国際大会

トルコに敗れ3位決定戦へ 2025女子世界選手権大会

トルコに敗れ3位決定戦へ 2025女子世界選手権大会

「2025女子世界選手権大会」が8月22日(金)から、バンコク他(タイ)で行われています。

FIVB世界ランキング5位(試合開始前時点)のバレーボール女子日本代表チームは、9月6日(土)、同4位のトルコと対戦し、セットカウント1-3(25-16、17-25、18-25、25-27)で敗れ、3位決定戦に回りました。

第1セットは両チームが序盤から持ち味を発揮した展開に。日本は佐藤淑乃選手や和田由紀子選手、石川真佑選手の硬軟を織り交ぜた攻撃で得点します。関菜々巳選手のサーブからトルコを崩し、8-6とリードを奪います。中盤は関選手のブロックや島村春世選手のブロード攻撃、佐藤選手のバックアタックなどでブレイクを重ね、18-12とリードを広げます。終盤、トルコは強烈なスパイクで反撃を試みますが、山田二千華選手のサーブや宮部藍梨選手のクイックなどで日本がさらにリードを広げ、第1セットを25-16で先取します。

第2セット序盤からトルコがブロード攻撃とブロックをきっかけに、レフトからの高さあるスパイクやブロックで得点し、5-8とリードを許します。中盤、日本の連続ミスで5-10と点差を広げられたところで石川選手と和田選手のスパイクで点差を縮めるべく応戦しますが、トルコのサーブやブロード攻撃が効果的に決まり、日本は11-16と点差を縮めることができないまま終盤へ。中川つかさ選手と秋本美空選手を2枚替えで起用し反撃を試みますが、トルコに傾いた流れを引き戻すことはできず、第2セットを17-25で落とします。

第3セット序盤、日本は石川選手のスパイクや島村選手のブロード攻撃、宮部選手のクイックで得点する一方、トルコは強烈なスパイクで得点を重ね、序盤から拮抗した展開に。中盤に入り、日本のスパイクミスと、トルコのブロック等により少しずつ点差が開き、日本は11-16と5点差を追う展開となります。終盤、トルコがブロックや高さのあるスパイクで試合を優位に進め、11-20と大きくリードを許します。石川選手のスパイクで日本も粘りを見せるも挽回することができず、第3セットを18-25で落とします。

第4セット序盤、両チームの良さが前面に出て、サイドアウトの応酬となり8-8で中盤に入っていきます。中盤、日本は石川選手と和田選手のスパイクで得点し、トルコもオポジットのスパイクで得点を重ね、互い譲らない展開が続きます。14-14の場面で、宮部選手がブロックを決めると、和田選手のスパイクでブレイクし、16-14と日本がわずかにリードして終盤に入ります。終盤、19-17の場面で和田選手が連続でサーブポイントを奪い、21-17とリードを広げます。24-21で日本が先にセットポイントを奪いますが、ここからトルコがスパイクで攻め立て24-25と逆転を許します。日本は佐藤選手のスパイクでサイドアウトを奪い25-25とするも、トルコの高さに阻まれ、第4セットを25-27で落とし、セットカウント1-3で敗れました。

女子日本代表チームは次戦、9月7日(日)に、イタリア(同1位)対ブラジル(同2位)の勝者とメダルをかけて戦います。最後まで女子日本代表チームにご声援をお送りください。

<次戦>

日本時間9月7日(日)対戦相手未定
TBS系列(地上波)で17:00から生放送、U-NEXTで生配信

<コメント>

石川真佑選手
「1セット目の入りは自分たちの流れですごくいい雰囲気でできていたし、相手にリードされる場面もあったが、そういった流れの中で、自分たちで切り替えてできた場面もあったので、そこはよかったと思う。4セット目に自分たちがリードしていた場面で連続失点から相手にひっくり返されてしまったことは反省しないといけないと思う。やはり決勝戦に進みたかったというのはもちろんあるし、今までこの壁を乗り越えることができていないので、もちろん悔しさはあるが、また明日に向けてしっかりやっていきたい。(次戦に向けて)最後取り切れない場面が課題でもあるので、チームとしてどのように攻めていくかをもう一度確認して話し合っていきたい。あとはもう今までやってきたこと、積み重ねてきたことがあるので、自信を持って全員がコートに立つだけだと思う。相手がどこになるか分からないが、自分たちにしっかりフォーカスして、自分たちのやるべきことをやっていきたいし、今日の負けはもちろん悔しいが、しっかり切り替えて、世界バレーを勝って終わりたい」

小島満菜美選手
「まず率直に悔しい。ここで勝てばメダルというところで勝ち切れなかったことは悔しい。(自分のプレーを振り返って)もっと上げることができたと思うし、サーブレシーブでの失点もあったので、自分がもっとレベルアップをする必要があったと思う。(次戦に向けて)今日の試合のどこがよくて、どこが悪かったのかを具体的に反省して次に生かしていくのと、気持ちの切り替えはすごく難しいと思うけど、まだメダルをかけたチャンスがあるのはすごく幸せなことだと思うので、ここで勝ち切るために皆が相手ではなく自分たちが強いのだと思って、どんな状況でも自分たちが勝ち続けることを意識しながらやっていきたい。相手に勝る気持ちを持つことと、その中でも頭は冷静に相手のことを分析しながら、自分たちの強みと相手の弱点を分析して、具体的にやるべきことを明確にしながらやっていきたい」

佐藤淑乃選手
「2セット目以降は相手に自分たちの勢いを消されるようなプレーをされて、ストレスのかかる試合だったけど、このような試合に勝ち切ることが大切だと思うし、すごく悔しいが、明日もまだあるので、切り替えて明日の試合に向けて頑張りたい。(次戦に向けて)プレー以外の部分では、このメンバーで戦えるのも最後になるのかもしれない、来年も皆で戦えるという保証はないので、このメンバーで戦える最後の試合に勝ち切って終わりたい。明日の相手はまだ分からないが、まずは自分たちの今シーズンの集大成をしっかり出せるように頑張りたい」

写真提供:VolleyballWorld

関連リンク

大会概要

女子日本代表競技日程

試合結果