千葉大会最終戦はブラジルに敗れ、予選ラウンドを9勝3敗で終える 女子ネーションズリーグ

「買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2025 千葉大会」が7月9日(水)に千葉ポートアリーナ(千葉県千葉市)で開幕しました。
FIVB世界ランキング3位(試合開始前時点)のバレーボール女子日本代表チームは、同2位のブラジルと対戦し、セットカウント0-3(17-25、18-25、20-25)で敗れ、予選ラウンドを9勝3敗(勝点27)で終えました。
第1セットは関菜々巳選手のサーブでスタートします。序盤はブラジルが先行する展開になりますが、日本も島村春世選手のブロード攻撃などで攻めていきます。長いラリーをブラジルが制し、相手エースのスパイクが決まり6-10としたところで日本がタイムアウトを要求します。宮部藍梨選手のCクイックや石川真佑選手のバックアタックなどで日本も対抗していきますが、10-18とリードを広げられたところで日本が2回目のタイムアウトを取ります。11-19の場面で中川つかさ選手と北窓絢音選手を2枚替えで投入し、流れを変えたい日本。岩澤実育選手の好レシーブや深澤めぐみ選手のサーブで攻めて粘りを見せますが、17-25で第1セットを奪われます。
第2セットは和田由紀子選手のスパイクで先制点を奪います。日本は島村選手を中心に得点を重ねていきますが、ブラジルも高さある攻撃で攻め、序盤は互いに点を取り合う一進一退の攻防に。ブラジルの高いブロックに阻まれ、7-10としたところで日本がタイムアウトを取ります。流れを変えるべく佐藤淑乃選手に替えて北窓選手を投入し、その北窓選手のスパイクで10-13とします。中盤から終盤にかけて日本も粘りを見せますが、なかなか点差を縮めることができず、16-20とブラジルが先に20点台に乗せます。中川選手と秋本美空選手を2枚替えでコートに送り込みますが、18-25でこのセットも連取されてしまいます。
第3セットは北窓選手、山田二千華選手、秋本選手をスタートで起用し臨みます。日本は石川選手のスパイクや関選手のツーアタックなどで得点を奪いますが、ブラジルも強烈なサーブなどで攻めてきます。10-15とブラジルにリードを広げられたところで日本がタイムアウトを要求します。島村選手のブロックと石川選手のサービスエースで連続得点を奪い流れを引き寄せると、北窓選手のスパイクで14-15と1点差まで追い上げを見せます。石川選手のナイスレシーブから攻撃に繋げる日本ですが、16-20とブラジルが先行して終盤を迎えます。山田選手のクイックや石川選手のスパイクで日本も詰め寄りますが、20-25でこのセットも失い、セットカウント0-3で敗れました。
23日(水)からのファイナルラウンドには、予選ラウンド上位7チームと開催国・ポーランドが出場します。対戦カード、試合順は予選ラウンド全試合終了後に決定しますので、決定次第JVAのウェブサイトにてお知らせいたします。
<コメント>
石川真佑選手
「負けてしまったが、ファイナルラウンドへ向けて切り替えて行くしかないと思う。相手にいい状況を作らせてしまっていることが多かったので、そこで自分たちが苦しくなったと思う。後半で少しずつ(調子が)上がってきていることもあったので、前半からできたらよかった。自分たちにとっても勝てればよかったが、足りないところも分かった。こういう試合になったときこそ何が必要かということも改めて感じることができた。たくさんの方が応援に来てくださってうれしかったし、最後に勝って終われたらよかったが、本当に皆さんの応援が力になった」
和田由紀子選手
「ファイナルで勝つためには精度が高い相手に対しての自分たちの戦い方が必要になると思う。そういう意味ではここまで相手の精度に圧倒された試合はなかったので、自分たちに必要な部分を今日の試合で学ぶことができた。サーブで圧倒された。日本は一番といっていいくらいサーブレシーブはいいと思うので、そこが崩されたときの打開策が必要。(ブロックを練習していたが)今日はなかなか手に当たらなくて、相手の今日の傾向に対してのブロックの対策も遅かった。クロスで攻めてきている中で位置取りを変えるなどの対策をしていかないといけないが、今日はできていなかった。(ファイナルラウンドは)一回も負けることができないので、もう一回自分たちの対策に対する実行やそこに対する認識の精度を深めて、チーム一丸で戦わないといけないと思うので、個々の精度も高めつつ、チームで勝つために必要なことをめげずに続けていきたい」
北窓絢音選手
「サーブレシーブが上手く機能せず、個人的には全然連携も取れなかったので悔しかった。向こうは隙がなかった。強かったと思ったし、自分も初めて長く入ったので、気持ちも高まってしまって冷静さがなくなってしまった。この大会でいかに冷静になるかが大事だなと学んだ。(会場の声援は)日本語なので、「がんばれ」と聞こえてくるので、とてもうれしかった。ブラジルのサーブが良かったので、日本が崩されていた。(ファイナルラウンドが始まるまでに)サーブやディフェンスをやっていきたい」
写真提供:VolleyballWorld
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