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準決勝でブラジルにフルセットで敗れ3位決定戦へ 女子ネーションズリーグ

準決勝でブラジルにフルセットで敗れ3位決定戦へ 女子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2025 ファイナルラウンド」が7月23日(水)よりウッチ(ポーランド)で行われています。

 

FIVB世界ランキング4位(試合開始前時点)のバレーボール女子日本代表チームは、同2位のブラジルと対戦し、セットカウント2-3(25-23、21-25、18-25、25-19、8-15)のフルセットの末敗れ、3位決定戦に回ることとなりました。

ブラジルのサーブで始まった第1セット序盤は石川真佑選手のサービスエースや島村春世選手のブロックで5-1とリードしますが、ブラジルもサービスエースなどで7-5と点差を詰めてきます。佐藤淑乃選手や石川選手のスパイクが決まり8-5としたところでブラジルが1回目のタイムアウトを取りますが、日本が宮部藍梨選手のブロックや相手のミスなどで15-10とさらにリードを広げます。日本はサーブで攻めブラジルのサーブレシーブを崩し、ブロックアウトで得点を重ね18-13。終盤、ブラジルにブロックやサービスエースで連続失点を喫し、19-20と逆転を許してしまいます。しかし、石川選手のスパイクや佐藤選手のブロックで日本も得点を重ね、最後は和田由紀子選手のスパイクが決まり25-23で第1セットをものにします。

第2セット序盤は互いにサイドアウトを重ねる展開に。8-8の場面から徐々にブラジルがスパイクとブロックで流れを掴み9-11とリードを許します。中盤にかけて日本のサーブレシーブが崩され、12-17とさらに点差を広げられます。終盤、宮部選手のサービスエースや島村選手のブロックなどで日本も追い上げを見せますが、21-25でこのセットを落とします。

第3セットは序盤からブラジルのブロックに苦しみながらもレシーブで粘ってサイドアウトを奪います。ブラジルのブロックや高い打点からのスパイクが決まり8-11と先行されてしまいます。中盤は互いにサイドアウトを重ね14-16となかなか点差を縮めることができません。日本は終盤にかけても流れを掴むことができず、18-25でこのセットを失います。

後がない第4セット、日本は宮部選手に替わり荒木彩花選手がコートに入り、その荒木選手のブロックポイントで幸先よくスタートします。互いにサイドアウトを重ねていきますが、ブラジルのミスで9-6と日本が一歩先に出ます。佐藤選手のサービスエースや相手のミスで17-13とリーグを広げていきますが、ブラジルが粘りを見せ、19-17まで追い上げられたところで日本が1回目のタイムアウトを取ります。リズムを取り戻した日本は佐藤選手のスパイクや和田選手のブロック、島村選手のスパイクなどで得点を重ね、25-19でこのセットを奪い返します。

最終第5セットは関菜々巳選手のサーブで始まります。ブラジルのブロックに阻まれ1-4とリードを許したところで日本が1回目のタイムアウトを要求します。石川選手のバックアタックなどで日本は最後まで粘りを見せますが、ブラジルの流れで試合が進行し、8-15でこのセットを奪われ、セットカウント2-3で敗れ、日本は3位決定戦に回ることとなりました。

女子日本代表チームは日本時間27日(日)にFIVB世界ランキング3位のポーランドと戦います。メダル獲得をかけた本大会最終戦に挑む女子日本代表チームに最後までご声援をお願いいたします。

<次戦>

7月27日(日)23:00 日本×ポーランド
BS-TBSで22:59から生放送、28日(月)21:00から録画放送
U-NEXTで生配信

<コメント>

荒木彩花選手
「勝てる試合だったなというのが感想。4セット目にサーブで使ってもらって、その中でも個人的にはもったいないミスの1本が積み重なってこういった結果になってしまい、もったいない試合をしてしまった。いい流れを持ってこられた部分もあるが、いい流れを5セット目に繋げられなかったのが自分の中の大きな反省点。もっとやりたかったし、もっとやれた。明日も3位決定戦が残っているので、この試合もいい意味で忘れて、いい反省として、明日の試合は勝ったらメダル、負けたら何もないというイチかバチかの試合になる。明日(の対戦相手の)ポーランドには予選ラウンドでは3-1で勝てたが、メダルがかかってくると簡単にはいかないと思うので、とにかく明日の試合にフォーカスして勝ってメダルを獲りたい」

島村春世選手
「効果的なサーブやオフェンスが要所要所で出たと思うが、ここぞというところの1点を取れなかったのが悔しい。1点を取りに来ていたのに、取り切れないのは自分たちにはまだまだ足りない部分があっただろうし、そこを明確にして、まだメダルをかけた戦いができることを幸せだと思って、今日のことを反省しつつ、明日に頭を切り替えながら、自分たちのよかったところをもう1回出せるように頑張っていきたい。私が得意なワンレグ攻撃をフェイントでやってしまったところもあった。自分の強みはハードヒットできることなので、そのような場面では攻めていきたい。しっかりと1セット目から5セット目まで試合が終わるまで出し続けられるように頑張りたい。(アウェーでのポーランド戦は)ありがたいなと思う。メダルをかけた試合で完全アウェー。これ以上ないプレッシャーのかかり方だと思うので、そこで自分たちのプレーを出すことは、自分たちが1つ壁を乗り越えるには必要な設定だと思う。乗り切れるように、今日は負けてしまったがバラバラにならずにもう1回、チームが1つになって頑張りたい」

佐藤淑乃選手
「千葉大会のときのような大きな差を感じたというより、もう少しだったと思う。一つひとつの精度や決め方、難しいところだがそこがブラジルの方が上回っていた。千葉大会はサーブで崩されて、自分たちのオフェンスも相手にうまくディフェンスで固められることが続いて3セットを取られてしまった。その試合があったからこそ、自分たちの決め方の工夫ができて、経験を積み重ねて徐々にチームとして強くなっていると今回の試合で感じた。(メダルをかけたポーランド戦に向けて)明日はアウェーの中で、自分たちのリズムを作りづらいと思うが、日本のバレーに集中して、勝ち負けはアウェーでもホームでもどんな場所でも関係ないので、勝ち切ってメダルを獲れるように頑張りたい」

写真提供:VolleyballWorld

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