ビーチバレーボール

ジャパンビーチバレーボールツアー2025開幕!第1戦平塚大会 荒井商事杯がスタート

ジャパンビーチバレーボールツアー2025開幕!第1戦平塚大会 荒井商事杯がスタート

4月27日、ジャパンビーチバレーボールツアー2025が開幕しました。

今季は第1戦平塚大会荒井商事杯を皮切りに、10月25日~26日の松山大会まで全国各地で9大会が行われます。注目なのはプロ野球の北海道日本ハムファイターズが本拠地とするFビレッジで第7戦グランドスラムエスコンフィールドHOKKAIDO大会(第7戦/9月5日~7日)が開催されること。北海道でジャパンビーチバレーボールツアーが行われるのは今回が初めてです。

昨季に続き2年連続での開幕戦となった平塚大会荒井商事杯。朝から青空が広がり気温も昼過ぎには22度になるなど絶好のビーチバレーボール日和でしたが、選手たちを悩ませたのは海側から吹き付ける強い風。パスやトスが大きく流されるため、十分な体勢でアタックを打てるということがほとんどありません。風を読む力だけでなく、体勢を崩しながらでもボールをコントロールする対応力が求められオフシーズンにどれだけ準備してきたかを試される開幕戦となりました。

そんな中、女子で躍動したのは昨年、明海大学を卒業しビーチバレーボール本格参戦2年目となる菊地真結選手(トーヨーメタル株式会社)と、産業能率大学3年生・笹渡美海選手の若手ペアです。水上和葉(BMKG株式会社)/関口希望(フリー)組との試合では、笹渡選手が体勢を崩しながらもジャンプ力を生かして高い打点からハードヒットを叩き込み得点。「自分が狙われるなかでもしっかり結果を残していきたいと思っていました」(笹渡選手)と第1セットを21‐16で先取しました。

続く第2セット。菊地選手が「私も美海ちゃんもインドアあがりでパスがうまいのが持ち味。普通、風が強いと『イヤだな』と思うものですが、風に当ててパスを出すなどの技術を生かせました」が言えば、笹渡選手が「試合中の雰囲気が明るいところがこのペアの魅力。劣勢になってもコミュニケーションを取りながら試合に入っていけることが強みだと思います」と言うように、ペアとしての持ち味を十分に発揮。21‐10と相手を突き放して明日の2回戦へ駒を進めました。

一方、男子で強さを見せたのが黒川寛輝ディラン(LIVZON)/長谷川徳海(ハウスコム株式会社)組です。昨シーズンの後半からペアを組み、川崎市長杯で優勝、第9戦松山大会では3位に入っていますが、今季に向けてオフシーズン中は「とにかく二人でパストスの共通認識を持つように、どの場面だったらこういうトス、どの場面だったらこのパスというように全部細かく話しました」(黒川選手)、「ディフェンスに関してはかなりの時間を割きました」(長谷川選手)とチーム力を高めてきました。

その成果は今日の試合の中でも発揮されパス、トスを丁寧&正確に行いスパイクまでつなげるプレーの確率では相手を上回っていました。またブロッカー、レシーバーという明確な区別がなく状況に応じた対応ができるのも黒川/長谷川組の特徴で、2人ともハードヒットを叩き込んだかと思えばモンスターブロックを決めるなどネット際で躍動。攻守でバランスのよさを見せ1回戦を勝利しました。

試合後、「こういう風で、難しいなかでも慌てずやっていけたのはよかった。こういうときは相手というよりも自分とどう向き合って、自分たちのパフォーマンスをどう出していくか。それを必死にできたのはよかったと思います」と振り返った。

ただ、「今日の環境下ではボールを拾えたほうでしたが、そのあとのつなぎがイマイチなところもありました。そこの修正は必要だと思います」と課題も口にしていました。ポテンシャルの高い2人だからこそ、『まだまだ高みを目指せるはず』という思いがあるのでしょう。