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強豪ポーランドに勝利し、世界ランキングを3位に上げる 女子ネーションズリーグ

強豪ポーランドに勝利し、世界ランキングを3位に上げる 女子ネーションズリーグ

「買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2025 千葉大会」が7月9日(水)に千葉ポートアリーナ(千葉県千葉市)で開幕しました。

FIVB世界ランキング5位(試合開始前時点)のバレーボール女子日本代表チームは、同3位のポーランドと対戦し、セットカウント3-1(25-21、23-25、25-23、25-22)で勝利し、千葉大会での連勝を3に伸ばしました。

第1セットは島村春世選手のブロード攻撃や佐藤淑乃選手のサービスエース、石川真佑選手や和田由紀子選手のスパイクで4連続得点を奪い、6-3と日本が先に流れを掴みます。ポーランドも高さのある強烈なスパイクで攻めてきますが、日本も石川選手のバックアタックや佐藤選手のサービスエースなどで対抗し、中盤は互いに得点を重ねていきます。16-12の場面から岩澤実育選手らが繋ぎ、長いラリーを石川選手が決め決め切ると、日本が再び流れを掴み18-12とリードを広げます。日本が先に20点台に乗せますが、ポーランドもブロックで追い上げを見せます。それでも最後は石川選手のスパイクでセットポイントを奪い、25-21で第1セットを先取します。

第2セットは石川選手のインナーへのスパイクで先制点を奪います。サーブで相手を崩して攻撃に繋げる日本が序盤から4連続得点を奪い、先に流れを掴みます。しかし、ポーランドの高さのあるブロックやスパイクに追い上げられ、7-7の同点に追い付かれます。そこからサイドアウトの応酬となりますが、島村選手のブロード攻撃やアウトサイドヒッター陣のスパイクで日本が15-13とリードを奪います。中盤は一進一退の攻防となりますが、日本が先に20点台に乗せて終盤に突入します。最後まで競った展開が続きますが、ポーランドが粘りを見せ23-25でこのセットを奪われます。

第3セットは5連続失点を喫し、序盤ポーランドが主導権を握ります。和田選手に替えて秋本美空選手をコートに投入し流れを変えようとする日本はその後、島村選手や宮部藍梨選手、佐藤選手が躍動し7-9と徐々に追い上げを見せると、秋本選手と宮部選手のブロックで11-11の同点に追い付きます。そこから終盤にかけて一進一退の攻防が続きます。20-19で終盤を迎えると、石川選手のサービスエースで21-19とします。さらに、秋本選手のスパイクでセットポイントを握ると、最後は佐藤選手がスパイクを決め、25-23で第3セットを奪います。

続く第4セットは関菜々巳選手のサービスエースでスタートします。序盤はポーランドが優位に試合を進め7-3とします。日本も石川選手を中心に粘りを見せますが、12-16となかなか点差を縮めることができません。途中出場の北窓絢音選手が躍動し14-16と徐々に追い上げ、石川選手のスパイクで1点差に迫る場面もありましたが、ポーランドが先に20点台に突入します。それでも日本が4連続得点の粘りを見せ20-20の同点に追い付くと、石川選手のサービスエースなどで得点を重ね、北窓選手のスパイクでマッチポイントを握り25-22でこのセットを奪い、セットカウント3-1で勝利しました。

女子日本代表チームは明日13日(日)、FIVB世界ランキング2位のブラジルと対戦します。予選ラウンド最終戦に勝利し、ファイナルラウンドに向けて弾みを付けたい女子日本代表チームに引き続き熱いご声援をお願いいたします。

<次戦>
7月13日(日)19:20 日本×ブラジル
TBS(地上波)19:00から生放送、U-NEXTで生配信

<コメント>

関菜々巳選手
「世界ランキングが上の相手に対して勝てたことは自分たちの自信になると思う。(苦しい時間も)慌てることもなく、やることに集中しながら次どうするかという会話ができた。(自身の出来は)60点ぐらい。少しハイボールが割れたり近かったりしたのでそこの修正と、ディフェンス面を修正したい。(会場の雰囲気について)本当にやりやすいし、応援が力になっている。最後のブラジルは、いい流れで来ている相手だと思うので、フィジカルで勝てなくても、チームとなれば勝てるというところをみなさんに見せたい」

宮部藍梨選手
「いつもトライしているが、試合中にしっかりコートの外の人から(アドバイスを)もらって、私がセッターに伝えて、ということがすごく上手く回って、終盤にCワイドやCクイックが決まったと思うので、全体で色々な人が見て点数を取ることができていて良かった。コートの中では色々なことを気にしながらトスを上げることだけがセッターの仕事ではないので、自分が見えたことを伝えて、組み立てはセッターが最後に決めるけど、助けるのは皆の仕事だと思うので、それが今日は上手くできて良かった。苦しい時間帯があって最後に盛り返すセットがあった。それは私たちの力だけではなく、会場に来てくださって背中を押してくれた人たちの力もあったのですごく感謝している。一戦一戦戦いにいくときはやはり勝ちにいっているので、4連勝したい気持ちを全面に出して、どこまでできるかやってみたい。(明日のブラジル戦も)いつもと変わらず全員で勝ちにいきたい」

岩澤実育選手
「高い相手に小さい日本が戦うのは難しいと思うが、スパイカー陣の引き出しの多さや粘り強さがよかった。ブロックとディフェンスが、自分が自由に動けるようにしてくれた。リベロも自由に動いていいよと声をかけてくれていたので、自分が思うままに自由に動いてみようと思って試合に入って、それがうまくはまってよかった。(ホームでの3連勝は)カナダ大会でも多くの方がいたが、日本の方が多くいる中で試合するのが初めてだったので、声援が力になったし、こういうところでプレーできるのはすごくありがたいことだと思った。明日(のブラジル戦)も厳しい時間があると思うが、日本らしく楽しく勝ちにいけたらいい」

写真提供:VolleyballWorld

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