波乱が起きた女子。 「ジャパンビーチバレーボールツアー2018 第3戦 平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯」第1日目
国内最高峰ツアーの3戦目となる「ジャパンビーチバレーボールツアー2018 第3戦 平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯」第1日目が6月9日(土)、神奈川県平塚市湘南ベルマーレビーチパークで開催された。「ガラナ・アンタルチカ杯」は今年で3回目。メインコート周囲にはツアー史上初めて全席、観戦用テントが設置された。
梅雨入りを果たした関東地方だが、気温も上昇し晴天に恵まれた。湿度が上がり、コンディション調整が求められた第1日目は、波乱含みの初戦となった。
開会式の模様
女子ベスト4に進出したのは、第1戦優勝の石井美樹(湘南ベルマーレ)/村上めぐみ(株式会社オーイング)組、第2戦優勝の鈴木悠佳子(湘南ベルマーレ)/坂口佳穂(マイナビ/KBSC)組に加えて、格上組を打ち破った石坪聖野(アットホーム) /柴麻美(株式会社帝国データバンク)組と坂本実優(医療法人社団明朋会増田外科) /沢目繭(新興和製薬株式会社/湘南ベルマーレサテライト)組の若手チームだ。
今大会シード2の溝江明香(トヨタ自動車)/橋本涼加(トヨタ自動車)組らに勝利し、プール戦1位で準決勝に駒を進めたのは、柴/石坪組。ミスの少ない堅実なプレーを維持し、「自分たちのやりたいビーチができているときは、見ている方に楽しんでもらえると思うし、ゲームメイクもできていた」と思うと柴。石坪も「自分たちは息が合ったときは強くなれる。シード2のチームにも通用したので自信になった」と胸を張った。
シード2を撃破した柴/石坪組
もう1つのチームは、ここまで3大会連続でベスト4入り進出を果たしてきた沢目/坂本組だった。
今大会でも田中麻衣(全日本空輸株式会社ANA)/浦田景子(フリー)組、藤井桜子(株式会社市進ホールディング)/田中姿子(フリー)組らベテラン組を撃破し、ともにフルセットで2勝した。
「自分たちの売りは、ミスしても開き直ること。本当にただそれだけ」と坂本。それがフルセットの長丁場になっても、それが続く。そこで勝ち切る要因の一つは、相手をしっかり観察しているところにある。「相手が切れたな、ということも試合中に感じた。息遣いを聞いて疲れていると感じたし、それを作戦に活かした」と沢目。今シーズン中盤にきて、若さあふれるパワーを軸にした安定感が光り始めている。
2勝目を狙う越川
男子のベスト4は、ワールドツアーバンコク大会(1スター)で優勝を果たしたシード1の石島雄介(トヨタ自動車)/高橋巧(了德寺大)組、第1戦優勝の越川優(横浜メディカルグループ)/西村晃一(WINDS)組、上場雄也(松戸レガロ)/ 白鳥勝浩(トヨタ自動車)組、長谷川徳海(愛媛県競技力向上対策本部)/清水啓輔(社会福祉法人ひまわり福祉会)組が準決勝進出を決めた。
中にはフルセットに持ち込まれたチームもいたが、男子はシード順通りに国内最強のベスト4が顔をそろえた。
明日10 日(日)は、朝9時から女子準決勝がスタートする。