ジャパンツアー名古屋大会 女子は柴/村上組が今季2勝目 男子は黒川/安達組が今季初優勝

ジャパンビーチバレーボールツアー2025 第8戦 名古屋大会。名城公園tonarinoに設置されたビーチバレーボールコートも風物詩となってきた本年は、IGアリーナの開業に伴い会場風景も一変。これまでとは違った雰囲気のなかでの大会となりました。
女子決勝戦に駒を進めたのは、今大会第1シードの松本恋/松本穏(ともにフリー)組と、第2シードの柴麻美(株式会社帝国データバンク)/村上礼華(株式会社ダイキアクシス)組です。
松本/松本組は第7戦 GS エスコンフィールドHOKKAIDO大会で優勝、柴/村上組は第3戦 都城大会 霧島酒造オープンで優勝しており、両チームとも今季2勝目をかけた戦いとなりました。直近のエスコンフィールドHOKKAIDO大会では松本/松本組が柴/村上組を準決勝で退けており、柴/村上組はリベンジをかけた一戦となります。
第1セット、リベンジに燃える柴/村上組は息のあったディフェンス、サービスエースなどで5-0とスタートダッシュに成功します。時折、突風が吹くコンディションのなかでしたが、ツー攻撃やディープショットなどでさらに得点を重ねていきます。一方の松本/松本組もテンポをずらした攻撃や鋭い強打で2点差まで詰め寄りましたが、序盤から終始リードを守り切った柴/村上組が、第1セットを21-17で奪取しました。
続く第2セット、ファーストポイントは柴選手のショットで始まりましたが、松本恋選手の連続ブロックなどで松本/松本組が先行したまま12-9でテクニカルタイムアウトをむかえます。その後、松本/松本組はさらに点数を広げ18-12と大きく差をつけました。
フルセットが頭をよぎるこのタイミングで、柴/村上組はタイムアウトを要求し一旦体制を整えます。
そして、タイムアウトあけから怒涛の7連続得点に成功。スコアを19-18とし逆転しました。しかし松本恋選手も負けじと体のバランスを崩しながらもショットを決めきります。しかし、それでも先にマッチポイントを握ったのは柴/村上組でした。
最後は村上選手がピンポイントでトスにしたボールを柴選手が相手コートに打ちこみ22-20でゲームセット。嬉しい2勝目をあげました。
予定開始時刻より1時間弱遅れて始まった男子決勝戦には、 第3シードの黒川魁(NTTドコモソリューションズ株式会社)/安達龍一(トヨタ自動車株式会社)組と、エスコンフィールドHOKKAIDO大会でバースデー優勝を果たし今大会ワイルドカードで出場の水町泰杜(トヨタ自動車株式会社)/Thomas Hartles(New Zealand)組が進出しました。
両チームとも準決勝でフルセット、そして第3セットがデュースにもつれるほどの激戦を勝ち抜いての一戦です。
会場のボルテージも最高潮のなか始まった決勝戦は、水町選手のスーパースパイクを皮切りに大階段を埋め尽くす多くの観客が大歓声を送ります。歓声に後押しされた両チームはそれに応えるようなプレーを続け、テクニカルタイムアウトまではお互い譲らず、一進一退の攻防となりました。
しかし、Thomas選手に疲れの色も見られショットのミスなどが続き、徐々に黒川/安達組が主導権を握っていきます。終盤には安達選手の高さを生かしたブロック、スパイクで第1セットを21-16と先取しました。
続く第2セットでも黒川/安達組が先行し15-11まで差を広げていきます。それでも水町選手が流れを断ち切るようなビッグプレーで流れを引き寄せ16-17まで追い付きます。ただ、手に汗握る攻防が繰り広げられたのはここまで。
黒川選手の落ち着いたプレーで要所に得点を重ね、最後も自身で拾ったボールをラインショットでコート奥に沈め、勝利を手繰り寄せました。
黒川/安達組は昨年の松山大会ぶりの優勝となりペアとして2勝目を上げました。