国内大会

男子はジェイテクトSTINGSが2大会ぶり2度目の戴冠、女子はNECレッドロケッツが初優勝 令和4年度天皇杯・皇后杯 ファイナルラウンド

2022.12.18|国内大会

男子はジェイテクトSTINGSが2大会ぶり2度目の戴冠、女子はNECレッドロケッツが初優勝 令和4年度天皇杯・皇后杯 ファイナルラウンド

12月9日(金)に開幕した「令和4年度天皇杯・皇后杯 全日本バレーボール選手権大会 ファイナルラウンド」は12月18日(日)、男女の決勝が東京体育館(東京都渋谷区)で行われました。男子はジェイテクトSTINGS、女子はNECレッドロケッツがそれぞれ天皇杯・皇后杯を手にし、両チームには優勝賞金1,000万円と、「カプコンAWARD」としてさらに1,000万円が贈呈されました。皇后杯女子決勝に高円宮承子女王殿下、天皇杯男子決勝に高円宮妃久子殿下にお成り賜り、両殿下よりチームが得点をするごとに大きな拍手を頂戴いたしました。

また、記者投票により決められるMVPは、NECレッドロケッツの古賀紗理那選手、ジェイテクトSTINGSの柳田将洋選手が選出されました。

女子決勝は2大会連続の準優勝で悲願の優勝を目指す東レアローズと、2007年に大会方式が変更になって以来初の優勝を目指すNECレッドロケッツの戦い。第1セットは立ち上がりから攻めのサーブを徹底し、流れに乗ったNECレッドロケッツが先取しますが、すかさず東レアローズも25-23で第2セットを奪い返します。続く第3セットの序盤は互いに点を重ねる展開になりますが、その後は上野香織選手が中心となってNECレッドロケッツが試合を優勢に進め、この試合に王手をかけます。第4セットは序盤から石川真佑選手の攻撃で東レアローズがリードを広げますが、古賀紗理那選手のスパイクで同点に追いつき、最後はウィルハイト・サラ選手の強烈なスパイクが決まり、セットカウント3-1でNECレッドロケッツが初優勝を飾りました。

◆NECレッドロケッツ

〇金子隆行監督

「本日試合に臨むにあたり、サーブが鍵になるということはわかっていた。こちらは正確なサーブレシーブから攻撃を展開できたことがよかった。ただ、セットを追うごとにサーブのクオリティが高い時と低い時がはっきりしていたので、Vリーグに向けてサーブのクオリティをもっと修正していきたい」

〇キャプテン・古谷ちなみ選手

「東レアローズさんはとてもオフェンスのいいチームなので、私たちもサーブで攻めていこうという作戦がよくはまり、相手のオフェンスを絞りきれたことが(勝つことができた)一つの要因だと思う」

〇古賀紗理那選手

「今日も昨日に続き、強い(チームである)東レアローズさんと当たるということで、私たちもワクワクした気持ちで試合に臨むことができた。苦しい場面もあったが、そこをしっかり整えて、コミュニケーションを忘れず、足を止めないことを意識して試合ができたのが今日の勝因だと思っている」

男子は準決勝で激戦の末フルセットで逆転勝利し、決勝に駒を進めたジェイテクトSTINGSと5大会ぶりの天皇杯制覇を目指す東レアローズの一戦。第1セット序盤は富田将馬選手の好レシーブから攻撃に繋げ、東レアローズが4連続得点でリードするも、柳田将洋選手や西田有志選手のスパイクなどでジェイテクトSTINGSが追いつき同点とします。すぐに東レアローズも突き放しにかかりますが、最後は柳田選手の鋭いスパイクで25-21とし、ジェイテクトSTINGSが第1セットを先取します。続く第2、第3セットもジェイテクトSTINGSが流れを離さず、昨日の激戦の疲れを感じさせない攻撃でセットカウント3-0とし、ジェイテクトSTINGSが2大会ぶり2度目の優勝を果たしました。

◆ジェイテクトSTINGS

〇酒井大祐監督代行

「最初の入りで相手に走られた形になったが、そこから選手たちが一点ずつ取ってくれた。途中からは精神的にも安定したような顔つきで、言葉も非常に多かったので、見ている自分でも追いつけるのではないか、勝てるのではないかと感じた。2セット目以降は、効果的にサーブが入り、相手の攻撃の選択肢を減らし、ブロックの枚数を増やすことができたので、それが一番の勝因だと思う。3セット目も(2セット目に)引き続きという形で、いいバレーボールができた」

〇柳田将洋選手

「シーズン最初に獲れるタイトルを獲得できたのは嬉しい。昨日以上に選手全員がやるべきことを明確にプレーに移していたと思う。スムーズに、プレッシャーに感じることなくバレーボールができた。結果としてMVPを獲ることができたが、チームのみんなや、応援してくださるファンの皆さまに獲らせてもらったという思いが強い。天皇杯・皇后杯を開催するにあたって、このような素晴らしい会場を用意してくださった関係者の方々に対し、私たちの高いモチベーション、プレーを引き出してくださったことに感謝している。これからまたリーグが始まるので、引き続きチームの完成度を高めていきたい」

〇関田誠大選手

「目標としていた優勝をすることができて非常にうれしく思っている。ここまで苦しい場面もたくさんあったが、昨日の準決勝で勝利し、壁を乗り越えたことで、今日はより一層チーム一丸となって戦うことができた。内容に関しては、サーブを強くしてサイドアウトをスムーズに取ることができたのが勝因だと思う」

また、男女決勝の前には、SHOW-YAのボーカリストとして活躍する寺田恵子さんに国歌独唱を務めていただきました。

4月に始まった都道府県ラウンドから約9カ月にわたり開催された今年度の天皇杯・皇后杯 全日本選手権大会は、ブロックラウンドが一部無観客での開催となるなど新型コロナウイルスの影響を受けましたが、多くの皆さまのご支援で無事に開催することができました。応援をしてくださったすべての皆さまに心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

◆12月18日(日)決勝試合結果

【男子】

東レアローズ 0-3 ジェイテクトSTINGS

【女子】

NECレッドロケッツ 3-1 東レアローズ

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男女出場チーム


男子決勝結果


女子決勝結果


大会概要