オランダにストレートで勝利し、中国大会を3勝1敗で終える 男子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2025」(VNL)予選ラウンド第1週中国大会が6月11日(水)より西安にて開催されています。
FIVB世界ランキング6位(試合開始前時点)のバレーボール男子日本代表チームは日本時間6月15日(日)、同14位のオランダと対戦し、セットカウント3-0(25-18、25-23、25-18)で勝利しました。
第1セット、宮浦健人選手のバックアタックからスタートします。しかしオランダに3連続得点を許し、早めのタイムアウトを要求します。タイムアウトでリズムを取り戻すと、大塚達宣選手のサーブ時に連続ブレイクで逆転に成功します。効果的なサーブとディフェンスでチャンスを作り10-7とリードした場面で、今度はオランダがタイムアウトを取ります。それでもサーブからトータルディフェンスも良くなり、ブレイクポイントで得点を重ねます。さらに今大会初先発の佐藤駿一郎選手のサーブポイントで17-12とすると、オランダがタイムアウト。ブロックは少なかったものの、サーブで主導権を握った日本が、25-18で第1セットを取ります。
第2セット、オランダはセッターとオポジットを入れ替えて臨みます。オランダは日本のフロアディフェンスを崩すため、揺さぶりをかけてきますが、大宅真樹選手からブレイクポイントに繋げます。さらに絶好調の宮浦選手が11-8の時点で8本のスパイクポイントはノーミスとチームを引っ張ります。オランダにブロックポイントで点差を詰められたところで、エバデダン・ラリー選手に代わり西本圭吾選手を投入。その直後、西本選手が技ありの攻撃でチームを盛り上げ19-17とリードを2点に広げます。ここで大塚選手に代わり山崎彰都選手を投入。大宅選手のトスワークも冴え、相手ブロックを1枚にしてサイドアウトを取ります。オランダに22-22と同点に追い付かれますが、宮浦選手のスパイク、富田将馬選手のブロックで24-22セットポイントを迎え、最後は宮浦選手のバックアタックが決まり25-23で第2セットを取ります。
第3セットは立ち上がりにオランダのブロックが決まり2-0。その後は互いに点を取り合う展開で試合が進んでいきます。サーブレシーブが崩された場面でも宮浦選手が巧みなスパイクでチーム救うと、西本選手のジャンプフローターサーブが相手のサーブレシーブを崩し、チャンスを掴んだ日本は12-9とします。ここでリズムを変えたいオランダがタイムアウトを要求。オランダのブロックポイントで12-12と同点とされたところで大宅選手に代わり高橋慶帆選手を投入し日本もリズムを変えにいきます。1点リードの場面で宮浦選手のサービスエースで17-15とすると、勢いは止まらず宮浦選手が2連続サーブサービス。さらに西本選手のブロックで19-15。佐藤選手のブロックで23-17とし、最後は高橋慶帆選手がライトからスパイクを決め、25-18で勝利しセットカウント3-0のストレートで勝利しました。
男子日本代表は次戦、日本時間6月26日(木)1:30からブルガリア(同15位)と対戦します。
<次戦>
日本時間6月26日(木)1:30 日本×ブルガリア
BS-TBSで26(木)18:30から放送、U-NEXTで生配信
<コメント>
宮浦健人選手
「1、2セット目は自分の思うようなパフォーマンスをできたが、3セット目は少しスパイクの面に関してはミスを出してしまったので、自分の中でパフォーマンスを継続するために、メンタル面も大事になってくると思うので、そこは次の課題にしていきたい。冷静に相手のブロックを見てスパイクを打つことができていたのでそこは良かった。どの試合も終盤までいい試合ができていていると思うので、終盤にいかに気持ちを乗せて全員で点を取りにいくかは意識していた。最後まで全員が集中して自分たちのバレーボールができていると思うので、終盤のところで継続していきたい。(中国大会を振り返って)1試合は悔しい負け方をしてしまったが、まずは3勝できてうれしく思うが、これを継続していかなければならないので、メンタル面も含め、1回リセットして次のブルガリア大会に向かいたい」
佐藤駿一郎選手
「途中から出場することはあったが、スタートから出ることはなく、今日の試合前のミーティングでメンバーを言われたときはとても緊張した。楽しくプレーすることを意識していたので、楽しくプレーしていいプレーができたらいいなと思ってずっとやっていたので、今日の試合は本当に楽しかったし、自分の持ち味である高さやクイック、ブロックを試合で出すことができたので、すごくよかった。自分は高さがある分、サーブも高いところから打ててはいるが、もっとサーブに関しては練習が必要だなと思っている。サービスエースを取ることができたので、これから相手が嫌がるようなサーブを打てるようになりたい。昨シーズンはフィンランドでプレーしていて結果にこだわっていたので、相手の高さもフィンランドで経験したことを生かして、それを今日の発揮することができたと思う。(ブルガリア大会に向けて)本日初スタメンだったが、次の大会に向けてしっかり準備して、もっと追い込んでしっかり目標を達成できるようにやっていきたい」
山崎彰都選手
「今日は途中出場で、ポーランド戦も途中出場で負けて悔しかったが、今日はみんなに助けられながらも勝ちに貢献出来てよかった。(ポーランド戦とは異なり)今日は相手がミスを出しているときでも我慢して、自分たちが日本らしいバレーボールをできていたので、今日は3-0で勝つことができたと思う。今日もスタートからではない出場で、2セット目と3セット目に出ることになって、準備はしていたが急なことだったので気持ちが追いついておらず、攻撃でチームを助けることができなかったが、ディフェンスやパスで貢献できていたと思う。今日は良かった方だと思うが、攻撃で貢献してもっと楽に勝つことができる試合だった。(中国大会で)監督からは3勝できたら素晴らしいと言われていて、その3勝はできたので、スタメンで出ている人も途中からで出ている人もチーム皆で勝ち取った3勝だと思う。(ブルガリア大会の)次の相手も難しい試合になると思うが、日本らしいバレーボールをして、一つでも多く勝ち進んでいるようにしたい」
写真提供:VolleyballWorld
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