今シーズン最終戦となったリビアにストレートで勝利 2025男子世界選手権大会

「2025男子世界選手権大会」が9月12日(金)から、マニラ(フィリピン)で行われています。
FIVB世界ランキング7位(試合開始前時点)のバレーボール男子日本代表チームは、9月17日(水)、同75位のリビアと対戦し、セットカウント3-0(25-20、25-17、25-12)のストレートで勝利しました。
第1セットは、髙橋藍選手のサービスエースや永露元稀選手のブロックでブレイクに成功し順調なスタートを切ります。一方のリビアもサービスエースなどで6-6と追い上げをみせます。互いにサイドアウトが続く中、石川祐希選手が決め12-11とすると、積極的にミドルブロッカーを使いリビアのブロックを崩し18-15とし、リビアがタイムアウトを取ります。宮浦健人選手がサービスエースを奪い19-15。終盤も安定したサーブレシーブから確実に得点し25-20で第1セットを取ります。
第2セットは1セット目に続きサイドアウトが安定した日本は、石川選手や佐藤駿一郎選手のサービスエースで8-5とします。さらに宮浦選手のブロックなどで10-6とすると、リビアがタイムアウトを要求します。リードを保ったまま中盤にかけて試合が進むと、終盤にはエバデダンラリー選手にブロックが飛び出し22-15とリードを広げます。さらにリリーフサーバーで入った大塚達宣選手がサーブで崩し、ダイレクトで石川選手が決めセットポイントを握ります。最後は宮浦選手が決め25-17で2セットを連取します。
第3セット、サイドアウトが好調で、ブレイクチャンスも点数に繋げる日本。佐藤選手のクイックで6-3とリードします。宮浦選手の緩急をつけたサーブでポイントを奪いリビアがタイムアウトを取ります。その後も点数を重ねていき、髙橋選手のサービスエースで16-7とし終盤へ入ります。永露選手のサーブからブレイクを奪い21-9。その後も石川選手、佐藤選手らのスパイクで得点を重ね、最後は宮浦選手のサーブポイントで25-12。セットカウント3-0のストレートで勝利しました。
本試合を持ちまして、今シーズンの男子日本代表の活動は終了となります。最後まで会場やテレビ画面の向こうから多くのご声援をいただきありがとうございました。
<コメント>
宮浦健人選手
「今日勝って終われたのは非常にうれしいし、日本らしいバレーができたのでうれしい。世界選手権の結果は予選ラウンド敗退で、自分自身の力のなさを感じたり、もっともっと自分に必要なものを感じられた。結果の部分では終わってしまったので前を向いて、自分に足りないところを意識してこれから取り組んでいきたい。まずそれぞれが、「自分がやるんだ」という気持ちを持って試合に取り組めたと思うし、日本らしいバレーを体現できた。(シーズンを振り返って)個人としては最初から最後まで試合に出られたので、素晴らしい経験ができた。改めてできた部分や、改善しないといけないことが明確に見えたので、次の代表シーズンに向けてクラブで頑張って改善していきたい」
佐藤俊一郎選手
「予選敗退で負けてしまっているので、最後勝って終わりたかったし、笑って終わりたかった。チームで切り替えて今日の試合は楽しもうと話をしていたので、コート上で楽しんでバレーボールができた。最後勝って終われてよかったなと思う。(ミドルブロッカー陣の活躍について)自分も(エバデダン)ラリー選手も多くの得点を取って、セッターの永露選手とコミュニケーションを取りながら、相手のブロックを確認しながら攻撃をしていたので、すごく手応えあった。今シーズンはネーションズリーグから始まって、壮行試合があり、1シーズン通して活動するのは初めてだったので自分としてはいい経験になった。世界選手権で表彰台を目標にしていたが、予選敗退となり悔しい結果となったので、来年、再来年と日本代表にレベルアップして戻って来られるように、自分のチームに戻ってからもレベルアップして来年の世界大会に備えたい。今回大会でも自分の課題であるブロックをもっと磨かないといけないと感じた。チームに戻ってから課題を少しでも上達できるように頑張りたい」
永露元稀選手
「今シーズン最後の試合ということで、チームとしても絶対に勝つという気持ちで臨んで、3-0で勝てたことは良かった。最後の試合だったので、今シーズン練習してきたことをしっかり出すことを個人的には意識して試合に臨んでいて、センター線やファーサイドをいい形で使えたことは良かったと思う。悔いのない試合をしたかったので、楽しくやるということを掲げてやっていた。(今シーズンを振り返って)初めて代表シーズンをフルで活動して、苦しいことの方が多かったが、自分にとってすごくいい経験にもなったし、ティリ監督に信用して試合に出させてもらったり、色々な人の支えがあってこうやって試合に出られたので、しっかり吸収して今後に生かさないといけないと感じている。また来シーズン選ばれるように、リーグでしっかり活躍して、ティリ監督にアピールできるようにやっていきたい。(大宅真樹選手には)すごく助けてもらったことも多く、練習の時はライバルで、競っていた人だけど、試合の時は日本チームということで、2人で悪いことがあったら相談したり、良いことがあったらすぐにシェアしたり、いい関係性が築けて、この5か月はすごく勉強になったし、お互いが成長したシーズンになった」
写真提供:VolleyballWorld