カメルーンにストレートで勝利し初戦を白星で飾る 2025女子世界選手権大会

「2025女子世界選手権大会」が8月22日(金)、バンコク、チェンマイ、ナコンラチャシマ、プーケット(タイ)で開幕しました。
FIVB世界ランキング5位(試合開始前時点)のバレーボール女子日本代表チームは、8月23日(土)、同44位のカメルーンと対戦し、セットカウント3-0(25-21、25-17、25-19)で勝利し、初戦を白星で飾りました。
第1セット、立ち上がりはカメルーンに3連続得点を奪われるなど、日本に硬さが見られますが、石川真佑選手のスパイクやサービスエース、山田二千華選手のブロード攻撃などが決まり、6-9と日本が徐々に流れを掴み始めます。秋本美空選手のスパイクで10-11と1点差まで追い上げると、相手のミスで11-11と同点に追い付きます。中盤以降互いに得点を重ねる展開となりますが、荒木彩花選手のブロックや秋本選手のサービスエースなどで得点を重ね、20-16と日本が先に20点台に乗せ、最後は秋本選手のスパイクで25-21。第1セットを先取します。
第2セットは関菜々巳選手の3連続サーブポイントで幸先よくスタートします。秋本選手のフェイントや荒木選手のサーブポイントなどで順調に得点し、9-4としたところでカメルーンがタイムアウトを取ります。16-11と中盤にかけてリードを保ったまま試合が進みます。19-14の場面で、宮部藍梨選手と中川つかさ選手が2枚替えでコートに入ります。北窓絢音選手のスパイクでセットポイントを握り、このセットを25-17で連取します。
第3セットはミドルブロッカーに宮部選手と島村春世選手を、リベロに福留慧美選手を起用して臨みます。序盤は1-5とカメルーンに先行される展開になりますが、秋本選手のサーブポイントなどで5-5の同点に追い付きます。島村選手のブロード攻撃や関選手と石川選手のサービスエースなどで日本は得点を重ね、16-12と中盤にかけてリードを広げていきます。島村選手のダイレクトアタックでラリーを制して20点台に日本が乗せ、最後は石川選手がスパイクを決め、25-19で第3セットを奪い、セットカウント3-0のストレートで勝利しました。
女子日本代表チームは次戦、日本時間8月25日(月)19:00からウクライナ(同17位)と対戦します。女子日本代表チームに引き続きご声援をお送りください。
<次戦>
日本時間8月25日(月)19:00 日本×ウクライナ
TBS系列(地上波)で18:45から生放送、U-NEXTで生配信
<コメント>
荒木彩花選手
「相手の情報がない中での試合で、前半は相手にペースを持ていかれて、自分たちがしたいことを相手にやられている状況が続いていたが、2セット目以降、徐々に自分たちのペースに持っていくことができたところもあったが、どこか相手にペースに持っていかれていた。常に自分たちがやりたいことができていた訳ではなかったので、課題が残る試合になったが、まずはストレートで勝てたことはチームとしても自分としてもよかった。ネーションズリーグのブラジル戦の4セット目以来のスタート起用だったが、その試合は自分の中で攻撃面に課題が残るセットだった。練習ではセッターと一番合わせてきたという自信があったので、攻撃面でいい形で得点できたのは、課題の克服として第一歩を踏み出せたと思う。相手のミドルブロッカーが日本のミドルブロッカーに厚く付いてくるということを踏まえても、コースの選択や、プッシュと織り交ぜながら攻撃して得点できたので、練習してきたことを出すことができたいい試合だった。もう少し詰められるところは詰めて完璧を目指したい。(ウクライナ戦へ向けて)次の試合もすごく大事だと思う。チームとしての硬さは残っていると思うが、自分たちがやるべきことを徹底して、自分たちのペースに持っていけるように全員で頑張っていきたい」
北窓絢音選手
「出だしの自分の状態が良くなったので反省だなと思うが、試合を重ねることで試合に慣れて自分のプレーが出せるようになったのはよかった。(相手のデータがなかったので)ブロックとディフェンスの関係性や位置取り、どのようなシステムか分からなくてやりにくかったが、その分選手同士での会話ができていたので、セットを重ねるごとに対応することができたので、コミュニケーションが取れていてよかった。今日の自分のプレーは30点くらい。まずはメンタルを強くすることはもちろんだし、メンタルを強くするためにアップや試合前の気持ちの高め方や、ミスをしたときに切り替えを大事にしていきたい。(ウクライナ戦へ向けて)今日の試合のことを反省はするが、切り替えてしっかり対策して、自自分たちのやるべきことや、自分が何にフォーカスするかを明確にして臨みたい」
秋本美空選手
「自分がベンチからのときも、今回のようにスタートから入ったときも、スタートが良くなかった。自分たちのミスからスタートしてしまいリードされる3セットだったので、改善していきたい。それでも中盤から後半にかけて自分たちが点数を取って、最後勝ち切ることができてよかった。(サーブについて)力を発揮できたが、最後は自分のミスで相手に点数を渡してしまったので、そこは課題かと思う。今日は調子悪い方で、トスとあまり合っていなかった。もっと強い相手だと決まってこないのでしっかり最初からトスを合わせていきたい。トスが合わなくて迷っていたが、和田選手が「トスが合わなくてもいいから、相手のところにティップしたり、トスを要求していいんだよ」と言ってくれて、そこからコミュニケーションを取って本数が増えてきた。(ウクライナ戦へ向けて)強い相手になってくると思うので、出だしから自分たちの流れで点数を取れるように勝ち切りたい」
写真提供:VolleyballWorld
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