスが目立ったのと、ディフェンスに関しては取れるボールが取れていなかったので、そこは改善しなければいけない。(第4セットは)ビハインドからの追い上げることができていたが、最後にチームとして勝てなかったことは悔しく思うし、この敗戦はチームの課題として出ていたので、これから改善してチームとして強くなっていくことができると感じる試合だった。まずはしっかり休んで次の試合に向けて準備して、明日も変わらずチーム一丸となって頑張ることを大事にやっていきたい」
西本圭吾選手
「初めてA代表としてネーションズリーグに出場して、サイドアウトはセッターがいいところで上げてくれて決めることができたが、ブロックは経験したことがない、相手のミドルブロッカーのクイックを自分たちがもう少し抑えなければならなかったが、そこの効果率を下げることができず、相手に楽にサイドアウトを取らせてしまった。この経験はいい意味で一度自分の中で落ちて、どうしなければならないのか、どういう風に練習しなければならないのかを振り返ることができる、自分にとってはビッグチャンス、大きな経験をさせてもらった。今日の経験を価値のあるものにするために、今日を振り返って何が足りなかったのか反省して、優秀なスタッフもいるので、そこで共有してもっと成長していきたい」
写真提供:VolleyballWorld
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