ビーチバレーボール

ジャパンビーチバレーボールツアー2024開幕記者会見 水町泰杜選手の参戦で注目度アップの予感

ジャパンビーチバレーボールツアー2024開幕記者会見 水町泰杜選手の参戦で注目度アップの予感

4月23日(火)、レインボーブリッジが一望できるヒルトンお台場東京でジャパンビーチバレーボールツアー2024の開幕記者会見を行いました。会見には、川合俊一会長、川合庶ビーチバレーボール本部本部長のほか、選手代表として男子の黒川寛輝ディラン選手、黒川魁選手、水町泰杜選手、女子の沢目繭選手、川崎菜々子選手、菊地真結選手が出席しました。

今季のジャパンビーチバレーボールツアーは、昨年同様10大会を行います。そのなかで初の試みとして、第4戦立川立飛大会(7月13日~14日)ではナイター開催、そして試合方式はQueen & King of the Court方式を導入します。ナイター開催を行うのは、日中の暑い時間を避けるためですが、「選手の汗が飛び散るのが照明に当たってキラキラと輝いて見えるのもナイターの醍醐味です」と川合俊一会長。Queen & King of the Court方式は、従来の3セット21点先取の試合方式ではなく、複数のチームが時間制でポイントを争うエンターテインメント性が高いもので、海外ではこの方式を用いたイベントが盛り上がりを見せています。

 

▲登壇した川合会長

また、10大会を「グランドスラム(4大会)」と「オープン(6大会)」の2カテゴリーに分けているのも今季の特徴です。都市型開催で賞金の高い「グランドスラム」には海外の選手からもエントリーがあり、高いレベルの戦いになることが予想されます。一方の「オープン」は、若手選手も出場のチャンスがある大会となっています。

そして「グランドスラム」では環境に配慮し、会場での音響や動画配信などの電源を電気・水素自動車からの供給で賄います。これにより大気中の排出ガスがゼロになるカーボンニュートラルマッチが実現する見込みです。また、選手にはマイボトルを持参してもらい、飲み水は必要なぶんだけウォーターサーバーから注いでもらうことで、脱ペットボトルにも取り組みます。

さらに「つくる責任・つかう責任」という観点から、今季から大会運営側から選手へのユニフォーム配布を中止します。川合庶本部長は「ビーチバレーはファッションや音楽とも親和性が高いスポーツなので、選手がオリジナルのウエアを着用することでより個性が発揮され、大会が盛り上がるはずです」と会場がこれまで以上に華やかになることに期待を寄せています。

▲2024ビジョンを語る川合ビーチバレーボール本部本部長

そのほかジャパンビーチバレーボールツアーでは、これまでも選手会主導による会場周辺のゴミ拾い、地元の方や子ども達を対象とした体験会・スクールの開催を行ってきましたが、今季も継続していきます。

今季のジャパンビーチバレーボールツアーのテーマは「PAINT THE BEACH」です。ピンク、イエロー、ブルーの3色をベースカラーに、明るい雰囲気を演出していきます。そして公式テーマソングは昨季に続きDa-iCEの「スターマイン」、公式アンバサダーは山口はのんさん、豊田ルナさんに決定しました。

▲今季のスタッフウェアを着用した山口はのん(左)、豊田ルナ(右)

▲今年6年ぶりに開催するお台場大会を見据える選手たち

◇黒川寛輝ディラン選手コメント

今季は福嶋晃介選手とペアを組みます。昨季のジャパンビーチバレーボールツアーでは組むことはなかったのですが、日本代表活動の中で組むことがあり、海外でも戦える可能性を感じていました。そうして海外に目を向けてはいるものの、国内にもいい選手がたくさんいて、2021年、2022年のツアーでは優勝していますが、昨季は優勝できていません。タイトルを獲ることの意味の大きさ、難しさを知っているので、自分のためにも今季のジャパンビーチバレーボールツアーでは優勝したいと思っています。

◇黒川魁選手コメント

昨季、技術的にはディフェンス面を含めどのスキルも少しずつレベルアップできたとは思いますが、戦績については個人的には満足いくものが残せませんでした。今季は新たにジャンプサーブを取り入れて、サーブから点数を取っていくということに取り組んでいます。まだ固定ペアが決まっていないので、現在は個人のスキルを上げることに重点を置いているところです。そんななか、ジャパンビーチバレーボールツアーが10試合担保されているというのは選手にとってはすごくありがたいこと。賞金もですが、見ていただける方がたくさんいるということで、選手としてそこを目標に日々練習しています。

◇水町泰杜選手コメント

ビーチバレーは高校のときから興味があり、ずっとやりたいと思っていたのですが、今のタイミングでスタートできる環境が整いました。また3回ほどしか砂上で練習していませんが、コート上に選手が2人しかいないので、スパイカーとブロッカー、スパイカーとレシーバーの駆け引きがインドアよりも多く、そこがプレーしていても楽しいですし、見ていても楽しいと思います。そうしたビーチバレーの魅力を広められるプレーヤーになりたいと思っています。インドアのシーズンが始まるのが10月からなので、9月末まではビーチに専念する予定で、5月からスロベニアに行って海外の選手と一緒に練習する予定です。9月に名古屋大会があるので、それに照準を合わせることになると思います。

▲今季ツアーでの優勝を狙う黒川寛輝ディラン選手

◇沢目繭選手コメント

昨季は優勝1回、準優勝2回と悪くない戦績を残せましたが、負けた試合は内容が良くないものでした。精度の高いパスやトスは以前から追及していて生命線ですが、さらに勝っていくには、メンタル面やチームでの話し合いが必要だと感じています。また、試合に向けてのルーティンや気持ちの持っていきかたも大切になってくると思います。今年は全10大会に出場する予定で、グランドスラムだけでなくオープンでも優勝を目指します。オフシーズンに強化してきたメンタル面やコミュニケーションが結果としてどう出るのか、私自身も楽しみにしています。

◇川崎菜々子選手コメント

昨シーズンから現在のペアである中川知香選手と組むようになったのですが、前半はペアのことを知るというだけで苦戦した部分がありました。それを反省し、後半はしっかりコミュニケーションをとって、ペアの良さを生かして自分たちの強みを出して戦えるようになりました。それでも最高成績は5位(第10戦須磨大会)。今シーズン、さらに上を目指すにはサーブを含めた攻撃面で崩していく必要があるという話をペアでしています。プレーでは、私が得意としているスパイクに注目していただければと思います。優勝目指して頑張ります。

◇菊地真結選手コメント

これまでは大学生で、またインドアとビーチの二刀流でジャパンビーチバレーボールツアーに参加していましたが、今年の4月からプロの選手としてビーチバレーに臨むことになり、アスリートとして体や食事などをケアするようになりました。これまでもいろいろとビーチバレーの経験をしてきましたが、再スタートという気持ちでチャレンジ精神を持ってツアーに臨むつもりですし、練習する時間が長くなっているので、しっかり結果も残していきたいと思っています。フィリピンなどへの海外遠征も重ねていることで、以前より緊張せずコートでプレーできるようになってきました。今季は強気でツアーに臨めると思います。

▲決意を語る菊地真結選手

 

いよいよスタートするジャパンビーチバレーボールツアー2024。第1戦平塚大会は5月10日(金)~12日(日)の日程で行われます。