PLAYERS INTERVIEW⑬ 草野歩
豊富な経験と思い切りの良いサーブを武器に
オリンピックを目指す
――ビーチバレーボールは人生の一部――
大学院に入学してビーチバレーボールを学ぶストイックさ。
いまなお成長を欲して止まない彼女はパートナーの橋本涼加と
東京オリンピック出場を目指す
―バレーボールを始めたきっかけは?
小学5年生の頃、母が練習していたバレーボールの練習に付いて行ったときにフローターサーブを打ったら見事に決まり、それを見たママさんバレーをしていた友達のお母さんがバレーボールを勧めてくれたことがきっかけです。
―ビーチバレーボールを始めたのはいつ頃ですか?
高校3年生の夏、インターハイ予選で負けて早々に引退してしまい、顧問の先生にビーチバレーボールを勧められました。1カ月くらい練習して、試合に出てみたら勝つことができ楽しくて。大学へはインドアで進んだのですが、監督に了承を取り、インドアだけでなく、ビーチバレーボールの試合にも出させていただきました。結局、大学在学中はインドア中心にはなりましたが、ビーチバレーボ-ルで2回ユニバーシアードにも出場することができ、5位入賞も果たせました。大学卒業後、ビーチバレーボールに完全転向しました。
―ビーチバレーボールの魅力とは?
一番素晴らしい点は自然の中でプレーするので、遊びの要素があることです。ビーチバレーボールの方がさらにバレーボールという競技を楽しんでプレーできる気がします。風や砂に対応したり、2人で話し合って方向性を見出していく。というのがインドアより自分たちでやっている感じがあります。
―昨シーズンを振り返って
私より年上の西堀さんとペアを組みました。西堀選手はじめ、チームみんなのサポートもあり、好きな様にプレーさせてもらえる環境で試合ができていました。なかなか結果が出なくて、我慢をしなければいけないシーズンでしたが、思いっ切りプレーさせてもらえたので、とても貴重な時間を過ごすことができました。西堀選手には感謝しています。
―ご自身のアピールするプレーは?
サーブだと思います。これまで色々なことを試してみましたが思い切りの良さとサーブの強みを活かせるのは他の選手と違う点だと思います。
―大学院にいくきっかけは?
日本代表から外れたことをきっかけに、多くのことが自分の中で処理できず1人悩んでいた時に大学時代の先輩から大学院への入学を進めていただきました。この状況で通常の練習やトレーニングをしても今の自分では成長できないと思ったので、一念発起し大学院入学を決めました。
―大学院で学び発見できたこと
学んでいるコーチング学の要素を入れるようにしました。『こういう場面ではこういうことが活きるんだ』という事を感じたり、理論的には良いとなっていることも現場ではそうはいかないなという事もあって。現場にいないとわからないという事が新たな発見でもありました。今年で大学院生は5年目になりますが、大学院での学びは現場で活きて、現場での学びは大学院の勉強に活きていると日々実感しています。
―将来的には何をしたいですか
ジュニア世代の環境を何とかしてあげたいと思います。今後、現場でのコーチングスキルや、専門的な知識を学び、若い世代の育成を通して、ビーチバレーボールの未来に貢献したいと考えます。
―あなたにとってオリンピックとは?
一番の目標、そして挑戦の場だと思います。応援していただている方々やサポートしてくださる企業様が沢山いらっしゃいますし、自分がそこを目指して懸けてきた時間もあるので、できる事を精一杯やることが大切だと思っています。また目標までの過程を通して人としてどこまで成長できるかが重要であり、自分自身への挑戦だと思います。