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フルセットの末トルコに勝利し、準決勝に駒を進める 女子ネーションズリーグ

フルセットの末トルコに勝利し、準決勝に駒を進める 女子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2025 ファイナルラウンド」が7月23日(水)よりウッチ(ポーランド)で行われています。

 

FIVB世界ランキング4位のバレーボール女子日本代表チームは、同6位のトルコと対戦し、セットカウント3-2(25-21、16-25、25-20、22-25、15-9)のフルセットの末勝利し、準決勝に駒を進めました。

第1セット序盤は石川真佑選手のサービスエースや宮部藍梨選手のブロックで6-2とリードしたところでトルコが1回目のタイムアウトを取ります。ミスが目立つトルコに対し、日本が着実に得点を重ね10-5とリードを広げます。中盤以降も佐藤淑乃選手や和田由紀子選手のスパイクが決まり17-10としたところでトルコが2回目のタイムアウトを要求します。日本は粘り強いレシーブからラリーを制して得点を重ねますが、強烈なサーブと高いブロックを武器にトルコが追い上げを見せ、23-19と詰められ、日本が1回目のタイムアウトを取ります。相手のサーブミスでセットポイントを握ると、島村春世選手がスパイクを決めて25-21でセットを先取します。

第2セットは序盤からトルコのブロックに捕まり1-4となったところで日本は早くも1回目のタイムアウトを取ります。佐藤選手や和田選手のスパイクが決まり2点差まで追い上げますが、要所でトルコのブロックに捕まり、9-12と点差を詰めることができません。その後もトルコのブロックが決まり9-15となったところで、和田選手に替えて北窓絢音選手を、佐藤選手に替えて秋本美空選手を投入しますが、10-17とリードを広げられたところで2回目のタイムアウトを取ります。ミスが減ったトルコに対し、日本は秋本選手や石川選手がスパイクでサイドアウトを重ねるも、ブレイクができずに14-21。終盤も点差を詰めることができず、16-25でセットを落とします。

第3セット、石川選手のサーブと和田選手のスパイクでブレイクし、3-1とリードします。宮部選手のブロックと相手のスパイクミスで10-6とリードを広げたところでトルコが1回目のタイムアウトを取ります。ミスが続くトルコに対し、日本は着実に攻め13-8と点差を広げていきます。中盤は互いにサイドアウトを重ねると、宮部選手のブロックや相手のスパイクミスで20-17として終盤に突入します。トルコのブロックに捕まり20-19と点差を詰められますが、トルコのサーブレシーブが乱れて23-20と再びリードを広げると、宮部選手のサービスエースとブロックポイントで25-20としてこのセットを奪います。

第4セット序盤は互いにサイドアウトを重ねる展開に。レシーブで粘る日本が7-5とリードしますが、トルコもブロックとスパイクで応戦し10-10の同点に。サーブで崩された日本が12-14とリードを許しますが、レシーブでつないだトスを和田選手や石川選手が決めて18-18と同点に追い付きます。しかし、トルコのブロックやサービスエースで徐々に点差を広げられ、最後はトルコのスパイクが決まり22-25でこのセットを失います。

最終第5セット序盤は一進一退の攻防になりますが、島村選手のブロックと和田選手、佐藤選手のスパイクが決まり7-4と日本がリードします。相手のミスで11-7とさらにリードを広げると、石川選手が連続でスパイクを決めて13-8。最後は石川選手のサービスエースで15-9とし、セットカウント3-2で勝利。準決勝へと駒を進めました。

女子日本代表チームは日本時間27日(日)にFIVB世界ランキング2位のブラジルと戦います。千葉大会では敗れたブラジルと、決勝進出をかけた試合に立ち向かう女子日本代表チームに引き続きご声援をお願いいたします。

<次戦>

7月27日(日)3:00 日本×ブラジル
BS-TBSで放送、U-NEXTで生配信

<コメント>

石川真佑選手
「苦しい展開も多かったがセットごとに自分たちのいいところ、悪いところが出て、そこで切り替えながらできたからよかった。個人としてはディフェンスもオフェンスも安定したプレーを意識している。うまく行かないときももちろんあるが、他の選手がカバーしてくれて、他の選手がうまくいかないときは自分がしっかりカバーしようという気持ちを持ってプレーできていたと思う。(会場の雰囲気は)日本よりトルコの方が応援は多かったと感じたが、そこにあまり気をとらわれすぎずにできた。(相手のブロックは)高さはあったが、自分たちが工夫すれば点を取れるところもあるので、自分たちができることを意識して個人としては取り組んだ。(準決勝に向けて)ブラジルには負けているので、リベンジできればいいし、昨年もベスト4で勝って、決勝で負けてしまった。昨年の成績もあるが、そこには意識を向けず、まずは自分たちがやるべきところに集中して1試合1試合自分たちがやってきたことを出せるように戦いたい」

和田由紀子選手
「点差で負けていたときもあったが、1点1点楽しんでできていたと思う。昨日の練習で石川選手から『それぞれやるべきことをやるだけ』と話をもらって、自分のできる最大のプレーをすることで、チーム全員のそれが合わさって勝ちにつながると思うので、あまりプレッシャーを感じずに自分の役割に集中してできた。(スパイクが決まらないときは)外からは相手のブロックの着き方などの声を常にもらっていて、セッターとうまく噛み合っていないところも、5セットを通して少しずつ修正できたかなと思う。チームの中で笑顔がなくならなかった。どれだけお客さんが相手を応援していても自分たちは自分たちの力で勝ちに行くことを個人的には考えた。(次戦に向けて)ブラジルは大事なところで当たるのでよくお互いに知っているチーム。予選で負けているのでリベンジがしたい」

宮部愛梨選手
「セットも連続して取るのではなく、取って取られてが続いていて、なかなかブレイクができなかったり、相手に思いっきり打たれたりもした。5セットを通して満遍なく決められたが、そういう時間帯がセットの中で何回かあっても皆で我慢した。決められたり、ミスをしたりすることにフォーカスするよりも、次どうしたら(ローテーションを)回せるかを皆が意識的に口に出して言えていたので、すごくよかったと思う。そのマインドセットがあったからこそ、5セット目まで持ち込んで勝ち切れたと思う。苦しい時間帯を楽しむことがこのチームはすごく上手で、難しい試合やうまくいかないときも目を見て楽しむことは、監督も言っているし、チームも「大丈夫、大丈夫」と言い合える仲間なので、すごく楽しみながら1セット、1セットできた。(次戦に向けて)予選ラウンドでブラジルと当たって負けているので、リベンジ。どこまで自分たちができるか試したい」

写真提供:VolleyballWorld

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