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セルビア相手にストレートで勝利 男子ネーションズリーグ

セルビア相手にストレートで勝利 男子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2025」(VNL)予選ラウンド第1週中国大会が6月11日(水)より西安にて開催されています。

FIVB世界ランキング6位(試合開始前時点)のバレーボール男子日本代表チームは日本時間6月13日(金)、同12位のセルビアと対戦し、セットカウント3-0(25-20、25-23、26-24)で勝利しました。

第1セットは序盤から甲斐優斗選手のサーブポイントで5-2と主導権を握ります。その後エバデダン・ラリー選手のブロックで6-2としますが、セルビアにブロックで応戦され2点差まで追い上げられると、ブレイクチャンスが生かせない間に、セルビアのブロックポイントで14-14と同点に追いつかれてしまいます。村山豪選手のサーブポイントとエバデダン選手のブロックで18-15としたところでセルビアがタイムアウトを要求します。その後も日本のサーブが機能しブレイクポイント、好調のエバデダン選手のクイックで22-18とします。さらに、リリーフサーバーの富田将馬選手のサービスエースで23-18とリードを広げると、最後は相手のサーブミスで25-20とし、第1セットを先取します。

第2セットは序盤からブレイクポイントは宮浦健人選手のサーブポイントのみとサイドアウトの攻防となります。それでも宮浦選手の1枚ブロックや、連続ブロックポイントで13-9としたところで、セルビアがタイムアウトを取ります。日本のサイドアウトも安定し、強いサーブで崩して17-13と点差を広げていきます。ハイセットの場面で宮浦選手が高いブロックを利用した巧みなスパイクでチームを救うと、甲斐選手のサーブでチャンスを作りポイントを重ね、20ー16でセルビアが2度目のタイムアウトを要求します。タイムアウトでリズムを取り戻したセルビアに2本連続のブロックポイントを許し、21-20で今度は日本がタイムアウトを要求します。タイムアウト後は、宮浦選手がスパイクを決めピンチを抜け出すと24-23のセットポイントを迎えます。勝負強さが求められる場面で、宮浦選手がバックライトからスパイクを決め、25-23でこのセットも取り、2セットを連取します。

第3セット、日本は先行しながらも、セルビアのブロックに捕まる場面もあり、大きく抜け出すことができません。セルビアのサーブポイントとブロックポイントで14-14に追いつかれると、大塚達宣選手に代わり富田選手を投入します。しかし、セルビアの強いサーブが入り、連続ブレイクを許してしまい、18-20とこの試合で初めて先に20点に乗せられます。それでも21-21の場面で宮浦選手のサーブポイントで逆転します。セルビアがタイムアウトを取るも、23-22から相手のネットタッチで24-22とマッチポイントを迎えます。一時は同点に追いつかれますが、最後はエバデダン選手のブロックで26-24。セットカウント3-0のストレートで勝利しました。

男子日本代表は次戦、日本時間6月15日(日)12:30からオランダ(同14位)と対戦します。

<次戦>

日本時間6月15日(日)12:30 日本×オランダ

BS-TBSで15日(日)21:00から放送、U-NEXTで生配信

<コメント>

エバデダン ラリー選手

「(昨日のポーランド戦は)2セット目で外れたのでそこに対する悔しさもあり、負けたことに対しても悔しい思いがあったが、また1から映像を見直して、細かいところまで試行錯誤したことが今日の結果に繋がってよかった。今日の試合に勝ち切ることができたのは日本にとって非常に大きいことなので、今後も続けていきたい。(ブロックでは)1枚1枚の幅を大きくすることを変えて、そこが上手く機能した。(次のオランダ戦は)中国大会最終戦ということで、最後にいい状態で日本に帰れるように、次のブルガリア大会に行けるように、しっかり勝ちにいきたい」

小川智大選手

「昨日の敗戦から学ぶことがあったので、勝つことができてうれしい。チームを作る期間が本当に短かったので、試合を通して成長していく必要がある。昨日の試合から課題多く出た。(今日の試合は)監督の意図を理解しつつ、監督と話し合いながら、チームのメンバーと話し合いながら臨んだ試合だったので、いい結果になってよかった。自分が見えているポジショニングに対し、監督はこっちの方がいいと言う場面が最初はあると思っていて、それでも(ポジショニングが)見えたら(その通りに)やっていいと言ってくれたので、自分の感性や感覚を信じて、自分のポジショニングで迷いなくボールを上げることができた。(次戦に向けて)中国大会前にティリ監督が決めたチームの目標が3勝、ミニマムで2勝だったので、3勝できるように、(チームが)即席というのは言い訳にならないので、その中でもチームをしっかり作って頑張りたい」

大宅真樹選手

「勝ったことがなによりうれしい。昨日敗戦したけど、控えてくれた選手が勢いをつけてくれて、それに乗っかり、スタ―トからテンションを上げつつプレーを丁寧にした。(昨日の試合は)僕らも見ていて感動する試合をしてくれたので、そういった気持ちがスタートから出ている選手にないとチームで戦うことは無理だと思っているので、スタートで出る責任を感じながらコートに入る前から意識した。(昨日の試合から)ラリー中の精度は、昨日までの2試合でコンビミスが多かったので、慌てないことと高さをキープして丁寧に上げることを意識した。自分としては経験を積んでいる段階だと思っている。もちろん結果は大事だが、いいことも悪いことも経験しながら自分自身成長していきたい。自分だけでなく色んな選手が色んな思いを持って、今シーズンは特にかけてやっていると思うので、みんなが納得するシーズンになればと思う。(Qオランダ戦に向けて)オランダもしつこいバレーボールをしてくると思うので、勢いのまま、今日のようにスタートからガンガンせめていきたい」

 

写真提供:VolleyballWorld

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