ポーランドに敗れ、4位で大会を終える 女子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2025 ファイナルラウンド」が7月23日(水)よりウッチ(ポーランド)で行われています。
FIVB世界ランキング4位(試合開始前時点)のバレーボール女子日本代表チームは、同3位のポーランドと対戦し、セットカウント1-3(15-25、26-24、16-25、23-25)で敗れ、本大会を4位で終えました。
石川真佑選手のサーブから始まった第1セットは序盤、ポーランドが高い打点からのスパイクとブロックタッチからのトランジションアタックを決め、1-5とリードを許す展開に。ポーランドのブロックに連続失点を喫し3-8とリードを広げられてしまい、劣勢のまま中盤に突入します。サーブで攻めるもミスが続き、10-17となかなか点差を詰めることができません。流れを変えるために中川つかさ選手と秋本美空選手を2枚替えでコートに送り込みます。しかし、サイドアウトは取ることができますが、ブレイクが取れず、単調な攻撃がブロックに捕まり14-21と点差を詰めることができず、15-25でこのセットを落としました。
第2セットは石川選手と佐藤淑乃選手のポジションを変えてスタートします。序盤は宮部藍梨選手のサービスエースやポーランドのスパイクミスで3-1とリードします。レシーブが上がるようになり、ブレイクを重ねて9-5と少しずつリードを広げていきます。中盤にかけて、ポーランドの高さあるブロックに苦しみながらも連続ブレイクを許さず、17-14とリードを保ちます。しかし、ポーランドに18-19と詰め寄られると、ラリーは続くが決定打が出ないところでブロックに捕まり20-20の同点に追い付かれます。好レシーブから佐藤選手のスパイクが決まり、24-23とセットポイントを握ります。ポーランドのスパイクが決まり24―24のデュースに持ち込まれますが、最後は関菜々巳選手のサービスエースで得点を奪い、26-24でこのセットを奪います。
第3セットは島村春世選手のスパイクなどで攻め、4-4と序盤は一進一退の攻防に。その後は相手の高い打点からの強烈なスパイクに苦しみながら7-9と追いかける展開になりますが、日本も粘り強くラリーを重ねブレイクを許しません。中盤はサイドアウトを重ねる展開になりますが、日本にミスが出て13-18とリードを広げられます。終盤、佐藤選手に替えて北窓絢音選手を、和田由紀子選手に替えて秋本選手を、関選手に替えて中川選手をコートに送り込み、流れを変えようと試みますが、ポーランドの勢いを止めることができず、16-25でこのセットを失います。
第4セットは序盤から日本にミスが出て0-3としたところで1回目のタイムアウトを要求します。ポーランドのミスで7-7とすると、その後は互いのサイドアウトが続く展開に。ブロックポイントでポーランドが流れを掴み、10-12と一歩先に出ます。関選手に替わり中川選手を、和田選手に替わり秋本選手を2枚替えでコートに投入します。ポーランドのミスで16-14と日本がリードを奪う場面もありましたが、終盤19-21と逆転を許し、日本が2回目のタイムアウトを取ります。ポーランドの連続ブロックポイントで20-23とリードを広げられます。日本も最後まで粘りを見せますが、23-25でこのセットも失い、セットカウント1-3で敗れました。
1か月超におよんだネーションズリーグの戦いもこれで閉幕となりました。大会期間中は女子日本代表チームへのたくさんのご声援をありがとうございました。「2025女子世界選手権大会」が8月22日(金)に開幕しますので、引き続き女子日本代表チームにご注目ください。
<コメント>
関菜々巳選手
「自分たちからミスを出してしまい、サーブでプレッシャーをかけられなかったり、自分自身としても、もう少しやトス回しやトスの精度、ブロックが来ているのにそこに上げてしまったりと反省が残る試合だった。(世界選手権に向けて)すべての面で、個人の技術のアップはもちろん必要だと思う。チームとしてブロックとディフェンスの関係性をもっと(改善)できると思うし、コンビの精度を上げられるし、サーブの精度も上げていかないといけない。(ファンの皆さん)VNLは長い期間でしたが、たくさんの応援をありがとうございました。今年は千葉大会で会場まで足を運んでくださった皆さんの声援の中でプレーできて幸せだった。望んでいた結果にはならなかったが、世界選手権があるので、引き続き応援をよろしくお願いします」
北窓絢音選手
「ピンチサーバーで入ることが多かったが、サーブでのミスがチームとして多く出て、自分も攻め切れずになかなかブレイクが取れなかったのが反省点。緊張してしまって攻めることが怖くなってしまった。ブーイングも少し圧を感じた。(今大会を振り返って)初めて代表に選ばれてたくさんコートに出させてもらって、精神的にもすごく経験になった。それを無駄にしてはいけないなと思う。そこからさらに良くなっていくために自分自身何をしたら良いかもう一度考えていきたい。(世界選手権への課題は)全部。サーブと攻撃力(アップ)を重点的にやりたいなと思う。(ファンの皆さん)VNLではたくさんの応援ありがとうございました。皆さんのおかげで、全員で戦ってこの結果を残すことができたと思うので、世界選手権へ向けてもっと強くなっていきたい」
秋本美空選手
「(相手の)応援に押されてしまって自分たちの勢いに乗れなかった。決めても決まっていなくても、声や音楽が大きくて、仕方がないが自分たちへの応援も聞こえないこともあった。3、4点リードされたところで(コートに)入ったが、自分のやるべきことはできたと思う。(今大会を振り返って)いい時も悪い時もあったが、それを乗り越えたからこの結果になったと思うので、世界選手権ではこの悔しい思いをしないようにチーム全員で頑張っていきたい。(ファンの皆さん)長い期間応援ありがとうございました。会場に来られなかった方もテレビの前で応援してくれていたと思うので、それも力になって、この結果になったと思うので、これからも応援よろしくお願いします」
写真提供:VolleyballWorld
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