ビーチバレーボール

開幕戦平塚大会 荒井商事杯を制したのは男子・黒川/長谷川組、女子・伊藤/沢目組

開幕戦平塚大会 荒井商事杯を制したのは男子・黒川/長谷川組、女子・伊藤/沢目組

男女の準決勝と決勝の合計6試合が行われたジャパンツアー第1戦平塚大会 荒井商事杯の最終日(3日目)。青空が広がり、最高気温は22度、海からの風もそれほど強くないという絶好のビーチバレーボール日和となりました。

女子決勝のカードは、伊藤桜(日本通運株式会社)/沢目繭(ミライラボバイオサイエンス株式会社)組×白幡亜美(ハウスコム株式会社)/福田鈴菜(株式会社ガーディアンシップ)組。このうち伊藤選手と沢目選手はジャパンツアー優勝経験者ですが、白幡選手のジャパンツアー最高成績は5位タイ、福田選手は試合に勝利したことがありませんでした。しかし1回戦で金田洋世(フリー)/樫原美陽(一つ山ホールディングス株式会社)組にストレートで勝利すると、「目標にしていたジャパンツアーでの1勝をクリアしたことで自信がつきました」(福田選手)と、2回戦、準決勝もものにする快進撃で決勝に駒を進めてきました。

試合は第1セットを伊藤/沢目組が先取しましたが、第2セットは白幡/福田組が逆転で奪い返し、勝負は最終セットへ。ここでは伊藤選手が「私たちのペアは2人ともパワーヒッターなのが強み。そのうえで繭さんはブロックでポイントを取ることができ、私は泥臭く走ってボールを拾うのが持ち味。それぞれの役割がハッキリしているのがよかったと思います」と言うように、伊藤/沢目組が持ち味を見せて15‐7で勝利。伊藤選手にとっては昨年の立川立飛大会に続きジャパンツアー2勝目、昨年も第1戦平塚大会 荒井商事杯を制している沢目選手にとっては連覇達成となりました。

男子決勝は、黒川寛輝ディラン(LIVZON)/長谷川徳海(ハウスコム株式会社)組×Martin Kaufer(ドイツ)/庄司憲右(ハウスコム株式会社)組の対戦となり、こちらも女子同様、ファイナルセットまでもつれましたが、激戦を制したのは黒川/長谷川組。「第1セットは力比べに走ってしまったので、第2セットからはうまくすかしてやろうと思っていて、それができたのがよかったと思います」(長谷川選手)、「第1セットは攻撃が前のめりになっていたので、徳海さんが『コールを聞いてショットで作っていこう』と話をしてくれて、それがうまくハマったと思います」(黒川選手)と修正力を見せての勝利でした。

黒川/長谷川組は、今季の目標を、海外のFUTURES大会やAVCで表彰台に上がることと設定していますが、そうした成績を残すためにも「ジャパンツアーはいろいろな特徴を持った選手が多いので、そこに対しどう勝つかがチームには必要な経験になってきます」と長谷川選手。堅実かつ華のあるプレーができる黒川/長谷川組はこれからもジャパンツアーを賑わせてくれそうです。