火の鳥NIPPON、今大会優勝候補のブラジルに勝利し第2次ラウンド進出決定 2022女子世界選手権
オランダとポーランドで開催されている「2022女子世界選手権」。第1次ラウンドD組の女子日本代表チーム・火の鳥NIPPON(大会前のFIVB世界ランキング7位)は30日(金)にブラジル(同2位)と対戦し、セットカウント3-1(25-22、25-19、17-25、25-20)で勝利しました。ブラジル戦における国際大会での勝利は「ワールドグランドチャンピオンズカップ2017」以来、5年ぶりとなります。また、この試合の結果、3勝1敗となった日本は第2次ラウンドへの進出が決定しました。
第1セットは久しぶりにスターティングメンバ―として出場した石川真佑選手のサービスエースから始まります。そのまま流れに乗った日本は3連続ポイントの出だしとしますが、スパイクが好調なブラジルに中盤10-14とリードを許します。そこから互いに点数を重ね、点差が縮まらない状態が続きますが、関菜々巳選手の攻めたサーブで相手のミスを誘い17-17と追いつきます。その後、石川選手のサービスエースで逆転に成功し、福留慧美選手のナイスレシーブや井上愛里沙選手のブロックで点数を重ねていきます。ブラジルはタイムアウトを取りますが、流れは変わらず、山田二千華選手の速攻で25-22とし、第1セットを先取します。第2セットは序盤から山田選手が相手エースのスパイクをブロックし流れを掴むと、林琴奈選手のサービスエースで6-3とブラジルを突き放します。さらに石川選手のスパイクや山田選手のブロックで21-13とリードを広げます。ブラジルもメンバーを入れ替え、23-18と5点差まで追い上げを見せるも、最後は井上選手の強烈なスパイクが決まり25-19で第2セットも連取します。続く第3セットは序盤からブラジルに押される展開に。4-7とこれ以上リードを離されたくない日本は、石川選手や井上選手のスパイクでブラジルに食らいついていきますが、中盤はブラジルの持ち味を発揮した力強い攻撃が決まり、11-17と点差を広げられます。粘りを見せる日本ですが、17-25で第3セットを奪われます。第4セットは立ち上がりから0-4と相手に攻められる展開になります。流れを引き戻せない日本は2-9と一時は大きく点差を広げられますが、徐々に石川選手や井上選手のスパイクが決まり始め、流れを掴みます。そして、林選手のスパイクで14-14とブラジルに追いつくと、井上選手のブロックや石川選手のスパイクが決まり18-14とブラジルを突き放します。終盤リズムを取り戻したブラジルも追い上げを見せ19-19としますが、日本は石川選手のスパイクや井上選手のサービスエースで着実に点を重ね、最後は石川選手の強烈なスパイクが相手のブロックをはじき、25-20でセットカウント3-1とし、40年ぶりに世界選手権でブラジルに勝利しました。
なお、ブラジル戦は堀之内秀久在オランダ日本国大使(写真中央)も観戦に来てくださいました。
火の鳥NIPPONは次戦、アルゼンチン(大会前のFIVB世界ランキング22位)と対戦します。引き続きテレビの前から火の鳥NIPPONへの熱いご声援をお送りください。
<次戦>
10月2日(日)14:15(日本時間21:15)日本×アルゼンチン
写真提供:FIVB