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エムットマッチ2025 Powered by MUFGバレーボール男子世界選手権壮行試合 接戦に持ち込むもイタリアに連敗

エムットマッチ2025 Powered by MUFGバレーボール男子世界選手権壮行試合 接戦に持ち込むもイタリアに連敗

9月6日(土)と7日(日)にLaLa arena TOKYO-BAY(千葉県船橋市)にて開催された「エムットマッチ2025 Powered by MUFGバレーボール男子世界選手権壮行試合」日本対イタリアにおいて、バレーボール男子日本代表はセットカウント2-3(25-23、18-25、22-25、25-21、12-15)と、セットカウント1-3(21-25、20-25、25-16、32-34)と接戦に持ち込みますが、2連敗で終えました。

中2日で挑んだ、イタリアとの初戦は第1セット、ブロックで止められるなど0-2とされ、序盤は追いかける展開となります。それでも、石川祐希選手のクロスへのスパイクで12-12と同点に追い付くと、小野寺太志選手のサーブで崩し13-12と逆転します。さらにラリーを制し15-13。髙橋藍選手のフェイントでさらにリードを広げ先に20点台に乗せます。イタリアに点差を縮められますが25-23で第1セットを取ります。

第2セットの序盤、連続失点が続き1-5と先行されタイムアウトを取ります。タイムアウト後もイタリアのスパイクを止めることができず、8-15とリードを広げられます。宮浦健人選手がライトからのバックアタックを決めるなど、日本が最後まで粘りを見せますが、18-25で第2セットを落とします。

第3セットは、宮浦選手が緩急をつけたサーブで得点を奪います。イタリアの強烈なスパイクが決まり4-6。小川智大選手のパンケーキレシーブから石川選手が決めブレイクに成功し7-9とします。18-19からピンチサーバーで起用された甲斐優斗選手がポイントを奪い同点に追い付きます。しかし、イタリアのサーブレシーブを崩せず22-25で第3セットを落とします。

第4セット序盤は点の取り合いでスタートします。西本圭吾選手や佐藤駿一郎選手がクイックを決めると、富田将馬選手のブロックアウトで10-8とします。大塚達宣選手のバックアタックや西山大翔選手が技ありのプッシュを決め、21-19と終盤で一歩前に出ます。最後も西山選手が決め25-21で第4セットを取ります。

第5セット、イタリアに2点を先取されますが、西山選手のサービスエースで4-4と同点に追い付きます。西山選手のスパイクでラリーを制し6-8としますが、イタリアが連続得点を奪い6-11。点差を縮めることができないまま10-15で第5セットを落とし、フルセットの末敗れました。

【コメント】

甲斐優斗選手

「攻撃の面で、高いブロックを攻略できなかったので、次への課題だと思った。サーブレシーブも途中、我慢できなかった部分があるので、世界選手権に向けて調整していきたい。今日の試合はリバウンドを取るより、ブロックを利用した打ち方を課題として取り組んだ。自分が思うような得点の取り方はできなかったので、改善して挑戦したい。自分の持ち味が高さなので、それがどれぐらい通用するか試したかった。(イタリアは)ブルガリアに続いて高いブロックなので、どう攻略するかを考えるきっかけになった。(ブルガリアより)イタリアの方が組織的に後ろのディフェンスが動いているので、やりにくさを感じた。(明日の試合に向けて)チームとしても色々なことにチャレンジしていきたい。最後は勝ちにこだわって、いい雰囲気で世界選手権に臨みたい」

ブルガリア戦も含め、壮行試合最後の試合2日目は、第1セット、宮浦選手のスパイクで先制点を奪います。5-5から連続でブロックに阻まれイタリアがリードを奪います。石川選手や宮浦選手のサービスエースなどで11-12としますが、高さのあるイタリアのスパイクで12-16とリードされます。小川選手が好レシーブを連発するも得点につなげられず、第1セットを21-25で落とします。

第2セット、最初の得点はラリーを制したイタリア。序盤はイタリアの流れで試合が進み、8-15とされたところで日本がタイムアウトを取ります。ピンチサーバーで起用された甲斐選手がサービスエースを奪うと、西本選手がブロックを決め会場を盛り上げますが、点差を縮めることができず20-25でセットを連取されます。

第3セット、大宅真樹選手のブロックや宮浦選手のレシーブを弾き飛ばすスパイク、西本選手のブロックなどで11-7とすると、リズムに乗った日本は、石川選手と髙橋選手のバックアタックで13-8とリードを広げます。西本選手のクイックや甲斐選手のサービスエースで、着実に得点を重ね、最後はエバデダン・ラリー選手がクイックを決め25-16。セットカウントを1-2とします。

第4セットは宮浦選手のサービスエースで先制すると、日本のサーブが走り、着実に得点を重ねていきます。9-6の場面では髙橋選手が右手で打つと見せて左手で決めるなど、中盤はリードを保ったまま試合が進みますが、イタリアが追い上げを見せ、19-17となったところでタイムアウトを取りますが、19-19の同点に追い付かれてしまいます。甲斐選手のサーブから得点につなげ22-20と終盤で一歩前に出ますが、イタリアの連続ブロックで23-24と逆転されます。デュースに持ち込み、西本選手のブロックで28-27と勝利を目前にしますが、30点台に乗ったセットは32-34でイタリアが制し、セットカウント1-3で敗れました。

【コメント】

石川祐希選手

「4試合行って、よかったところと悪かったところがあった。イタリアという強豪に対して苦戦したという事実はあるので、課題が新しく見えた。(課題について)攻撃面で、高いブロックに対しての修正だと思う。(自身の)コンディションは悪くないが、後半集中力を切らしてミスをしてしまったので、もっともっとパフォーマンスを最後まで継続することが必要だと思う。(世界選手権に向けて)まずはいい準備をして、全員がいいコンディションでフィリピンに入れるようにしたい。予選の入り一番にフォーカスしていきたい」

壮行試合4試合を終えた男子日本代表チームは、9月13日(金)にマニラ(フィリピン)で開幕する「2025男子世界選手権大会」の初戦に挑みます。今シーズン最後の大会となりますので、引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。

関連リンク

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試合結果