アルゼンチンにフルセットで勝利 男子ネーションズリーグ

「買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2025 千葉大会」が7月16日(水)から千葉ポートアリーナ(千葉県千葉市)で行われています。
FIVB世界ランキング5位(試合開始前時点)のバレーボール男子日本代表チームは、同8位のアルゼンチンと対戦し、セットカウント3-2(23-25、23-25、25-21、25-23、15-13)のフルセットで勝利し、通算成績を7勝3敗としました。
第1セット先制点を奪いますが、サーブレシーブが崩され相手にブレイクを許してしまう展開に。6-9とリードを許し日本がタイムアウトを要求します。10-14から大宅真樹選手のサーブでチャンスを作り得点につなげると、山本智大選手の好レシーブなどで5連続ブレイクを取り、15-14と逆転に成功します。しかしアルゼンチンもサーブポイントなどで応戦し、17-20と逆転を許します。日本がタイムアウト後、好プレーを連発し21-21と同点に追い付くと、アルゼンチンがタイムアウトを取ります。すると、アルゼンチンがブロックポイントで再び先行し、最後はレフトからスパイクを決められ、23-25で第1セットを落とします。
第2セットはアルゼンチンに連続ブロックポイントを与えるスタートとなりますが、宮浦健人選手のサーブで流れを作り、8-5とします。しかし、日本はサイドアウトが取れず、相手に追い付かれてしまいます。それでも中盤は粘りを見せ17-17と拮抗します。ここで抜け出したのはアルゼンチンでした。ブロックポイントで17-19とされ、日本がタイムアウトを要求します。なかなかリズムが掴めない日本は、このセットも23-25と2セットを連取されます。
第3セット、日本はセッターを永露元稀選手、リベロを小川智大選手に替えてスタートします。佐藤駿一郎選手のサーブでチャンスを作り、日本が8-4と序盤からアルゼンチンを引き離します。リードを保ったまま中盤へ突入し17-13。佐藤選手のブロックで20点に乗せると、宮浦選手のスパイクでブレイクポイントを取り21-16とし、アルゼンチンがタイムアウトを取ります。さらに宮浦選手のスパイクでセットポイントを迎えると、最後はアルゼンチンのサーブがネットにかかり25-21で第3セットを奪います。
第4セットは、序盤から互い点数を取り合う展開に。10点を過ぎてから日本が抜け出し13-10とします。アルゼンチンはタイムアウト後、連続ブロックで13-12と詰め寄ります。その後、日本のミスから16-16と同点とされタイムアウトを取ります。さらに2連続ブレイクを許し17-19と苦しい展開に。それでもリリーフサーバーとして投入された甲斐優斗選手のサービスエース、さらに相手ミスで21-20と逆転に成功します。髙橋藍選手にもサービスエースが飛び出しセットポイントとすると、最後は宮浦選手がスパイクを決め25-23。セットカウント2-2とします。
第5セットは途中出場の富田将馬選手が躍動し3-1とします。同点に追い付かれますが、宮浦選手のブロックに当てるスパイクで7-5とリードを奪うと、そこからはサイドアウトが続き、日本が先に10点に乗せます。リリーフサーバーの甲斐選手、2枚替えで入った西山大翔選手も活躍し2点差を守りながら14-12とマッチポイントを迎えます。最後はアルゼンチンのサーブミスで15-13。フルセットの激闘に勝利しました。
男子日本代表チームは明日18日(金)にブラジル(同4位)と対戦します。予選ラウンド1敗で本大会1位のブラジル戦に臨む男子日本代表チームに、引き続きご声援をお願いいたします。
<コメント>
甲斐優斗選手
「ブレイクすることが自分の仕事だったので、その仕事を果たせたのはすごく良かった。(リリーフサーバーで入るときは)いつも通りという思いで打ち続けることが自分自身のやり方なので、いつも通りにやるためにベンチで準備していることがいいサーブを打つポイントだと思う。重要な場面でサービスエースを取ることができたので、自分自身、自信になるし、これを継続して、よりチームにプラスに貢献していきたい。(メンタルが強いと言われるが)その展開を自分なりに楽しんでいるので、楽しくプレーしている。いつでも呼んでくれと思っている。(スタメンでの出場ではないが)監督も色々なことを試したいと思うので、その中で与えられた仕事をしっかり果たして、信頼関係を作っていけたらいいと思う。(チャンスがあれば)いつでも準備をしている」
髙橋藍選手
「勝てない雰囲気ではなかったので、しっかり自分たちのなかでもう一つ何かが変われば、自分たちから攻めることができれば勝つことができるという気持ちがあったので、そこが、自分たちが勝つことができた勝因だと思う。(相手の強いサーブについて)よく耐えていたし、自分たちが受けに回ってしまうことがあったので、3セット目から自分たちが攻めようと意識を変えることができたので、それが良かったと思う。(明日のブラジル戦も)もちろんしんどい試合だと思う。ブラジルは(本大会)1位だし、一番チーム力も高いので苦しい展開になると思うが、日本のホームというところで、皆さんの力もお借りしながらブラジルに対して、勝ちにこだわっていきたい」
小川智大選手
「(コート外から見ていて)1、2セット目は相手のサーブが良かったり、こちらのサーブが1つ欲しいところで入らなかったりというのがあったが、内容としては良かったと思う。1、2セット目を取られているので、3セット目の序盤で(相手に)サービスエースが出ると乗ってしまうので、序盤の入りはビッグサーブをしっかりキープして、返せると思ったボールはしっかり返そうという意識でプレーしていた。自分の中では(試合の流れを変えたという自覚は)ないが、周りが上手く機能してくれていたので、僕というよりは周りのおかげだと思っているが、やるべきことはしっかり考えてやっていたと思う。(3セット目は)1、2セット目も内容は良かったので、そのまま引き続きサーブレシーブをしっかり返して、スパイカーの効果率を上げたいという気持ちだった。(自分の出来は)サーブレシーブについては良かったが、ディグはもっとできると思っている。昨日よりは来たボールについて触っているのに上がらないというもったいないミスがあったので、そこは課題だと思う。勝ったことはシンプルにうれしいし、目標は3勝してファイナルに進むことだったので、あと1勝で達成できると考えるとうれしい。(明日のブラジルは)ミドルブロッカーも高いし、非常に攻撃力が高いチームなので、どれだけ日本のディフェンスが機能するかにかかっていると思うので、そこはしっかり集中してやりたい」
写真提供:VolleyballWorld
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