国際大会

ウクライナにフルセットで敗れる 男子ネーションズリーグ

ウクライナにフルセットで敗れる 男子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2025」(VNL)予選ラウンド第2週ブルガリア大会が6月25日(水)よりブルガス(ブルガリア)にて開催されています。

FIVB世界ランキング6位(試合開始前時点)のバレーボール男子日本代表チームは日本時間6月27日(金)、同13位のウクライナと対戦し、セットカウント2-3(24-26、17-25、18-25、25-22、13-15)のフルセットで黒星を喫しました。

第1セットは序盤からリベロ・小川智大選手のディグが冴え、順調なスタートを切ります。サイドアウトもよく取れており、日本が先行した形で試合が進みます。しかし、相手の連続サービスエースで12-13と逆転されたところで日本がタイムアウトを取ります。ウクライナはサーブレシーブが安定し、サイドアウトを確実に取っていきます。大宅真樹選手のサーブでチャンスを作り、宮浦健人選手がブロックとスパイクで2連続でブレイクしますが、ウクライナも高さのあるブロックで反撃し、21-21と終盤は一進一退の攻防になります。日本はサーブレシーブを乱され、ウクライナのブロック掴まり22-23逆転を許しますが、三輪大将選手のサーブで相手のサーブレシーブを崩したところでブレイクチャンスを確実に点数に結び付け、26-24で逆転し、第1セットを先取します。

第2セットは大宅選手の巧みなサーブでポイントを取ると、続けて山崎彰都選手のワンタッチを狙ったスパイクも決まり幸先よくスタートを切ります。ウクライナのサーブミスが目立つ中、日本は宮浦選手のサーブでチャンスを広げ、7-3としたところでウクライナがタイムアウトを取ります。そこから流れを掴んだウクライナに戦術サーブでサーブレシーブを崩され、ブロックポイントに繋げられると、9-13とリードを広げられたところで日本が2枚替えで流れを引き戻しにかかります。しかし、ウクライナの勢いは止まらず、17―25で第2セットを落とします。

第3セットはウクライナのサーブに苦しみ、相手の1枚ブロックでの被ブロックやスパイクミスが目立ち6-9と序盤からウクライナの流れで試合が進みます。勢いに乗ったウクライナのサーブにサーブレシーブが乱されてブロックに掴まってしまう展開が続き、18-25でこのセットも落とします。

後がない日本は選手を全員入れ替えてスタートしますが、ウクライナの勢いは止まらず序盤は先行される展開に。徐々に流れを掴んだ日本は、西山大翔選手のサービスエースで12-13と1点差まで追い上げると、連続でサービスエースを取り13-13の同点に追い付きます。その後は点数の取り合いが続く展開になりますが、要所でウクライナにブロックポイントが出て一歩リードされます。再び西山選手のサーブで20-20の同点に追い付くと、22-22から宮浦選手のサーブやエバデダン・ラリー選手のブロックで25-22とし、日本がセットを取り返します。

最終第5セットは第4セット同じメンバーでスタート。西山選手のスパイクで先取点を取ると、連続ブレイクに成功し3-0と序盤を制します。ウクライナもサービスエースで5-5に追い付きます。最後まで一進一退の攻防が続きますが、最後はウクライナの攻撃が決まり13-15でセットを落とし、セットカウント2-3で惜しい敗戦となりました。

男子日本代表は次戦、日本時間6月29日(日)18:00からスロベニア(同4位)と対戦します。第2週ブルガリア大会最後のスロベニア戦を白星で終えられるよう、男子日本代表へご声援をお送りください。

<次戦>

日本時間6月29日(日)18:00 日本×スロベニア

BS-TBSで21:00から放送、U-NEXTで生配信

<コメント>

西山大翔選手

「2セット目に出してもらったときにいい結果を出せず、コンビもなかなか合わない、上手くいかない状況が続いていたので、4セット目と最終セットの場面で自分のプレーが出せたところは良かったと思うが、最後に勝ち切れなかった部分は悔しい。考えこんでしまうプレーが多かったが、自分自身はまっすぐ突き進むプレースタイルだと思うので、何も考えずに自分のパワーでスパイクやサーブを打つことができた。サーブでエースが取れたところで流れが良くなったと思うので、サーブからではなくスタートから自分の流れを持っていけたらと思う。1勝2敗の中で最後のスロベニア戦は絶対勝って2勝2敗でブルガリア大会を終えられたら、自分としてもチームとしてもうれしいので、勝って日本に帰りたい」

三輪大将選手

「昨日に引き続きやはり今日もタフな試合で、予想はしていたが、(ウクライナの)粘り強いレシーブなど、上手く点数を取り切れない場面が多かったので、そこを1つ課題として切り替えて、次の試合に向けて頑張りたい。(本大会初スタメンだったが)今日は自分の思っているプレーができなかったので、チャンスが少ない中で自分のプレーをもっと出したかった気持ちがあるし、もっと成長しないといけないと思う部分が多かった。(スタメンも途中出場も)どちらも難しい部分はあるが、最初からいいスタートを切ることが今日はできなかったので、途中、相手の流れになったところも耐えて、もう一度できればよかったが、そのような難しさがあった。今日のことを生かして、ブルガリア大会はもう1試合残っているので、そこでチャンスをもらえたら頑張ろうと思う。(スロベニア戦も)タフな試合になると思うが、チーム皆で頑張りたい」

エバデダン・ラリー選手

「個人的には4セット目から出場して、手応えがあったり、なかったり色々あるが、チームとして、サイズがある選手に対して決め切る能力がまだ足りていない。サイドアウトの面でもう少し効果を出せるようにしたら苦しい展開ももう少し楽になると思った試合だった。(2本連続でブロックしたときは)前もって行った戦術ミーティングで出た内容が合致したので、戦術通り飛んだらハマった印象。(スロベニア戦は)ブルガリア大会最終戦ということで、勝って帰ることができるように、千葉大会に向けていい顔で変えることができるように頑張りたい」

写真提供:VolleyballWorld

関連リンク

大会概要

男子日本代表競技日程

試合結果