スロベニアにストレートで勝利し、第2週ブルガリア大会を2勝2敗で締める 男子ネーションズリーグ

「バレーボールネーションズリーグ2025」(VNL)予選ラウンド第2週ブルガリア大会が6月25日(水)よりブルガス(ブルガリア)にて開催されています。
FIVB世界ランキング7位のバレーボール男子日本代表チームは、日本時間6月29日(日)、同6位のスロベニアと対戦し、セットカウント3-0(27-25、25-15、25-16)のストレートで勝利し、第2週ブルガリア大会を2勝2敗で終えました。
第1セット、大塚達宣選手のパイプ攻撃で先制点を奪うと、佐藤駿一郎選手のサーブでチャンスを作り、宮浦健人選手のバックアタックでブレイク、さらに相手のサーブミスで7-3と序盤からリードを広げます。宮浦選手のサーブポイントで12-7、佐藤選手のスパイクとブロックで14-9とさらに点差を広げます。しかし、スロベニアのブロックに掴まり15-14と1点差に詰め寄られたところで日本がタイムアウトを要求します。そこから互いにブレイクの取り合いで試合は拮抗した展開に。佐藤選手のブロックや富田将馬選手のサーブで再びリードを広げますが、相手のサーブポイントでデュースに持ち込まれます。最後は相手のスパイクミスで27-25とし、第1セットを先取します。
第2セットは、第1セットの展開が続いているかのような競り合いの展開から、宮浦選手のサーブポイントや相手のミスで10-6と日本が先に流れを掴みます。佐藤選手のサーブポイントやエバデダン・ラリー選手のブロックで12-6とします。その後も日本がサーブで攻めて、ミドルブロッカー陣のブロックも冴え、リードを保ったまま試合が進みます。最後は宮浦選手がフェイントを決め25-15で2セットを連取します。
続く第3セットは小川智大選手のナイスディグから富田選手がスパイクを決め5-1とするなど、日本は序盤から順調なスタートを切ります。富田選手や大塚選手が巧くハイボールを決め、点数を確実に奪っていきます。佐藤選手のサーブポイントで点差を広げ、試合は中盤に差し掛かります。小川選手のファインプレーのつなぎから大塚選手が決めて17-12。富田のサーブポイントや相手のミスが続き21-12とします。終始安定した日本が会場の声援に支えられながら25-16でこのセットも奪い、セットカウント3-0でのストレートで勝利しました。
男子日本代表は次戦、7月16日(水)19:20からドイツ(同8位)と対戦します。ファイナルラウンド出場に向けて第3週千葉大会で男子日本代表が好スタートを切れるよう、引き続きご声援をお送りください。
<次戦>
7月16日(水)19:20 日本×ドイツ
TBS(地上波)で19:00から生放送、U-NEXTで生配信
<コメント>
富田将馬選手
「ブルガリア大会はとても苦しい試合展開が多く、全員が出て活躍してくれたので、今日は最初から出るメンバーがエネルギーを出していこうと話していて、それを体現できてよかった。これをずっと続けないといけないので、悪いときを失くして、良い調子を継続していきたい。3枚ブロックで1回捕まってしまったので、そこでリバウンドや周りの選手を生かせるプレーをしていきたい。選手で目標を立てたのが3勝だったので、届かなかったのがとても悔しいが、チームの目標(2勝)は達成できた。(千葉大会に向けて)日本ではたくさんの応援が待っていると思うので、力を借りながら全員バレーで頑張っていきたい。チームメイトに助けられてばかりのキャプテンだったが、勝ち越すことができて安心しているが、自分としてはこれからが勝負だと思うので、引き続き頑張りたい」
小川智大選手
「ブルガリア大会での最初の目標勝利数が2勝で、選手間では3勝したいと話していたが、4戦を通して、全部の試合で勝つことができる可能性があったと思うので、そこは悔しさもあるが、いい試合ができてよかった。監督と話して、自分のやりたいことと監督がやって欲しいことの共有を試合が終わるごとにやることが1番大事なので、やってよかったと思うし、その中で自由に動いていいと言ってもらったので、たくさん(ディグやサーブレシーブを)上げることができてよかった。課題が見つかる部分についてはチームで話し合ったり、スタッフからのアドバイスもあるので、その中からベストな方法を見つけてもっといいチームになっていきたい。今日の試合自体はティフェンスが上がっていて、サイドアウトの効果率も高かったので、すごく手応えを感じているが、終盤になればなるほどプレッシャーもかかってくるので、千葉大会での強豪国との4戦はサイドアウトの効果率を意識しながら頑張りたい。(千葉大会からは)やっと全員が集まってくる。VNLの大会を通して成長していきたいという思いが全員あると思うので、その中で結果を出して世界選手権に繋げていきたい」
佐藤駿一郎選手
「昨日、1日修正する時間があって、ウクライナ戦で敗れてしまったが、また1からチーム一丸となって戦いに挑んだ。ベンチも試合に出ているメンバーも一丸となって戦い抜いた試合だった。(自身のプレーについて)自分のスパイクを決めることを意識しながらやっていた。相手のスパイクを止めたり、タッチしてチームを助けたりするのが自分の目標だったので、要所で出せたのはよかった。中国大会に比べて、今回の大会はスタートで出させてもらうことが多かったが、気持ちの持ち方が違うので難しいところだと思った。どんな場面でも、活躍できるように日々準備していきたい。(千葉大会に向けて)日本でバレーボールをすることが初めてなので、まずは楽しむことを前提に、試合にいつでも出られる準備をしていきたい。千葉大会まで時間があるので、1からコンディションを整えて向かいたい」
写真提供:VolleyballWorld
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