国際大会

初戦アルゼンチン相手に勝利 1セット先取されるも逆転勝ち 男子ネーションズリーグ

初戦アルゼンチン相手に勝利 1セット先取されるも逆転勝ち 男子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2024」(VNL)予選ラウンド第1週ブラジル大会が現地時間5月21日(火)、リオデジャネイロで開幕しました。

 

FIVB世界ランキング4位(試合開始前時点)の男子日本代表チームは日本時間5月22日(水)、同6位のアルゼンチンと対戦し、セットカウント3-1(24-26、25-22、25-23、25-19)の逆転勝ちでネーションズリーグ初戦を勝利で飾りました。

 

第1セット、硬さのある日本はアルゼンチンのサーブに苦戦し、6-10とリードを許します。それでも、富田将馬選手の3本のサービスエースなどで逆転に成功。その後再び追いかける展開となり迎えた22-23の場面で、西田有志選手がブレイクし23-23の同点とします。先にセットポイントを握ったのは日本でしたが、土壇場でアルゼンチンに逆転されると、最後は富田選手がブロックされ第1セットを落とします。

第2セットの立ち上がり、調子の上がらない日本でしたが、ブラジル大会で石川祐希選手に代わりキャプテンを務める山内晶大選手が流れを作ります。サーブ、ブロックでポイントを奪うと、20歳の甲斐選手もスパイクが好調。18-16からはチーム最年長36歳の深津旭弘選手も出場し、ワンハンドトスからポイント。日本はこのセットだけで3本のブロックを奪い、セットカウントを1-1とします。

第3セット、前半から甲斐選手のスパイクが光り、6-4と先行します。アルゼンチンも応戦しますが、日本が勢いで上回ります。関田誠大選手のトスが冴え、西田選手はサービスエース。さらに関田選手、小野寺太志選手の見事なコンビネーションでサイドアウトを取ると、今度は富田選手のブロック。アルゼンチンのミスもあり18-13となった場面で、アルゼンチンが2回目のタイムアウトを取ります。それでも日本の勢いは加速し、絶好調の富田選手のスパイク、山内選手のクイックで20点に乗せます。アルゼンチンもセッターを代え、流れを変えようと試みますが、関田選手に代わりコートに入った宮浦健人選手がスパイクを決めてセットポイントを迎えます。その後アルゼンチンもブロックポイント、カウンターアタックなどで24-23と粘りを見せますが、最後は西田選手がスパイクを決め、25-23で逃げ切り第3セットを奪います。

第4セット、日本は粘り強いディフェンスからポイントを奪うと、山内選手がブロックに成功。続いて富田選手が、難しい状況からスパイクを決め13-8とリード。流れを掴んだ日本は一時リードを6点差まで広げます。その後アルゼンチンも点数差を詰めますが、25-19でアルゼンチンを押し切りました。

昨シーズン途中出場が多かった富田選手や甲斐選手の活躍もあり、開幕戦を勝利し、2大会連続のメダル獲得に向けて好スタートを切りました。

男子日本代表は日本時間5月24日(金)5:30から、セルビアと対戦します。

 

<次戦>

日本時間5月24日(金)5:30 日本×セルビア

BS-TBSで5月24日(金)21:00から録画放送、U-NEXTで生配信

 

<コメント>

山内晶大選手

「タフな試合になるとは思ったので、覚悟を持って臨んだ。出だしはうまくいかず硬くなったが、途中から自分たちのバレーをできるようになったのでよかった。課題としていたブロックでの得点もあったし、ブロックタッチもあった。スパイクも要所で使ってもらえた。もっと質の高いコンビネーションやブロックでブレイクのチャンスを増やせればいいと思う。(試合途中でミドルブロッカーの攻撃が増えた)1セット目は本数自体が少なかったが、セットを追うごとに関田(誠大)さんとコミュニケーションを取って本数を増やしてもらった。コイントスは勝った。それで(キャプテンとして)買われている。セルビアにはいい選手がいて積極的に攻めてくると思うが、動じることなく自分たちのバレーボールをして自信をつけたい」

 

富田将馬選手

「アルゼンチンは世界ランキングで順位の近い国(試合前6位、日本は4位)なので、(石川)祐希さんと(髙橋)藍がいなくても勝たなければいけないチームだったので、思い切ってやろうと試合に入った。1セット目はすこし硬さがあって取られてしまったが、2セット目から日本らしいバレーボールができたのでよかった。スパイクに関してはブロックにかかってしまうことがあったので(調子を)上げていきたい。サーブとレシーブでは貢献できたと思うので継続していきたい。セルビアも負けられないチームなので、一丸となって戦いたい」

 

甲斐優斗選手

「第1セットのはじめは緊張したが、いつもどおりのプレーができたし勝つことができてよかった。まわりの選手に頼りながらもしっかりできたのではないかと思う。まずはパスの部分を丁寧にやることは意識しているし、攻撃面で期待されているので重点的に意識しながらプレーした。(サーブで狙われたりブロックされたりしたが)我慢をする場面もあったが持ち堪えて次につながる試合ができたと思う。セルビア戦でもいつも通りのプレーをして勝てるように頑張りたい」

写真提供:VolleyballWorld

 

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大会概要

男子日本代表競技日程

試合結果

FIVB世界ランキング (Volleyball Worldウェブサイト)