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男子は星城、女子は九州文化学園が高校日本一! 「春の高校バレー」第66回全日本高等学校選手権大会閉幕

2014.01.12|国内大会

男子は星城、女子は九州文化学園が高校日本一! 「春の高校バレー」第66回全日本高等学校選手権大会閉幕

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(写真は2年連続で高校3冠を達成した星城高校)

「ジャパネット杯 春の高校バレー 第66回全日本バレーボール高等学校選手権大会」の男女決勝戦が1月12日、東京体育館で行われ、男女併せて104校の頂点に、男子は星城(愛知)、女子は九州文化学園(長崎)が輝きました。

男子決勝戦では、星城と鹿児島商(鹿児島)が対戦。星城が第1セットを後半の逆転で奪って勢いに乗ると、第2、第3セットを連取し、ストレート(25-21、25-20、25-20)勝利を収めました。星城の優勝は2年連続3回目で、星城は見事、2年連続となるインターハイ(高校総体)・国体・春高バレーの高校3冠を達成しました。

試合後、星城高校のキャプテンで、昨年大会に続き今大会の男子・最優秀選手賞に選出された石川祐希選手は「仲間と最後までプレーできて最高の気持ち。思いっきりプレーできた。(マッチポイントをバックアタックで決めたが)3年生とは3年間、2年生とは2年間、1年生とは1年間、すべての想いを背負っていたので、決めてやろうという想いで打った。コートの外のサポートがあって自分たちもパフォーマンスができているので、コートの外と中の関係があったからこそ、星城は強くなった。(キャプテンを務めて)周りを一番よく見るようになり、人の心を動かすということを意識するようになった。これはこの先も自分の力になると思う。(卒業後は)中央大学に進む。大学生になったら身体づくりをしっかりとして、パフォーマンスをレベルアップさせたい。感謝の気持ちを忘れず、これからも一人の人間として成長していきたい」と話しました。

また、男子・ベストリベロ賞を獲得した、星城の守護神・川口太一選手は「支えてくださった皆様のおかげで優勝することができた。チームのために頑張ろうと思ってプレーしたが、チームに貢献できてよかった。(星城の強さの秘密は)高さがあるメンバーが揃っているのに、攻撃力に頼らず、ディフェンスを一番に考えているところ。最後まで皆で楽しくバレーができて、本当によかった」と話しました。また川口選手はV・プレミアリーグの豊田合成トレフェルサに内定しており、この春V・プレミアリーグ男子初の高卒リベロが誕生することになります。川口選手は「(大学に進学する)皆より早く、違う舞台でプレーすることになる。いつか皆と日の丸を背負って、世界と戦いたい」と飛躍を誓いました。

女子決勝戦は九州文化学園と東九州龍谷(大分)の九州勢対決に。九州文化学園は、前日の共栄学園(東京)戦に引き続き、第1、第2セットを奪われて後がないところから、第3、第4セットを連取。第5セット、お互いに一歩も譲らず、両チームが何度もマッチポイントをしのぎ合い、25点まで到達する大熱戦の末、九州文化学園が見事セットカウント3-2(22-25、23-25、25-18、25-21、25-23)で逆転勝利を収めました。九州文化学園の優勝は6年ぶり5回目です。

女子・最優秀選手賞を受賞した九州文化学園の田中瑞稀選手は「今までやってきたことを出そうと思ってやった。(最終セットは)自分が止められてもミスをしても、仲間が全部繋いで全部自分に持ってきてくれたので、絶対に決めなきゃという気持ちだった。(高校)最後の大会で、この仲間と日本一になることができて本当に嬉しい」と笑顔で話しました。

また、九州文化学園のキャプテンでセッターの田川紘美選手は「優勝できて嬉しい。(第5セットは)絶対に負けたくない気持ちと、田中(瑞稀)に決めてほしい気持ちだった。(昨年の)3月に田中が怪我をして、その時は正直やばいなと思ったが、田中が欠けた分チャンスだと思って、他の1・2年生、3年生が頑張った。だからこそ、田中がチームに帰ってきた後、チーム力が落ちることなく上がっていったのかなと思う。キャプテンとして意識して皆に声をかけるのは、自分は得意ではなく、プレーで、背中で引っ張って行こうと1年間やってきた。一人ひとりの『勝つ』という気持ちが強く、めげずに頑張ってここまで来られた。最高の3年間だった」と振り返りました。

高校生バレーボーラーの熱いプレーに、たくさんのご声援ありがとうございました!!

■表彰

◎最優秀選手賞

【男子】

石川祐希(星城)

【女子】

田中瑞稀(九州文化学園)

◎優秀選手賞

【男子】

石川祐希(星城)

武智洸史(星城)

片ノ坂亮太(鹿児島商)

大浦坂健太(鹿児島商)

頼金大夢(東福岡)

川村悠希(雄物川)

【女子】

田中瑞稀(九州文化学園)

山本茉歩(九州文化学園)

比金みなみ(東九州龍谷)

熊本比奈(東九州龍谷)

森川幸(共栄学園)

髙相みな実(都市大塩尻)

◎ベストリベロ賞

【男子】

川口太一(星城)

【女子】

藤本果歩(京都橘)

◎勝利監督賞

【男子】

竹内裕幸(星城)

【女子】

井上博明(九州文化学園)

◎ベスト応援賞

習志野(千葉)

富士見(静岡)

県岐阜商(岐阜)

※出場回数・優勝回数については6人制バレーボールとなった昭和38年の「第16回全日本バレーボール高等学校選手権大会」より、平成21年に開催された「第62回全日本バレーボール高等学校選手権大会(2009近畿まほろば総体)」までの記録を引き継ぎます。(第15回までは9人制で行われていました。)

写真提供: 大阪フォトサービス

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