- 1
- ウィングスパイカー
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技
-
- VOLLEYBALL
- BEACH VOLLEYBALL
- YEAR
-
- 2024
- 2023
- 2022
- 2021
- 2020
- 2019
- 2018
- 2017
- 2016
- 2015
- 2014
RESULTS
試合結果
最終順位
- イラン
- 日本
- 韓国
- 中国
- インド
- カタール
- タイ
- クウェート
- チャイニーズタイペイ
- カザフスタン
- パキスタン
- サウジアラビア
- トルクメニスタン
- ミャンマー
- ホンコンチャイナ
- モルディブ
日本の試合結果
10月3日 日本×イラン 決勝戦
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1
26
25
19
19
–
イラン
3
28
23
25
25
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技。日本は2大会連続の金メダル獲得をかけて、前回第16回大会(2010/広州)銀メダルのイランと対戦した。第1、2セットはサイドアウトの奪い合いとなり、ミスの少ないチームがセットを取る展開となった。日本は第1セットを26-28とデュースの末に落としたが、第2セットを25-23で奪い返した。しかし、第3、4セットはイランにカウンター攻撃を決められ、連続失点から徐々に点差を広げられる展開となり、いずれも19-25で落とした。日本はセットカウント1-3でイランに敗れ、第8回大会(1978/バンコク)以来2度目となる銀メダルを獲得した。
第1セット、序盤は清水邦広、石川祐希、越川優のスパイクで得点を重ねた。ミスからイランに連続得点を許し、流れが傾きかけたが、出耒田敬のクイックから連続得点が決まり、8-7と一歩リード。中盤、清水がスパイク、ブロックで連続得点を挙げるも、3本のスパイクミスを含む4連続失点で12-16と離されてしまった。しかし、越川がスパイクを決めると、今度は越川のサーブ時に相手のレセプション(サーブレシーブ)を崩し、7連続得点で20-19と逆転に成功。ところが、終盤にタイムアウトを挟んで4連続失点を喫し、23-24とイランに逆転を許した。このままデュースに突入すると、26-26からイランにレセプションを崩され、26-28で第1セットを落とした。
第2セット、序盤に越川のスパイク、深津英臣のブロックで3-2、清水のスパイク、石川のブロックで5-3とリードすると、清水のブロックなどで得点を重ね、11-8。中盤、越川のサーブ時に石川のダイレクトスパイクなどで得点すると、15-10とリードを広げた。その後、イランに3連続得点を許し19-16、20-19と点差を詰められると、イランにスパイクを決められ21-21と同点に追い付かれた。しかし、清水、石川のスパイクなどが決まり、25-23で第2セットを競り勝った。
第3セット、イランにブロック、スパイクを決められ0-3のスタートとなった。日本は越川のブロックアウト、イランのミスで連続得点を奪ったが、イランに再び3連続得点を喫し3-7。その後はサイドアウトを奪い合う展開となったが、イランのサーブにレセプションが崩されると、攻め切れずに5連続得点を奪われ9-16と大きくリードされた。日本は越川に代えて米山裕太を投入したが、流れを変えることはできず。12-20と点差を広げられた。終盤、清水、石川のスパイクで追い上げた日本だったが、19-25で第3セットを奪われた。
第4セット、立ち上がりから山内晶大に代えて伏見大和を起用。一進一退の攻防となったが、日本にミスが出て12-16とイランにリードを許した。カウンター攻撃が決まらない日本は、イランにサーブで崩されて攻撃が決まらず、16-22と点差を広げられた。終盤、清水の連続スパイクで18-22としたがあと一歩及ばず。19-25で第4セットを落とした。
【コメント】
南部正司監督
「悔しい結果となったが、対戦して感じたのはフィジカル面とキャリアの差の部分。その他の部分では、プレーの精度(ミスによる失点)も今日の試合では影響したが、決してテクニックで負けていた訳ではない。12名中半数以上が(昨年度の候補選手から)新メンバーに切り替えチームを構成したなか、越川(優選手)、米山(裕太選手)、永野(健選手)・清水(邦広選手)の経験豊富な選手がチームを牽引してくれ、若い力と融合し決勝の舞台に立つことができた。この経験は今後のチーム強化にとって大きな糧となる。イランはアジアでの最大のライバル国。次に対戦する時までに、明確になった課題を強化し、チームを進化させていく」
キャプテン・越川優選手
「第1、2セットはサーブとディフェンスがうまく機能し、ほぼ互角の戦いができた。しかし、セットカウント1-1になってからは、相手のサーブと的を絞ってきたブロックシステムに対応できずにミスが出て、力の差を見せつけられた。イランには敗れたものの、この大会の決勝戦の舞台で戦えたことは、このチームにとって大きな財産となった。今大会では、アジアのトップチーム全てと対戦することができた。その中での決勝戦進出は自信を持てる結果だと思う。銀メダルを持って胸を張って帰国したい。現地で応援してくれた方々、日本でテレビの前で応援してくれた方々、全ての方に感謝したい。ありがとうございました」
出耒田敬選手
「相手の攻撃に対して何もすることができなかった。イランのミドルブロッカーの高さが生かされたクイックについては、良い手本となるものだったので、自分自身もそこを目指したい。今大会を通して学んだことを、今後の糧にしたい」
石川祐希選手
「銀メダルだったことはとても悔しい。勝てるセットを落としてしまい、自分も大事なところで得点できなかった。また、ディフェンス面でも乱れてしまった部分も多かった。色んな部分で課題が見つかったので、もっとレベルアップしないといけないと思った。負けたことはとても悔しいが、イランのように世界で上位のチームと戦えて良い経験になった。次は絶対に勝ちたい」
10月2日 日本×韓国 セミファイナルラウンド(1-4位)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
25
18
25
25
-
韓国
1
19
25
18
23
-
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技。日本は韓国と対戦し、セットカウント3-1で勝利した。第1セットは序盤にサービスエースなどで大量得点を奪い主導権を握り、相手のミスが増えるなか、ブロックで追加点を奪い25-19と先取。第2セットは前半まで競り合ったが、日本のミスが目立ち始めると、連続得点を奪った韓国を追い上げられず18-25で落とした。第3セットは序盤にリードを奪うとそのまま連続得点を奪い25-18で奪取。第4セットは中盤以降にリードを許したが、終盤に3連続得点で一気に逆転し、25-23で取った。次戦は10月3日(現地時間)19時30分より、イランと決勝戦で対戦する。
第1セット、越川優のスパイクで得点すると、この試合スタメンの石川祐希のサーブで相手を崩し、さらにサービスエースで3-0とリードで好スタートを切った。さらに、相手のミスから出耒田敬のサービスエースを含む5連続得点で8-1と大きくリードした。韓国の反撃を山内晶大のブロックで抑え9-4。その後、韓国に連続得点を許し、18-15とされたが、石川のスパイク、出耒田のブロック、石川のブロックなどで22-16と韓国を突き放した。最後は越川のスパイクが決まり、25-19で第1セットを奪った。
第2セット、立ち上がりに韓国に連続得点を許し、6-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後、12-13から日本に連続スパイクミスが出て、12-16と攻撃のリズムが掴めないままリードを広げられ、16-21となった。最後は韓国に4連続得点を奪われ、18-25で第2セットを落とした。
第3セット、出耒田のクイックで勢いに乗ると、石川のサービスエースが決まり4-1と好スタートを切った。その後は互いにサイドアウトを繰り返したが、日本は石川のブロック、越川のスパイクなどで連続得点を重ね、15-11とリードを保った。16-13で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、相手のミスと越川のサービスエースで18-18とリードを広げた。清水のスパイク、ブロック、石川のサービスエースなどで24-18とすると、最後は清水のスパイクで、25-18で第3セットを取った。
第4セット、序盤は韓国のミスや越川のサービスエースで得点した日本。しかし、韓国を引き離せず8-7と常に1点差の緊迫した試合展開となった。中盤、韓国に連続でスパイクを決められ、13-15とリードされたが、清水がブロックアウトを奪うと、山内が韓国のクイックを止めて17-17と同点に追い付いた。21-22の場面から韓国のサーブミス、越川の連続ブロックポイントで24-22とマッチポイントを握ると、最後は越川のスパイクがブロックアウト。25-23で韓国を振り切り、第4セットを奪取した。
【コメント】
南部正司監督
「第1セットから効果的なサーブで相手のレセプション(サーブレシーブ)を崩し、試合を優位に進めることができた。サイドアウト率、ブレイク率ともにチーム目標値をクリアしており、内容は悪くはなかったが、カウンター攻撃の部分でセッターの配球を含め課題が残る。明日は世界選手権6位のイランとの対戦で、安易なミスは許されない。今日の試合同様、高い集中力を持って全力で挑む」
キャプテン・越川優選手
「今日は試合を通じてサーブが走り、ブレイク(自チームのサーブ時の得点)を取れたことが大きかった。第2セットは自分たちのミスから韓国にリードされたあと、我慢しきれず落としたものの、第3セットはうまく切り替え、試合の主導権を持ったままセットを取ることができた。最後は自分たちが夏場からやってきたことが自信となり戦えたことが勝負の決め手となった」
永野健選手
「今日の試合はどちらのチームも荒い試合だった。明日は大会最後の試合なので頑張りたい」
山内晶大選手
「アウェイの雰囲気の中、競り合った試合で勝利を収められたのはとてもよかった。イランとの決勝戦は、今年の集大成の試合になるので自分たちが取り組んできたことを発揮したい」
10月1日 日本×インド クウォーターファイナルラウンド(1-8位)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
20
25
23
25
15
インド
2
25
19
25
20
13
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技。順位決定予備戦(1-8位)F組1位の日本は、同E組4位のインドとクウォーターファイナルラウンド(1-8位)で対戦した。連続得点を重ねたチームがセットを奪う展開となったが、日本は途中交代の選手も活躍し、セットカウント3-2のフルセットでインドを下した。次戦は10月2日(現地時間)16時30分より、地元・韓国と決勝戦進出をかけて戦う。
第1セット、好調なインドを1点差で追いかける展開となったが、インドのサーブミスや米山裕太のブロックアウトで8-7と逆転。しかし、インドに連続スパイクを決められ9-10と再びリードを許すと、その後は互いにサイドアウトを繰り返した。終盤、越川優のスパイクで17-18、清水邦広のスパイクや相手のミスで19-19の同点としたが、4連続得点を奪われ19-23。日本は清水に代えて内山正平、深津英臣に代えて椿山竜介を2枚替えで投入し追い上げを図ったが、20-25で第1セットを落とした。
第2セット、出耒田敬のクイックが決まると、互いに得点を重ね7-8とインドのリードでテクニカルタイムアウトを迎えた。越川のスパイク、山内晶大のブロックなどで10-9、12-10、16-13と徐々にインドを引き離した日本。17-14の場面でピンチサーバーとして投入された柳田将洋がサービスエースを決めて、18-14とした。終盤、勢いが増した日本は21-17となったところで石川をピンチサーバーで起用。その石川のサービスエースで22-17とすると、最後は出耒田のブロック、越川のスパイクで25-19とし、日本が第2セットを取り返した。
第3セット、序盤は拮抗した試合展開となったが、インドに3連続得点を奪われ8-11とされると、ブロックポイントなどで再び3連続得点を許し、13-17とリードされた。ピンチサーバーで投入された石川のサービスエースなどで19-21まで詰め寄ったが、最後までインドを捕らえきれず、23-25で第3セットを失った。
第4セット、後が無い日本は米山に代え石川を立ち上がりより起用。その石川のスパイクなどでインドに応戦し、4-5と接戦となった。その後、越川がサービスエースを奪うと、深津のブロック、石川のスパイク含む5連続得点で9-6とリードを広げた。出耒田や石川のブロックで得点を重ねると、ピンチサーバー・柳田のサーブでインドの攻撃を封じて17-15とした。終盤、石川と清水のスパイクで4連続得点を決めて23-19。最後は越川のスパイクが決まり、25-20で第4セットを奪った。
第5セット、出耒田のクイックなどで3-2とリードした日本は、インドの連続ミスと石川のサービスエースで6-3と点差を広げた。その後ミスが出て11-11とインドに同点に並ばれたが、再び出耒田のクイックが決まり12-11。最後は越川のブロック、清水のスパイクが決まり15-13で第5セットを奪取した。
【コメント】
南部正司監督
「インドはサイドアウト率が高く、厳しい試合展開であった。ブレイクポイントが取れない中、各セットピンチサーバーで投入した柳田(将洋選手)や、第4セットから出場した石川(祐希選手)がラッキーボーイとなり、逆転勝ちに繋がった。接戦を乗り越えたことはチームとして大きな経験となった。明日(2日)の韓国戦はアウェイでの厳しい環境になるが、高い集中力をもった状態で試合に臨みたい」
キャプテン・越川優選手
「苦しい試合ではあったが、フルセットの末なんとか勝つことができた。ゲーム序盤から、相手の粘り強いブロックとディフェンス、そして、確実なサイドアウトに苦しめられた。第2セットは、サーブでリズムを作り、取ることができたが、第3セットは、相手の堅いサイドアウトの前に一歩及ばなかった。第4セットからは石川(祐希選手)を投入し、ここまで出場機会が少なかったこともあり、若さを出して高いポテンシャルを発揮してくれた。ワンポイントサーバーで入ってきた柳田(将洋選手)も、大事なポイントで好サーブを打ってくれ、嫌な流れを払拭してくれた。今日は苦しい戦いではあったが、山内(晶大選手)を入れた大学生3人の活躍がチームの勝利を呼び込んでくれた。この勝利を自信にし、明日の準決勝に全員で挑みたい」
出耒田敬選手
「インドの時間差攻撃に対応できず、苦しい展開になってしまった。その中で、チームが一つとなって勝利を掴めたことはとても大きい。明日の韓国戦では、完全アウェイの状況になるが日本のバレーを展開したい」
石川祐希選手
「試合に勝つことができ良かった。第4、5セット目で出場の機会をもらい、自分のプレーが出せた。しかし、第5セット目の終盤にミスをしてしまったので、終盤の勝負どころで失点ではなく得点できるようにしていかないといけない。嬉しいですが悔しい部分も多かった試合だった」
9月29日 日本×中国 順位決定予備戦(1-8位)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝
3
25
25
25
–
–
中国
2勝1敗
0
18
20
17
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技。予選リーグ戦B組1位の日本は、順位決定予備戦(1-8位)で中国(予選リーグ戦D組1位)と対戦した。越川優、米山裕太、清水邦広を中心に得点奪った日本はセットカウント3-0のストレートで中国に勝利。順位決定予備戦(1-8位)F組を3勝0敗の1位で通過した。次戦は10月1日(現地時間)12時00分より、クウォーターファイナルラウンド(1-8位)でインドと対戦する。
第1セット、越川、深津英臣のサービスエースなどで9-4とリードを奪った。さらに米山のブロックポイント、清水の攻撃が決まり11-6とした。互いにサイドアウトを取り合い16-10となったところで、米山がブロックアウト、サービスエースを決めて19-12。中国にサーブなどのミスが多い中、日本は清水の攻撃で加点し24-18とセットポイントを握った。最後は相手のサーブミスで、25-18で第1セットを取った。
第2セット、序盤は互いにサイドアウトを取り合いながら、7-8と中国のリードで1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。日本は清水のスパイク、山内晶大のクイック、深津のブロックで連続得点を奪い、13-12と逆転。流れを引き寄せると、清水、米山の連続得点、相手のミスで17-14と徐々に点差を広げた。19-16となったところで出耒田敬に代え柳田将洋をピンチサーバーで起用。相手のレセプション(サーブレシーブ)を崩したところで清水がスパイクを決めた。その後越川の連続サービスエースなどで24-19とすると、最後は中国のサーブミスで、25-20で2セットを連取した。
第3セット、中国にサービスエースを含む連続得点を奪われると、さらに自分たちのミスから連続得点を許し、5-6とされた。しかし、出耒田が相手のクイックを完璧にブロックすると、7-6と逆転。その後、米山がスパイク、ブロックで連続得点を挙げて9-7とすると勢いが出始め、好レシーブからの攻撃も決まり12-9となった。中盤、中国のミスで14-11となると、越川がサーブで相手のレセプションを崩し、山内のブロック、清水のスパイクを演出。さらに越川のサービスエースも決まり、5連続得点を奪い18-11とリードを広げた。その後、出耒田のブロック、中国のサーブミスなどで24-17とマッチポイントを握ると、最後は清水のスパイクが決まり、25-17で第3セットを奪った。
※順位決定予備戦(1-8位)F組では、予選リーグ戦で同組だったクウェートとの対戦はないが、予選リーグ戦での対戦成績(セットカウント3-1で日本が勝利)が持ち越されるため、日本の成績は3勝となる。
【順位決定予備戦(1-8位) 最終順位表】
【E組】
1位: イラン(勝点9、3勝0敗)
2位: 韓国(勝点6、2勝1敗)
3位: カタール(勝点3、1勝2敗)
4位: インド(勝点0、0勝3敗)
【F組】
1位: 日本(勝点9、3勝0敗)
2位: 中国(勝点6、2勝1敗)
3位: タイ(勝点3、1勝2敗)
4位: クウェート(勝点0、0勝3敗)
【コメント】
南部正司監督
「高さのある中国に対して、攻めのサーブと効果的な戦術でディフェンスがよく機能した。そして、越川(優選手)、米山(裕太選手)、清水(邦広選手)のサイドアタッカー陣がカウンターアタックを上手くポイントにつなげて、ラリーを制することができた。また、永野(健選手)を中心に安定したレセプション(サーブレシーブ)から攻撃を展開することができ、サイドアウトも高い決定率を出せた。クウォータファイナルラウンド以降も、サイドアウト時、ブレイク時ともに、高い意識と集中力を持って戦う」
深津英臣選手
「今日の試合は中国の強力なサーブを早い段階で切ることができ、相手にペースを握らせなかったことが勝因の1つだと思う。今日の勝利でさらに勢いをつけて、一戦一戦全力で戦っていきたい」
9月28日 日本×タイ 順位決定予備戦(1-8位)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
2勝
3
25
25
25
–
–
タイ
2敗
0
22
22
17
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技、順位決定予備戦(1-8位)F組第1戦。予選リーグ戦B組を1位で通過した日本は、同D組を2位で通過したタイと対戦し、セットカウント3-0のストレートで勝利した。次戦は9月29日(現地時間)14時30分より中国(予選リーグ戦D組1位)と順位決定予備戦(1-8位)F組2戦目を戦う。
第1セット、出耒田敬のブロックポイント、サービスエースなどで5-3とすると、越川優のスパイク、深津英臣のブロックポイントで9-5と着実にリードを広げた。しかし、日本のミスを含む5連続得点をタイに奪われると、9-10と逆転を許した。中盤、相手のミスが目立ち始めたところで連続得点を奪うと、山内晶大のブロックポイントで16-13と再度リードを奪った。さらに山内のクイックで18-15となったところで、清水邦広と深津に代えて内山正平と椿山竜介を投入。その後、互いにサイドアウトを奪い合う展開となったが、23-20と日本のリードで終盤へ。最後は清水のブロックポイント、越川のスパイクが決まり、25-22でタイを振り切った。
第2セット、序盤は日本にミスが目立ち苦しい展開となったが、清水の連続得点で11-9とすると、徐々に攻撃のリズムを取り戻した。さらにラリーから越川がスパイクを決めると、清水のサービスエースを含む3連続得点で14-10。その後、タイの粘りのある守備からの攻撃で18-18とされると、22-21までは互いに得点を奪い合う展開となった。最後は越川のサービスエース、椿山のスパイクで25-22とし、日本が2セットを連取した。
第3セット、序盤はなかなか攻撃が決まらず、4-4の接戦となると、タイに3連続得点を許し5-7とリードを許した。しかし、深津のツーアタック、清水のスパイクで連続得点を奪い8-8と同点に追い付くと、深津の気迫あるレシーブから清水、米山裕太らが決め4連続得点。12-9とタイを引き離した。その後も攻撃の手を緩めない日本は、出耒田のクイック、越川の巧みなスパイク、山内のブロックポイントで16-11とさらにリードを広げた。終盤、19-13としたところで米山に代えて柳田将洋を投入。越川のサービスエースで20-13とすると、集中力を欠いたタイにミスが出て、25-17で第3セットを取った。
※順位決定予備戦(1-8位)F組では、予選リーグ戦で同組だったクウェートとの対戦はないが、予選リーグ戦での対戦成績(セットカウント3-1で日本が勝利)が持ち越されるため、日本の成績は2勝となる。
9月25日 日本×クウェート 予選リーグ戦
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝
3
25
22
25
25
–
クウェート
2勝1敗
1
15
25
15
17
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技、予選リーグ戦(B組)最終戦。サウジアラビア、パキスタンに勝利し2戦2勝の日本は、同じく2試合負けなしのクウェートと、B組首位をかけて対戦した。日本はサーブでクウェートのレセプション(サーブレシーブ)を崩すと、連続得点を重ね第1セットを25-15の大差で取った。第2セットは序盤に大量リードを許し、22-25で落とした。第3、4セットは序盤から連続得点を重ねて主導権を握ると、25-15、25-17で連取し、セットカウント3-1で勝利。予選リーグ戦を3戦全勝で終え、B組首位通過を決めた。
日本はこの試合、ミドルブロッカーに伏見大和、ウィングスパイカーに石川祐希をスタメンで起用した。
第1セット、序盤は手の内の探り合いとなったが、8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、越川優のサーブでクウェートを崩し、石川がブロックポイントを決めて9-6とした。さらに深津英臣の変化するサーブで相手レセプションを乱したところを、伏見がダイレクトで返し12-9。その後もコンビネーション攻撃から連続得点を重ね、15-9とクウェートを引き離した日本。石川がサービスエース、山内晶大がブロックを決めると、終盤にも山内、石川、そして越川が決め、25-15でこのセットを先取した。
第2セット、ミスが重なり1-4と苦しいスタートとなった。クウェートの鋭く変化するサーブに苦戦しレセプションが崩れると、2-9、7-16とリードを広げられた。ここで伏見に代え出耒田敬、石川に代え米山裕太を投入。米山の投入でレセプションを安定させると、攻撃のリズムを変えるために12-20の場面で深津、清水に代え内山正平、椿山竜介を2枚替えで投入。米山、椿山らの踏ん張りで20-23と3点差までクウェートを追い上げたが、最後は22-25で逃げ切られた。
第3セット、立ち上がりから米山、出耒田を起用。越川のサーブで相手レセプションを崩し攻撃を封じると、サービスエースも決まり10-5と引き離した。さらに山内のサーブ時にも、越川のパイプ攻撃など多彩な攻撃で得点。13-6と前半で大量リードを奪った。その後も出耒田のクイックとブロック、越川の連続サービスエースなどが決まり、21-11。最後は出耒田のブロックポイントで25-15とし、第3セットを奪取した。
第4セット、序盤にサーブミスが続き3-5とクウェートにリードされたが、越川のサーブ時にサービスエース2本を含む5連続得点を奪い、7-5と逆転。この勢いは深津のサーブ時も続き、クウェートの甘い返球から清水邦広、越川がスパイクを叩き込み、4連続得点を挙げて13-9とした。その後も米山のサーブ時に相手を崩し、17-10。終盤、深津に代えて内山、清水に代えて椿山、さらに越川に代えて柳田将洋を投入すると、最後は柳田のスパイクと椿山のブロックポイントで25-17とし、第4セットを奪った。
日本は予選リーグ戦B組を3戦全勝の1位で終了し、順位決定予備戦(1-8位)進出を決めた。順位決定予備戦(1-8位)での対戦相手は、予選リーグ戦最終日の9月27日に決定する。
【予選リーグ戦B組順位表(9月25日終了時点)】
1位:日本(勝点9、3勝0敗)
2位:クウェート(勝点6、2勝1敗)
3位:パキスタン(勝点0、0勝2敗、セット率=0.000、得点率=0.853)
4位:サウジアラビア(勝点0、0勝2敗、セット率=0.000、得点率=0.717)
【コメント】
南部正司監督
「順位決定予備戦(1-8位)に向けて、全メンバーを出場させた。第1セットはクウェートの強みを消すサーブなどで効果的に点数を重ねていくことができたが、続く第2セットは、スタートからレセプション(サーブレシーブ)が崩され、セットを落とす結果となってしまった。しかし、越川(優選手)の強力なサーブや、途中出場の米山(裕太選手)らの立て直しで、続く第3、4セットは良いプレーができた。若手選手たちも国際大会の大舞台に慣れてきているので、順位決定予備戦(1-8位)での活躍に期待している」
米山裕太選手
「簡単に1セット目を取ったが、2セット目の前半にクウェートのフローターサーブに崩されて、リズムに乗り切れなかった。(自分は)途中出場だったので、レセプションをしっかり返すこと、チームを落ち着かせることを考えてコートに入った。予選リーグ戦が終わり、これから順位決定予備戦(1-8位)が始まるので、今まで以上に気を引き締めて戦いたい」
山内晶大選手
「今日の試合ではクイックやブロックで得点できる場面があったが、詰めが甘かったり、正しい動きができなかったりして、得点に繋げることができなかった。今日の課題点を克服して、チームに貢献できるようにしたい」
9月23日 日本×パキスタン 予選リーグ戦
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
2勝
3
25
25
25
–
–
パキスタン
2敗
0
23
23
23
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技、予選リーグ戦(B組)第2戦。日本は、パキスタンと対戦した。拮抗した試合展開となったが、3セットとも僅差で奪い、セットカウント3-0のストレートで勝利した。次戦は9月25日(現地時間)15時より、クウェートと予選リーグ戦第3戦を戦う。
第1セット、スターティングメンバーに椿山竜介を起用。序盤から越川優が攻撃の軸になり一進一退の展開となった。5-7と相手にリードされたが、越川がサービスエースを奪い7-7の同点とし、さらにサービスエースを2本決めるなど、一気に6連続得点で11-7と引き離しに成功。出耒田敬のクイックを含めた3連続得点で16-10とし、2回目のテクニカルタイムアウトを奪った。終盤は、相手の強力なサーブに日本のサーブレシーブが崩され5連続失点。21-18と追い上げられたが、25-23で第1セット振り切った。
第2セット、セット始めより米山裕太に代え、石川祐希を起用。序盤は7-8と接戦となった。石川のスパイクなどで得点し10-8と逆転に成功。中盤は、互いに連続得点を重ね18-18と緊迫した競り合いとなり、23-23までもつれる。しかし、相手のサーブミスで24-23となり、最後は山内晶大がサービスエースを決め25-23で第2セットを連取した。
第3セット、第2セットと同じメンバーでスタート。日本は石川のスパイクなどで7-6とし、越川のサーブから3連続得点で10-6とした。しかし、中盤になると相手のサーブに苦戦。サーブレシーブが安定せず5連続失点を許し、14-14と追い付かれた日本。19-19となったところで流れをつかむ為に柳田将洋をピンチサーバーに起用したが、一進一退の展開は変わらず。終盤、石川のサーブを起点に椿山がダイレクトスパイクを決め23-21と一歩抜け出すと、最後は山内のブロックが決まり25-23で第3セットを奪った。
【コメント】
南部正司監督
「今日の試合はサイドアウト率が非常に低く、苦しい試合展開となってしまった。また連続失点や、自分たちから良い流れを切ってしまうミスがいくつかあったのが反省点である。明後日(25日)のクウェート戦は、次ラウンドの順位決定予備戦に向けて、チームに弾みがつくゲームになるように調整していく」
永野健選手
「1セット目に追い付かれたことが全てだったと思う。流れが相手に傾き勢いに乗せてしまった。負けなかったことは良かったが、課題は多いので、修正し次の試合に臨みたい」
深津英臣選手
「今大会までにやってきたことの全てを出すことが出来なかった。しかし良い場面もあり、修正すべき箇所はしっかり修正して、うまく切りかえながらチーム一丸となって徐々に調子を上げていきたい」
9月21日 日本×サウジアラビア 予選リーグ戦
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1勝
3
25
25
25
–
–
サウジアラビア
1敗
0
15
14
12
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技、予選リーグ戦(B組)第1戦。アジア競技大会連覇を目指す日本は、サウジアラビアと対戦した。序盤から自分たちのコンビネーション攻撃を展開した日本。サウジアラビアの得点を各セット15点以下に抑え、セットカウント3-0のストレートで勝利した。次戦は9月23日(現地時間)15時30分より、パキスタンと予選リーグ戦第2戦を戦う。
日本はキャプテン・越川優、米山裕太、清水邦広のウィングスパイカー陣、リベロ・永野健という経験豊富な選手を中心に、ミドルブロッカーに高さのある出耒田敬と山内晶大、セッターに深津英臣というメンバーでスタートした。
第1セット、レセプション(サーブレシーブ)から米山がスパイクを決め、良いムードでスタートした。さらに米山がサービスエースを決めると、一気に4連続得点を奪い7-2。さらに山内のブロックポイント、清水のスパイクで9-2とした。その後も、深津が立体的な攻撃を仕掛けると、越川をはじめウィングスパイカー陣が次々に得点。19-7と一方的な展開で終盤に突入した。21-11となったところで清水に代えて内山正平、深津に代えて椿山竜介を投入。最後は越川、米山の得点などで25-15とし、第1セットを先取した。
第2セット、立ち上がりは1-2とサウジアラビアにリードされたが、相手のミスや山内のブロックポイントなどで5連続得点を奪い、主導権を握った。その後は互いのミスによる失点が続いたが、深津のサービスエースで12-7とすると、ミスが無くなった日本はスパイクで得点し、徐々にリズムに乗り始めた。さらに清水のサービスエースから3連続得点を奪い19-11とすると、20-12となったところで米山に代えて石川祐希を投入。越川のサービスエースや山内のブロックポイントで22-12とすると、勢いに乗った日本が25-14でサウジアラビアを振り切り、第2セットを奪った。
第3セット、立ち上がりから米山に代えて石川を起用した日本。その石川の切れのあるスパイクなどで得点を奪うと、4-0とリードした。その後、石川がサウジアラビアにマークされたが、深津が多彩なコンビネーションでスパイカー陣を生かし、相手のミスを誘発。リードを広げると、10-4の場面で清水に代えて椿山を投入。さらにサーブでサウジアラビアを崩すと、16-6となったところで越川に代えて柳田将洋を投入。その後も優位に試合を進めると、21-11で深津に代えて内山を起用。最後は椿山がサービスエースなどを決める活躍を見せ25-12。セットカウント3-0のストレートで初戦を白星で飾った。
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 1 | 26 | 25 | 19 | 19 | – |
イラン | 3 | 28 | 23 | 25 | 25 | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技。日本は2大会連続の金メダル獲得をかけて、前回第16回大会(2010/広州)銀メダルのイランと対戦した。第1、2セットはサイドアウトの奪い合いとなり、ミスの少ないチームがセットを取る展開となった。日本は第1セットを26-28とデュースの末に落としたが、第2セットを25-23で奪い返した。しかし、第3、4セットはイランにカウンター攻撃を決められ、連続失点から徐々に点差を広げられる展開となり、いずれも19-25で落とした。日本はセットカウント1-3でイランに敗れ、第8回大会(1978/バンコク)以来2度目となる銀メダルを獲得した。
第1セット、序盤は清水邦広、石川祐希、越川優のスパイクで得点を重ねた。ミスからイランに連続得点を許し、流れが傾きかけたが、出耒田敬のクイックから連続得点が決まり、8-7と一歩リード。中盤、清水がスパイク、ブロックで連続得点を挙げるも、3本のスパイクミスを含む4連続失点で12-16と離されてしまった。しかし、越川がスパイクを決めると、今度は越川のサーブ時に相手のレセプション(サーブレシーブ)を崩し、7連続得点で20-19と逆転に成功。ところが、終盤にタイムアウトを挟んで4連続失点を喫し、23-24とイランに逆転を許した。このままデュースに突入すると、26-26からイランにレセプションを崩され、26-28で第1セットを落とした。
第2セット、序盤に越川のスパイク、深津英臣のブロックで3-2、清水のスパイク、石川のブロックで5-3とリードすると、清水のブロックなどで得点を重ね、11-8。中盤、越川のサーブ時に石川のダイレクトスパイクなどで得点すると、15-10とリードを広げた。その後、イランに3連続得点を許し19-16、20-19と点差を詰められると、イランにスパイクを決められ21-21と同点に追い付かれた。しかし、清水、石川のスパイクなどが決まり、25-23で第2セットを競り勝った。
第3セット、イランにブロック、スパイクを決められ0-3のスタートとなった。日本は越川のブロックアウト、イランのミスで連続得点を奪ったが、イランに再び3連続得点を喫し3-7。その後はサイドアウトを奪い合う展開となったが、イランのサーブにレセプションが崩されると、攻め切れずに5連続得点を奪われ9-16と大きくリードされた。日本は越川に代えて米山裕太を投入したが、流れを変えることはできず。12-20と点差を広げられた。終盤、清水、石川のスパイクで追い上げた日本だったが、19-25で第3セットを奪われた。
第4セット、立ち上がりから山内晶大に代えて伏見大和を起用。一進一退の攻防となったが、日本にミスが出て12-16とイランにリードを許した。カウンター攻撃が決まらない日本は、イランにサーブで崩されて攻撃が決まらず、16-22と点差を広げられた。終盤、清水の連続スパイクで18-22としたがあと一歩及ばず。19-25で第4セットを落とした。
【コメント】
南部正司監督
「悔しい結果となったが、対戦して感じたのはフィジカル面とキャリアの差の部分。その他の部分では、プレーの精度(ミスによる失点)も今日の試合では影響したが、決してテクニックで負けていた訳ではない。12名中半数以上が(昨年度の候補選手から)新メンバーに切り替えチームを構成したなか、越川(優選手)、米山(裕太選手)、永野(健選手)・清水(邦広選手)の経験豊富な選手がチームを牽引してくれ、若い力と融合し決勝の舞台に立つことができた。この経験は今後のチーム強化にとって大きな糧となる。イランはアジアでの最大のライバル国。次に対戦する時までに、明確になった課題を強化し、チームを進化させていく」
キャプテン・越川優選手
「第1、2セットはサーブとディフェンスがうまく機能し、ほぼ互角の戦いができた。しかし、セットカウント1-1になってからは、相手のサーブと的を絞ってきたブロックシステムに対応できずにミスが出て、力の差を見せつけられた。イランには敗れたものの、この大会の決勝戦の舞台で戦えたことは、このチームにとって大きな財産となった。今大会では、アジアのトップチーム全てと対戦することができた。その中での決勝戦進出は自信を持てる結果だと思う。銀メダルを持って胸を張って帰国したい。現地で応援してくれた方々、日本でテレビの前で応援してくれた方々、全ての方に感謝したい。ありがとうございました」
出耒田敬選手
「相手の攻撃に対して何もすることができなかった。イランのミドルブロッカーの高さが生かされたクイックについては、良い手本となるものだったので、自分自身もそこを目指したい。今大会を通して学んだことを、今後の糧にしたい」
石川祐希選手
「銀メダルだったことはとても悔しい。勝てるセットを落としてしまい、自分も大事なところで得点できなかった。また、ディフェンス面でも乱れてしまった部分も多かった。色んな部分で課題が見つかったので、もっとレベルアップしないといけないと思った。負けたことはとても悔しいが、イランのように世界で上位のチームと戦えて良い経験になった。次は絶対に勝ちたい」
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 3 | 25 | 18 | 25 | 25 | - |
韓国 | 1 | 19 | 25 | 18 | 23 | - |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技。日本は韓国と対戦し、セットカウント3-1で勝利した。第1セットは序盤にサービスエースなどで大量得点を奪い主導権を握り、相手のミスが増えるなか、ブロックで追加点を奪い25-19と先取。第2セットは前半まで競り合ったが、日本のミスが目立ち始めると、連続得点を奪った韓国を追い上げられず18-25で落とした。第3セットは序盤にリードを奪うとそのまま連続得点を奪い25-18で奪取。第4セットは中盤以降にリードを許したが、終盤に3連続得点で一気に逆転し、25-23で取った。次戦は10月3日(現地時間)19時30分より、イランと決勝戦で対戦する。
第1セット、越川優のスパイクで得点すると、この試合スタメンの石川祐希のサーブで相手を崩し、さらにサービスエースで3-0とリードで好スタートを切った。さらに、相手のミスから出耒田敬のサービスエースを含む5連続得点で8-1と大きくリードした。韓国の反撃を山内晶大のブロックで抑え9-4。その後、韓国に連続得点を許し、18-15とされたが、石川のスパイク、出耒田のブロック、石川のブロックなどで22-16と韓国を突き放した。最後は越川のスパイクが決まり、25-19で第1セットを奪った。
第2セット、立ち上がりに韓国に連続得点を許し、6-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後、12-13から日本に連続スパイクミスが出て、12-16と攻撃のリズムが掴めないままリードを広げられ、16-21となった。最後は韓国に4連続得点を奪われ、18-25で第2セットを落とした。
第3セット、出耒田のクイックで勢いに乗ると、石川のサービスエースが決まり4-1と好スタートを切った。その後は互いにサイドアウトを繰り返したが、日本は石川のブロック、越川のスパイクなどで連続得点を重ね、15-11とリードを保った。16-13で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、相手のミスと越川のサービスエースで18-18とリードを広げた。清水のスパイク、ブロック、石川のサービスエースなどで24-18とすると、最後は清水のスパイクで、25-18で第3セットを取った。
第4セット、序盤は韓国のミスや越川のサービスエースで得点した日本。しかし、韓国を引き離せず8-7と常に1点差の緊迫した試合展開となった。中盤、韓国に連続でスパイクを決められ、13-15とリードされたが、清水がブロックアウトを奪うと、山内が韓国のクイックを止めて17-17と同点に追い付いた。21-22の場面から韓国のサーブミス、越川の連続ブロックポイントで24-22とマッチポイントを握ると、最後は越川のスパイクがブロックアウト。25-23で韓国を振り切り、第4セットを奪取した。
【コメント】
南部正司監督
「第1セットから効果的なサーブで相手のレセプション(サーブレシーブ)を崩し、試合を優位に進めることができた。サイドアウト率、ブレイク率ともにチーム目標値をクリアしており、内容は悪くはなかったが、カウンター攻撃の部分でセッターの配球を含め課題が残る。明日は世界選手権6位のイランとの対戦で、安易なミスは許されない。今日の試合同様、高い集中力を持って全力で挑む」
キャプテン・越川優選手
「今日は試合を通じてサーブが走り、ブレイク(自チームのサーブ時の得点)を取れたことが大きかった。第2セットは自分たちのミスから韓国にリードされたあと、我慢しきれず落としたものの、第3セットはうまく切り替え、試合の主導権を持ったままセットを取ることができた。最後は自分たちが夏場からやってきたことが自信となり戦えたことが勝負の決め手となった」
永野健選手
「今日の試合はどちらのチームも荒い試合だった。明日は大会最後の試合なので頑張りたい」
山内晶大選手
「アウェイの雰囲気の中、競り合った試合で勝利を収められたのはとてもよかった。イランとの決勝戦は、今年の集大成の試合になるので自分たちが取り組んできたことを発揮したい」
10月1日 日本×インド クウォーターファイナルラウンド(1-8位)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3
20
25
23
25
15
インド
2
25
19
25
20
13
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技。順位決定予備戦(1-8位)F組1位の日本は、同E組4位のインドとクウォーターファイナルラウンド(1-8位)で対戦した。連続得点を重ねたチームがセットを奪う展開となったが、日本は途中交代の選手も活躍し、セットカウント3-2のフルセットでインドを下した。次戦は10月2日(現地時間)16時30分より、地元・韓国と決勝戦進出をかけて戦う。
第1セット、好調なインドを1点差で追いかける展開となったが、インドのサーブミスや米山裕太のブロックアウトで8-7と逆転。しかし、インドに連続スパイクを決められ9-10と再びリードを許すと、その後は互いにサイドアウトを繰り返した。終盤、越川優のスパイクで17-18、清水邦広のスパイクや相手のミスで19-19の同点としたが、4連続得点を奪われ19-23。日本は清水に代えて内山正平、深津英臣に代えて椿山竜介を2枚替えで投入し追い上げを図ったが、20-25で第1セットを落とした。
第2セット、出耒田敬のクイックが決まると、互いに得点を重ね7-8とインドのリードでテクニカルタイムアウトを迎えた。越川のスパイク、山内晶大のブロックなどで10-9、12-10、16-13と徐々にインドを引き離した日本。17-14の場面でピンチサーバーとして投入された柳田将洋がサービスエースを決めて、18-14とした。終盤、勢いが増した日本は21-17となったところで石川をピンチサーバーで起用。その石川のサービスエースで22-17とすると、最後は出耒田のブロック、越川のスパイクで25-19とし、日本が第2セットを取り返した。
第3セット、序盤は拮抗した試合展開となったが、インドに3連続得点を奪われ8-11とされると、ブロックポイントなどで再び3連続得点を許し、13-17とリードされた。ピンチサーバーで投入された石川のサービスエースなどで19-21まで詰め寄ったが、最後までインドを捕らえきれず、23-25で第3セットを失った。
第4セット、後が無い日本は米山に代え石川を立ち上がりより起用。その石川のスパイクなどでインドに応戦し、4-5と接戦となった。その後、越川がサービスエースを奪うと、深津のブロック、石川のスパイク含む5連続得点で9-6とリードを広げた。出耒田や石川のブロックで得点を重ねると、ピンチサーバー・柳田のサーブでインドの攻撃を封じて17-15とした。終盤、石川と清水のスパイクで4連続得点を決めて23-19。最後は越川のスパイクが決まり、25-20で第4セットを奪った。
第5セット、出耒田のクイックなどで3-2とリードした日本は、インドの連続ミスと石川のサービスエースで6-3と点差を広げた。その後ミスが出て11-11とインドに同点に並ばれたが、再び出耒田のクイックが決まり12-11。最後は越川のブロック、清水のスパイクが決まり15-13で第5セットを奪取した。
【コメント】
南部正司監督
「インドはサイドアウト率が高く、厳しい試合展開であった。ブレイクポイントが取れない中、各セットピンチサーバーで投入した柳田(将洋選手)や、第4セットから出場した石川(祐希選手)がラッキーボーイとなり、逆転勝ちに繋がった。接戦を乗り越えたことはチームとして大きな経験となった。明日(2日)の韓国戦はアウェイでの厳しい環境になるが、高い集中力をもった状態で試合に臨みたい」
キャプテン・越川優選手
「苦しい試合ではあったが、フルセットの末なんとか勝つことができた。ゲーム序盤から、相手の粘り強いブロックとディフェンス、そして、確実なサイドアウトに苦しめられた。第2セットは、サーブでリズムを作り、取ることができたが、第3セットは、相手の堅いサイドアウトの前に一歩及ばなかった。第4セットからは石川(祐希選手)を投入し、ここまで出場機会が少なかったこともあり、若さを出して高いポテンシャルを発揮してくれた。ワンポイントサーバーで入ってきた柳田(将洋選手)も、大事なポイントで好サーブを打ってくれ、嫌な流れを払拭してくれた。今日は苦しい戦いではあったが、山内(晶大選手)を入れた大学生3人の活躍がチームの勝利を呼び込んでくれた。この勝利を自信にし、明日の準決勝に全員で挑みたい」
出耒田敬選手
「インドの時間差攻撃に対応できず、苦しい展開になってしまった。その中で、チームが一つとなって勝利を掴めたことはとても大きい。明日の韓国戦では、完全アウェイの状況になるが日本のバレーを展開したい」
石川祐希選手
「試合に勝つことができ良かった。第4、5セット目で出場の機会をもらい、自分のプレーが出せた。しかし、第5セット目の終盤にミスをしてしまったので、終盤の勝負どころで失点ではなく得点できるようにしていかないといけない。嬉しいですが悔しい部分も多かった試合だった」
9月29日 日本×中国 順位決定予備戦(1-8位)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝
3
25
25
25
–
–
中国
2勝1敗
0
18
20
17
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技。予選リーグ戦B組1位の日本は、順位決定予備戦(1-8位)で中国(予選リーグ戦D組1位)と対戦した。越川優、米山裕太、清水邦広を中心に得点奪った日本はセットカウント3-0のストレートで中国に勝利。順位決定予備戦(1-8位)F組を3勝0敗の1位で通過した。次戦は10月1日(現地時間)12時00分より、クウォーターファイナルラウンド(1-8位)でインドと対戦する。
第1セット、越川、深津英臣のサービスエースなどで9-4とリードを奪った。さらに米山のブロックポイント、清水の攻撃が決まり11-6とした。互いにサイドアウトを取り合い16-10となったところで、米山がブロックアウト、サービスエースを決めて19-12。中国にサーブなどのミスが多い中、日本は清水の攻撃で加点し24-18とセットポイントを握った。最後は相手のサーブミスで、25-18で第1セットを取った。
第2セット、序盤は互いにサイドアウトを取り合いながら、7-8と中国のリードで1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。日本は清水のスパイク、山内晶大のクイック、深津のブロックで連続得点を奪い、13-12と逆転。流れを引き寄せると、清水、米山の連続得点、相手のミスで17-14と徐々に点差を広げた。19-16となったところで出耒田敬に代え柳田将洋をピンチサーバーで起用。相手のレセプション(サーブレシーブ)を崩したところで清水がスパイクを決めた。その後越川の連続サービスエースなどで24-19とすると、最後は中国のサーブミスで、25-20で2セットを連取した。
第3セット、中国にサービスエースを含む連続得点を奪われると、さらに自分たちのミスから連続得点を許し、5-6とされた。しかし、出耒田が相手のクイックを完璧にブロックすると、7-6と逆転。その後、米山がスパイク、ブロックで連続得点を挙げて9-7とすると勢いが出始め、好レシーブからの攻撃も決まり12-9となった。中盤、中国のミスで14-11となると、越川がサーブで相手のレセプションを崩し、山内のブロック、清水のスパイクを演出。さらに越川のサービスエースも決まり、5連続得点を奪い18-11とリードを広げた。その後、出耒田のブロック、中国のサーブミスなどで24-17とマッチポイントを握ると、最後は清水のスパイクが決まり、25-17で第3セットを奪った。
※順位決定予備戦(1-8位)F組では、予選リーグ戦で同組だったクウェートとの対戦はないが、予選リーグ戦での対戦成績(セットカウント3-1で日本が勝利)が持ち越されるため、日本の成績は3勝となる。
【順位決定予備戦(1-8位) 最終順位表】
【E組】
1位: イラン(勝点9、3勝0敗)
2位: 韓国(勝点6、2勝1敗)
3位: カタール(勝点3、1勝2敗)
4位: インド(勝点0、0勝3敗)
【F組】
1位: 日本(勝点9、3勝0敗)
2位: 中国(勝点6、2勝1敗)
3位: タイ(勝点3、1勝2敗)
4位: クウェート(勝点0、0勝3敗)
【コメント】
南部正司監督
「高さのある中国に対して、攻めのサーブと効果的な戦術でディフェンスがよく機能した。そして、越川(優選手)、米山(裕太選手)、清水(邦広選手)のサイドアタッカー陣がカウンターアタックを上手くポイントにつなげて、ラリーを制することができた。また、永野(健選手)を中心に安定したレセプション(サーブレシーブ)から攻撃を展開することができ、サイドアウトも高い決定率を出せた。クウォータファイナルラウンド以降も、サイドアウト時、ブレイク時ともに、高い意識と集中力を持って戦う」
深津英臣選手
「今日の試合は中国の強力なサーブを早い段階で切ることができ、相手にペースを握らせなかったことが勝因の1つだと思う。今日の勝利でさらに勢いをつけて、一戦一戦全力で戦っていきたい」
9月28日 日本×タイ 順位決定予備戦(1-8位)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
2勝
3
25
25
25
–
–
タイ
2敗
0
22
22
17
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技、順位決定予備戦(1-8位)F組第1戦。予選リーグ戦B組を1位で通過した日本は、同D組を2位で通過したタイと対戦し、セットカウント3-0のストレートで勝利した。次戦は9月29日(現地時間)14時30分より中国(予選リーグ戦D組1位)と順位決定予備戦(1-8位)F組2戦目を戦う。
第1セット、出耒田敬のブロックポイント、サービスエースなどで5-3とすると、越川優のスパイク、深津英臣のブロックポイントで9-5と着実にリードを広げた。しかし、日本のミスを含む5連続得点をタイに奪われると、9-10と逆転を許した。中盤、相手のミスが目立ち始めたところで連続得点を奪うと、山内晶大のブロックポイントで16-13と再度リードを奪った。さらに山内のクイックで18-15となったところで、清水邦広と深津に代えて内山正平と椿山竜介を投入。その後、互いにサイドアウトを奪い合う展開となったが、23-20と日本のリードで終盤へ。最後は清水のブロックポイント、越川のスパイクが決まり、25-22でタイを振り切った。
第2セット、序盤は日本にミスが目立ち苦しい展開となったが、清水の連続得点で11-9とすると、徐々に攻撃のリズムを取り戻した。さらにラリーから越川がスパイクを決めると、清水のサービスエースを含む3連続得点で14-10。その後、タイの粘りのある守備からの攻撃で18-18とされると、22-21までは互いに得点を奪い合う展開となった。最後は越川のサービスエース、椿山のスパイクで25-22とし、日本が2セットを連取した。
第3セット、序盤はなかなか攻撃が決まらず、4-4の接戦となると、タイに3連続得点を許し5-7とリードを許した。しかし、深津のツーアタック、清水のスパイクで連続得点を奪い8-8と同点に追い付くと、深津の気迫あるレシーブから清水、米山裕太らが決め4連続得点。12-9とタイを引き離した。その後も攻撃の手を緩めない日本は、出耒田のクイック、越川の巧みなスパイク、山内のブロックポイントで16-11とさらにリードを広げた。終盤、19-13としたところで米山に代えて柳田将洋を投入。越川のサービスエースで20-13とすると、集中力を欠いたタイにミスが出て、25-17で第3セットを取った。
※順位決定予備戦(1-8位)F組では、予選リーグ戦で同組だったクウェートとの対戦はないが、予選リーグ戦での対戦成績(セットカウント3-1で日本が勝利)が持ち越されるため、日本の成績は2勝となる。
9月25日 日本×クウェート 予選リーグ戦
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝
3
25
22
25
25
–
クウェート
2勝1敗
1
15
25
15
17
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技、予選リーグ戦(B組)最終戦。サウジアラビア、パキスタンに勝利し2戦2勝の日本は、同じく2試合負けなしのクウェートと、B組首位をかけて対戦した。日本はサーブでクウェートのレセプション(サーブレシーブ)を崩すと、連続得点を重ね第1セットを25-15の大差で取った。第2セットは序盤に大量リードを許し、22-25で落とした。第3、4セットは序盤から連続得点を重ねて主導権を握ると、25-15、25-17で連取し、セットカウント3-1で勝利。予選リーグ戦を3戦全勝で終え、B組首位通過を決めた。
日本はこの試合、ミドルブロッカーに伏見大和、ウィングスパイカーに石川祐希をスタメンで起用した。
第1セット、序盤は手の内の探り合いとなったが、8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、越川優のサーブでクウェートを崩し、石川がブロックポイントを決めて9-6とした。さらに深津英臣の変化するサーブで相手レセプションを乱したところを、伏見がダイレクトで返し12-9。その後もコンビネーション攻撃から連続得点を重ね、15-9とクウェートを引き離した日本。石川がサービスエース、山内晶大がブロックを決めると、終盤にも山内、石川、そして越川が決め、25-15でこのセットを先取した。
第2セット、ミスが重なり1-4と苦しいスタートとなった。クウェートの鋭く変化するサーブに苦戦しレセプションが崩れると、2-9、7-16とリードを広げられた。ここで伏見に代え出耒田敬、石川に代え米山裕太を投入。米山の投入でレセプションを安定させると、攻撃のリズムを変えるために12-20の場面で深津、清水に代え内山正平、椿山竜介を2枚替えで投入。米山、椿山らの踏ん張りで20-23と3点差までクウェートを追い上げたが、最後は22-25で逃げ切られた。
第3セット、立ち上がりから米山、出耒田を起用。越川のサーブで相手レセプションを崩し攻撃を封じると、サービスエースも決まり10-5と引き離した。さらに山内のサーブ時にも、越川のパイプ攻撃など多彩な攻撃で得点。13-6と前半で大量リードを奪った。その後も出耒田のクイックとブロック、越川の連続サービスエースなどが決まり、21-11。最後は出耒田のブロックポイントで25-15とし、第3セットを奪取した。
第4セット、序盤にサーブミスが続き3-5とクウェートにリードされたが、越川のサーブ時にサービスエース2本を含む5連続得点を奪い、7-5と逆転。この勢いは深津のサーブ時も続き、クウェートの甘い返球から清水邦広、越川がスパイクを叩き込み、4連続得点を挙げて13-9とした。その後も米山のサーブ時に相手を崩し、17-10。終盤、深津に代えて内山、清水に代えて椿山、さらに越川に代えて柳田将洋を投入すると、最後は柳田のスパイクと椿山のブロックポイントで25-17とし、第4セットを奪った。
日本は予選リーグ戦B組を3戦全勝の1位で終了し、順位決定予備戦(1-8位)進出を決めた。順位決定予備戦(1-8位)での対戦相手は、予選リーグ戦最終日の9月27日に決定する。
【予選リーグ戦B組順位表(9月25日終了時点)】
1位:日本(勝点9、3勝0敗)
2位:クウェート(勝点6、2勝1敗)
3位:パキスタン(勝点0、0勝2敗、セット率=0.000、得点率=0.853)
4位:サウジアラビア(勝点0、0勝2敗、セット率=0.000、得点率=0.717)
【コメント】
南部正司監督
「順位決定予備戦(1-8位)に向けて、全メンバーを出場させた。第1セットはクウェートの強みを消すサーブなどで効果的に点数を重ねていくことができたが、続く第2セットは、スタートからレセプション(サーブレシーブ)が崩され、セットを落とす結果となってしまった。しかし、越川(優選手)の強力なサーブや、途中出場の米山(裕太選手)らの立て直しで、続く第3、4セットは良いプレーができた。若手選手たちも国際大会の大舞台に慣れてきているので、順位決定予備戦(1-8位)での活躍に期待している」
米山裕太選手
「簡単に1セット目を取ったが、2セット目の前半にクウェートのフローターサーブに崩されて、リズムに乗り切れなかった。(自分は)途中出場だったので、レセプションをしっかり返すこと、チームを落ち着かせることを考えてコートに入った。予選リーグ戦が終わり、これから順位決定予備戦(1-8位)が始まるので、今まで以上に気を引き締めて戦いたい」
山内晶大選手
「今日の試合ではクイックやブロックで得点できる場面があったが、詰めが甘かったり、正しい動きができなかったりして、得点に繋げることができなかった。今日の課題点を克服して、チームに貢献できるようにしたい」
9月23日 日本×パキスタン 予選リーグ戦
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
2勝
3
25
25
25
–
–
パキスタン
2敗
0
23
23
23
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技、予選リーグ戦(B組)第2戦。日本は、パキスタンと対戦した。拮抗した試合展開となったが、3セットとも僅差で奪い、セットカウント3-0のストレートで勝利した。次戦は9月25日(現地時間)15時より、クウェートと予選リーグ戦第3戦を戦う。
第1セット、スターティングメンバーに椿山竜介を起用。序盤から越川優が攻撃の軸になり一進一退の展開となった。5-7と相手にリードされたが、越川がサービスエースを奪い7-7の同点とし、さらにサービスエースを2本決めるなど、一気に6連続得点で11-7と引き離しに成功。出耒田敬のクイックを含めた3連続得点で16-10とし、2回目のテクニカルタイムアウトを奪った。終盤は、相手の強力なサーブに日本のサーブレシーブが崩され5連続失点。21-18と追い上げられたが、25-23で第1セット振り切った。
第2セット、セット始めより米山裕太に代え、石川祐希を起用。序盤は7-8と接戦となった。石川のスパイクなどで得点し10-8と逆転に成功。中盤は、互いに連続得点を重ね18-18と緊迫した競り合いとなり、23-23までもつれる。しかし、相手のサーブミスで24-23となり、最後は山内晶大がサービスエースを決め25-23で第2セットを連取した。
第3セット、第2セットと同じメンバーでスタート。日本は石川のスパイクなどで7-6とし、越川のサーブから3連続得点で10-6とした。しかし、中盤になると相手のサーブに苦戦。サーブレシーブが安定せず5連続失点を許し、14-14と追い付かれた日本。19-19となったところで流れをつかむ為に柳田将洋をピンチサーバーに起用したが、一進一退の展開は変わらず。終盤、石川のサーブを起点に椿山がダイレクトスパイクを決め23-21と一歩抜け出すと、最後は山内のブロックが決まり25-23で第3セットを奪った。
【コメント】
南部正司監督
「今日の試合はサイドアウト率が非常に低く、苦しい試合展開となってしまった。また連続失点や、自分たちから良い流れを切ってしまうミスがいくつかあったのが反省点である。明後日(25日)のクウェート戦は、次ラウンドの順位決定予備戦に向けて、チームに弾みがつくゲームになるように調整していく」
永野健選手
「1セット目に追い付かれたことが全てだったと思う。流れが相手に傾き勢いに乗せてしまった。負けなかったことは良かったが、課題は多いので、修正し次の試合に臨みたい」
深津英臣選手
「今大会までにやってきたことの全てを出すことが出来なかった。しかし良い場面もあり、修正すべき箇所はしっかり修正して、うまく切りかえながらチーム一丸となって徐々に調子を上げていきたい」
9月21日 日本×サウジアラビア 予選リーグ戦
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1勝
3
25
25
25
–
–
サウジアラビア
1敗
0
15
14
12
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技、予選リーグ戦(B組)第1戦。アジア競技大会連覇を目指す日本は、サウジアラビアと対戦した。序盤から自分たちのコンビネーション攻撃を展開した日本。サウジアラビアの得点を各セット15点以下に抑え、セットカウント3-0のストレートで勝利した。次戦は9月23日(現地時間)15時30分より、パキスタンと予選リーグ戦第2戦を戦う。
日本はキャプテン・越川優、米山裕太、清水邦広のウィングスパイカー陣、リベロ・永野健という経験豊富な選手を中心に、ミドルブロッカーに高さのある出耒田敬と山内晶大、セッターに深津英臣というメンバーでスタートした。
第1セット、レセプション(サーブレシーブ)から米山がスパイクを決め、良いムードでスタートした。さらに米山がサービスエースを決めると、一気に4連続得点を奪い7-2。さらに山内のブロックポイント、清水のスパイクで9-2とした。その後も、深津が立体的な攻撃を仕掛けると、越川をはじめウィングスパイカー陣が次々に得点。19-7と一方的な展開で終盤に突入した。21-11となったところで清水に代えて内山正平、深津に代えて椿山竜介を投入。最後は越川、米山の得点などで25-15とし、第1セットを先取した。
第2セット、立ち上がりは1-2とサウジアラビアにリードされたが、相手のミスや山内のブロックポイントなどで5連続得点を奪い、主導権を握った。その後は互いのミスによる失点が続いたが、深津のサービスエースで12-7とすると、ミスが無くなった日本はスパイクで得点し、徐々にリズムに乗り始めた。さらに清水のサービスエースから3連続得点を奪い19-11とすると、20-12となったところで米山に代えて石川祐希を投入。越川のサービスエースや山内のブロックポイントで22-12とすると、勢いに乗った日本が25-14でサウジアラビアを振り切り、第2セットを奪った。
第3セット、立ち上がりから米山に代えて石川を起用した日本。その石川の切れのあるスパイクなどで得点を奪うと、4-0とリードした。その後、石川がサウジアラビアにマークされたが、深津が多彩なコンビネーションでスパイカー陣を生かし、相手のミスを誘発。リードを広げると、10-4の場面で清水に代えて椿山を投入。さらにサーブでサウジアラビアを崩すと、16-6となったところで越川に代えて柳田将洋を投入。その後も優位に試合を進めると、21-11で深津に代えて内山を起用。最後は椿山がサービスエースなどを決める活躍を見せ25-12。セットカウント3-0のストレートで初戦を白星で飾った。
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 3 | 20 | 25 | 23 | 25 | 15 |
インド | 2 | 25 | 19 | 25 | 20 | 13 |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技。順位決定予備戦(1-8位)F組1位の日本は、同E組4位のインドとクウォーターファイナルラウンド(1-8位)で対戦した。連続得点を重ねたチームがセットを奪う展開となったが、日本は途中交代の選手も活躍し、セットカウント3-2のフルセットでインドを下した。次戦は10月2日(現地時間)16時30分より、地元・韓国と決勝戦進出をかけて戦う。
第1セット、好調なインドを1点差で追いかける展開となったが、インドのサーブミスや米山裕太のブロックアウトで8-7と逆転。しかし、インドに連続スパイクを決められ9-10と再びリードを許すと、その後は互いにサイドアウトを繰り返した。終盤、越川優のスパイクで17-18、清水邦広のスパイクや相手のミスで19-19の同点としたが、4連続得点を奪われ19-23。日本は清水に代えて内山正平、深津英臣に代えて椿山竜介を2枚替えで投入し追い上げを図ったが、20-25で第1セットを落とした。
第2セット、出耒田敬のクイックが決まると、互いに得点を重ね7-8とインドのリードでテクニカルタイムアウトを迎えた。越川のスパイク、山内晶大のブロックなどで10-9、12-10、16-13と徐々にインドを引き離した日本。17-14の場面でピンチサーバーとして投入された柳田将洋がサービスエースを決めて、18-14とした。終盤、勢いが増した日本は21-17となったところで石川をピンチサーバーで起用。その石川のサービスエースで22-17とすると、最後は出耒田のブロック、越川のスパイクで25-19とし、日本が第2セットを取り返した。
第3セット、序盤は拮抗した試合展開となったが、インドに3連続得点を奪われ8-11とされると、ブロックポイントなどで再び3連続得点を許し、13-17とリードされた。ピンチサーバーで投入された石川のサービスエースなどで19-21まで詰め寄ったが、最後までインドを捕らえきれず、23-25で第3セットを失った。
第4セット、後が無い日本は米山に代え石川を立ち上がりより起用。その石川のスパイクなどでインドに応戦し、4-5と接戦となった。その後、越川がサービスエースを奪うと、深津のブロック、石川のスパイク含む5連続得点で9-6とリードを広げた。出耒田や石川のブロックで得点を重ねると、ピンチサーバー・柳田のサーブでインドの攻撃を封じて17-15とした。終盤、石川と清水のスパイクで4連続得点を決めて23-19。最後は越川のスパイクが決まり、25-20で第4セットを奪った。
第5セット、出耒田のクイックなどで3-2とリードした日本は、インドの連続ミスと石川のサービスエースで6-3と点差を広げた。その後ミスが出て11-11とインドに同点に並ばれたが、再び出耒田のクイックが決まり12-11。最後は越川のブロック、清水のスパイクが決まり15-13で第5セットを奪取した。
【コメント】
南部正司監督
「インドはサイドアウト率が高く、厳しい試合展開であった。ブレイクポイントが取れない中、各セットピンチサーバーで投入した柳田(将洋選手)や、第4セットから出場した石川(祐希選手)がラッキーボーイとなり、逆転勝ちに繋がった。接戦を乗り越えたことはチームとして大きな経験となった。明日(2日)の韓国戦はアウェイでの厳しい環境になるが、高い集中力をもった状態で試合に臨みたい」
キャプテン・越川優選手
「苦しい試合ではあったが、フルセットの末なんとか勝つことができた。ゲーム序盤から、相手の粘り強いブロックとディフェンス、そして、確実なサイドアウトに苦しめられた。第2セットは、サーブでリズムを作り、取ることができたが、第3セットは、相手の堅いサイドアウトの前に一歩及ばなかった。第4セットからは石川(祐希選手)を投入し、ここまで出場機会が少なかったこともあり、若さを出して高いポテンシャルを発揮してくれた。ワンポイントサーバーで入ってきた柳田(将洋選手)も、大事なポイントで好サーブを打ってくれ、嫌な流れを払拭してくれた。今日は苦しい戦いではあったが、山内(晶大選手)を入れた大学生3人の活躍がチームの勝利を呼び込んでくれた。この勝利を自信にし、明日の準決勝に全員で挑みたい」
出耒田敬選手
「インドの時間差攻撃に対応できず、苦しい展開になってしまった。その中で、チームが一つとなって勝利を掴めたことはとても大きい。明日の韓国戦では、完全アウェイの状況になるが日本のバレーを展開したい」
石川祐希選手
「試合に勝つことができ良かった。第4、5セット目で出場の機会をもらい、自分のプレーが出せた。しかし、第5セット目の終盤にミスをしてしまったので、終盤の勝負どころで失点ではなく得点できるようにしていかないといけない。嬉しいですが悔しい部分も多かった試合だった」
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 3勝 |
3 | 25 | 25 | 25 | – | – |
中国 2勝1敗 |
0 | 18 | 20 | 17 | – | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技。予選リーグ戦B組1位の日本は、順位決定予備戦(1-8位)で中国(予選リーグ戦D組1位)と対戦した。越川優、米山裕太、清水邦広を中心に得点奪った日本はセットカウント3-0のストレートで中国に勝利。順位決定予備戦(1-8位)F組を3勝0敗の1位で通過した。次戦は10月1日(現地時間)12時00分より、クウォーターファイナルラウンド(1-8位)でインドと対戦する。
第1セット、越川、深津英臣のサービスエースなどで9-4とリードを奪った。さらに米山のブロックポイント、清水の攻撃が決まり11-6とした。互いにサイドアウトを取り合い16-10となったところで、米山がブロックアウト、サービスエースを決めて19-12。中国にサーブなどのミスが多い中、日本は清水の攻撃で加点し24-18とセットポイントを握った。最後は相手のサーブミスで、25-18で第1セットを取った。
第2セット、序盤は互いにサイドアウトを取り合いながら、7-8と中国のリードで1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。日本は清水のスパイク、山内晶大のクイック、深津のブロックで連続得点を奪い、13-12と逆転。流れを引き寄せると、清水、米山の連続得点、相手のミスで17-14と徐々に点差を広げた。19-16となったところで出耒田敬に代え柳田将洋をピンチサーバーで起用。相手のレセプション(サーブレシーブ)を崩したところで清水がスパイクを決めた。その後越川の連続サービスエースなどで24-19とすると、最後は中国のサーブミスで、25-20で2セットを連取した。
第3セット、中国にサービスエースを含む連続得点を奪われると、さらに自分たちのミスから連続得点を許し、5-6とされた。しかし、出耒田が相手のクイックを完璧にブロックすると、7-6と逆転。その後、米山がスパイク、ブロックで連続得点を挙げて9-7とすると勢いが出始め、好レシーブからの攻撃も決まり12-9となった。中盤、中国のミスで14-11となると、越川がサーブで相手のレセプションを崩し、山内のブロック、清水のスパイクを演出。さらに越川のサービスエースも決まり、5連続得点を奪い18-11とリードを広げた。その後、出耒田のブロック、中国のサーブミスなどで24-17とマッチポイントを握ると、最後は清水のスパイクが決まり、25-17で第3セットを奪った。
※順位決定予備戦(1-8位)F組では、予選リーグ戦で同組だったクウェートとの対戦はないが、予選リーグ戦での対戦成績(セットカウント3-1で日本が勝利)が持ち越されるため、日本の成績は3勝となる。
【順位決定予備戦(1-8位) 最終順位表】
【E組】
1位: イラン(勝点9、3勝0敗)
2位: 韓国(勝点6、2勝1敗)
3位: カタール(勝点3、1勝2敗)
4位: インド(勝点0、0勝3敗)
【F組】
1位: 日本(勝点9、3勝0敗)
2位: 中国(勝点6、2勝1敗)
3位: タイ(勝点3、1勝2敗)
4位: クウェート(勝点0、0勝3敗)
【コメント】
南部正司監督
「高さのある中国に対して、攻めのサーブと効果的な戦術でディフェンスがよく機能した。そして、越川(優選手)、米山(裕太選手)、清水(邦広選手)のサイドアタッカー陣がカウンターアタックを上手くポイントにつなげて、ラリーを制することができた。また、永野(健選手)を中心に安定したレセプション(サーブレシーブ)から攻撃を展開することができ、サイドアウトも高い決定率を出せた。クウォータファイナルラウンド以降も、サイドアウト時、ブレイク時ともに、高い意識と集中力を持って戦う」
深津英臣選手
「今日の試合は中国の強力なサーブを早い段階で切ることができ、相手にペースを握らせなかったことが勝因の1つだと思う。今日の勝利でさらに勢いをつけて、一戦一戦全力で戦っていきたい」
9月28日 日本×タイ 順位決定予備戦(1-8位)
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
2勝
3
25
25
25
–
–
タイ
2敗
0
22
22
17
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技、順位決定予備戦(1-8位)F組第1戦。予選リーグ戦B組を1位で通過した日本は、同D組を2位で通過したタイと対戦し、セットカウント3-0のストレートで勝利した。次戦は9月29日(現地時間)14時30分より中国(予選リーグ戦D組1位)と順位決定予備戦(1-8位)F組2戦目を戦う。
第1セット、出耒田敬のブロックポイント、サービスエースなどで5-3とすると、越川優のスパイク、深津英臣のブロックポイントで9-5と着実にリードを広げた。しかし、日本のミスを含む5連続得点をタイに奪われると、9-10と逆転を許した。中盤、相手のミスが目立ち始めたところで連続得点を奪うと、山内晶大のブロックポイントで16-13と再度リードを奪った。さらに山内のクイックで18-15となったところで、清水邦広と深津に代えて内山正平と椿山竜介を投入。その後、互いにサイドアウトを奪い合う展開となったが、23-20と日本のリードで終盤へ。最後は清水のブロックポイント、越川のスパイクが決まり、25-22でタイを振り切った。
第2セット、序盤は日本にミスが目立ち苦しい展開となったが、清水の連続得点で11-9とすると、徐々に攻撃のリズムを取り戻した。さらにラリーから越川がスパイクを決めると、清水のサービスエースを含む3連続得点で14-10。その後、タイの粘りのある守備からの攻撃で18-18とされると、22-21までは互いに得点を奪い合う展開となった。最後は越川のサービスエース、椿山のスパイクで25-22とし、日本が2セットを連取した。
第3セット、序盤はなかなか攻撃が決まらず、4-4の接戦となると、タイに3連続得点を許し5-7とリードを許した。しかし、深津のツーアタック、清水のスパイクで連続得点を奪い8-8と同点に追い付くと、深津の気迫あるレシーブから清水、米山裕太らが決め4連続得点。12-9とタイを引き離した。その後も攻撃の手を緩めない日本は、出耒田のクイック、越川の巧みなスパイク、山内のブロックポイントで16-11とさらにリードを広げた。終盤、19-13としたところで米山に代えて柳田将洋を投入。越川のサービスエースで20-13とすると、集中力を欠いたタイにミスが出て、25-17で第3セットを取った。
※順位決定予備戦(1-8位)F組では、予選リーグ戦で同組だったクウェートとの対戦はないが、予選リーグ戦での対戦成績(セットカウント3-1で日本が勝利)が持ち越されるため、日本の成績は2勝となる。
9月25日 日本×クウェート 予選リーグ戦
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
3勝
3
25
22
25
25
–
クウェート
2勝1敗
1
15
25
15
17
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技、予選リーグ戦(B組)最終戦。サウジアラビア、パキスタンに勝利し2戦2勝の日本は、同じく2試合負けなしのクウェートと、B組首位をかけて対戦した。日本はサーブでクウェートのレセプション(サーブレシーブ)を崩すと、連続得点を重ね第1セットを25-15の大差で取った。第2セットは序盤に大量リードを許し、22-25で落とした。第3、4セットは序盤から連続得点を重ねて主導権を握ると、25-15、25-17で連取し、セットカウント3-1で勝利。予選リーグ戦を3戦全勝で終え、B組首位通過を決めた。
日本はこの試合、ミドルブロッカーに伏見大和、ウィングスパイカーに石川祐希をスタメンで起用した。
第1セット、序盤は手の内の探り合いとなったが、8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、越川優のサーブでクウェートを崩し、石川がブロックポイントを決めて9-6とした。さらに深津英臣の変化するサーブで相手レセプションを乱したところを、伏見がダイレクトで返し12-9。その後もコンビネーション攻撃から連続得点を重ね、15-9とクウェートを引き離した日本。石川がサービスエース、山内晶大がブロックを決めると、終盤にも山内、石川、そして越川が決め、25-15でこのセットを先取した。
第2セット、ミスが重なり1-4と苦しいスタートとなった。クウェートの鋭く変化するサーブに苦戦しレセプションが崩れると、2-9、7-16とリードを広げられた。ここで伏見に代え出耒田敬、石川に代え米山裕太を投入。米山の投入でレセプションを安定させると、攻撃のリズムを変えるために12-20の場面で深津、清水に代え内山正平、椿山竜介を2枚替えで投入。米山、椿山らの踏ん張りで20-23と3点差までクウェートを追い上げたが、最後は22-25で逃げ切られた。
第3セット、立ち上がりから米山、出耒田を起用。越川のサーブで相手レセプションを崩し攻撃を封じると、サービスエースも決まり10-5と引き離した。さらに山内のサーブ時にも、越川のパイプ攻撃など多彩な攻撃で得点。13-6と前半で大量リードを奪った。その後も出耒田のクイックとブロック、越川の連続サービスエースなどが決まり、21-11。最後は出耒田のブロックポイントで25-15とし、第3セットを奪取した。
第4セット、序盤にサーブミスが続き3-5とクウェートにリードされたが、越川のサーブ時にサービスエース2本を含む5連続得点を奪い、7-5と逆転。この勢いは深津のサーブ時も続き、クウェートの甘い返球から清水邦広、越川がスパイクを叩き込み、4連続得点を挙げて13-9とした。その後も米山のサーブ時に相手を崩し、17-10。終盤、深津に代えて内山、清水に代えて椿山、さらに越川に代えて柳田将洋を投入すると、最後は柳田のスパイクと椿山のブロックポイントで25-17とし、第4セットを奪った。
日本は予選リーグ戦B組を3戦全勝の1位で終了し、順位決定予備戦(1-8位)進出を決めた。順位決定予備戦(1-8位)での対戦相手は、予選リーグ戦最終日の9月27日に決定する。
【予選リーグ戦B組順位表(9月25日終了時点)】
1位:日本(勝点9、3勝0敗)
2位:クウェート(勝点6、2勝1敗)
3位:パキスタン(勝点0、0勝2敗、セット率=0.000、得点率=0.853)
4位:サウジアラビア(勝点0、0勝2敗、セット率=0.000、得点率=0.717)
【コメント】
南部正司監督
「順位決定予備戦(1-8位)に向けて、全メンバーを出場させた。第1セットはクウェートの強みを消すサーブなどで効果的に点数を重ねていくことができたが、続く第2セットは、スタートからレセプション(サーブレシーブ)が崩され、セットを落とす結果となってしまった。しかし、越川(優選手)の強力なサーブや、途中出場の米山(裕太選手)らの立て直しで、続く第3、4セットは良いプレーができた。若手選手たちも国際大会の大舞台に慣れてきているので、順位決定予備戦(1-8位)での活躍に期待している」
米山裕太選手
「簡単に1セット目を取ったが、2セット目の前半にクウェートのフローターサーブに崩されて、リズムに乗り切れなかった。(自分は)途中出場だったので、レセプションをしっかり返すこと、チームを落ち着かせることを考えてコートに入った。予選リーグ戦が終わり、これから順位決定予備戦(1-8位)が始まるので、今まで以上に気を引き締めて戦いたい」
山内晶大選手
「今日の試合ではクイックやブロックで得点できる場面があったが、詰めが甘かったり、正しい動きができなかったりして、得点に繋げることができなかった。今日の課題点を克服して、チームに貢献できるようにしたい」
9月23日 日本×パキスタン 予選リーグ戦
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
2勝
3
25
25
25
–
–
パキスタン
2敗
0
23
23
23
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技、予選リーグ戦(B組)第2戦。日本は、パキスタンと対戦した。拮抗した試合展開となったが、3セットとも僅差で奪い、セットカウント3-0のストレートで勝利した。次戦は9月25日(現地時間)15時より、クウェートと予選リーグ戦第3戦を戦う。
第1セット、スターティングメンバーに椿山竜介を起用。序盤から越川優が攻撃の軸になり一進一退の展開となった。5-7と相手にリードされたが、越川がサービスエースを奪い7-7の同点とし、さらにサービスエースを2本決めるなど、一気に6連続得点で11-7と引き離しに成功。出耒田敬のクイックを含めた3連続得点で16-10とし、2回目のテクニカルタイムアウトを奪った。終盤は、相手の強力なサーブに日本のサーブレシーブが崩され5連続失点。21-18と追い上げられたが、25-23で第1セット振り切った。
第2セット、セット始めより米山裕太に代え、石川祐希を起用。序盤は7-8と接戦となった。石川のスパイクなどで得点し10-8と逆転に成功。中盤は、互いに連続得点を重ね18-18と緊迫した競り合いとなり、23-23までもつれる。しかし、相手のサーブミスで24-23となり、最後は山内晶大がサービスエースを決め25-23で第2セットを連取した。
第3セット、第2セットと同じメンバーでスタート。日本は石川のスパイクなどで7-6とし、越川のサーブから3連続得点で10-6とした。しかし、中盤になると相手のサーブに苦戦。サーブレシーブが安定せず5連続失点を許し、14-14と追い付かれた日本。19-19となったところで流れをつかむ為に柳田将洋をピンチサーバーに起用したが、一進一退の展開は変わらず。終盤、石川のサーブを起点に椿山がダイレクトスパイクを決め23-21と一歩抜け出すと、最後は山内のブロックが決まり25-23で第3セットを奪った。
【コメント】
南部正司監督
「今日の試合はサイドアウト率が非常に低く、苦しい試合展開となってしまった。また連続失点や、自分たちから良い流れを切ってしまうミスがいくつかあったのが反省点である。明後日(25日)のクウェート戦は、次ラウンドの順位決定予備戦に向けて、チームに弾みがつくゲームになるように調整していく」
永野健選手
「1セット目に追い付かれたことが全てだったと思う。流れが相手に傾き勢いに乗せてしまった。負けなかったことは良かったが、課題は多いので、修正し次の試合に臨みたい」
深津英臣選手
「今大会までにやってきたことの全てを出すことが出来なかった。しかし良い場面もあり、修正すべき箇所はしっかり修正して、うまく切りかえながらチーム一丸となって徐々に調子を上げていきたい」
9月21日 日本×サウジアラビア 予選リーグ戦
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1勝
3
25
25
25
–
–
サウジアラビア
1敗
0
15
14
12
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技、予選リーグ戦(B組)第1戦。アジア競技大会連覇を目指す日本は、サウジアラビアと対戦した。序盤から自分たちのコンビネーション攻撃を展開した日本。サウジアラビアの得点を各セット15点以下に抑え、セットカウント3-0のストレートで勝利した。次戦は9月23日(現地時間)15時30分より、パキスタンと予選リーグ戦第2戦を戦う。
日本はキャプテン・越川優、米山裕太、清水邦広のウィングスパイカー陣、リベロ・永野健という経験豊富な選手を中心に、ミドルブロッカーに高さのある出耒田敬と山内晶大、セッターに深津英臣というメンバーでスタートした。
第1セット、レセプション(サーブレシーブ)から米山がスパイクを決め、良いムードでスタートした。さらに米山がサービスエースを決めると、一気に4連続得点を奪い7-2。さらに山内のブロックポイント、清水のスパイクで9-2とした。その後も、深津が立体的な攻撃を仕掛けると、越川をはじめウィングスパイカー陣が次々に得点。19-7と一方的な展開で終盤に突入した。21-11となったところで清水に代えて内山正平、深津に代えて椿山竜介を投入。最後は越川、米山の得点などで25-15とし、第1セットを先取した。
第2セット、立ち上がりは1-2とサウジアラビアにリードされたが、相手のミスや山内のブロックポイントなどで5連続得点を奪い、主導権を握った。その後は互いのミスによる失点が続いたが、深津のサービスエースで12-7とすると、ミスが無くなった日本はスパイクで得点し、徐々にリズムに乗り始めた。さらに清水のサービスエースから3連続得点を奪い19-11とすると、20-12となったところで米山に代えて石川祐希を投入。越川のサービスエースや山内のブロックポイントで22-12とすると、勢いに乗った日本が25-14でサウジアラビアを振り切り、第2セットを奪った。
第3セット、立ち上がりから米山に代えて石川を起用した日本。その石川の切れのあるスパイクなどで得点を奪うと、4-0とリードした。その後、石川がサウジアラビアにマークされたが、深津が多彩なコンビネーションでスパイカー陣を生かし、相手のミスを誘発。リードを広げると、10-4の場面で清水に代えて椿山を投入。さらにサーブでサウジアラビアを崩すと、16-6となったところで越川に代えて柳田将洋を投入。その後も優位に試合を進めると、21-11で深津に代えて内山を起用。最後は椿山がサービスエースなどを決める活躍を見せ25-12。セットカウント3-0のストレートで初戦を白星で飾った。
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 2勝 |
3 | 25 | 25 | 25 | – | – |
タイ 2敗 |
0 | 22 | 22 | 17 | – | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技、順位決定予備戦(1-8位)F組第1戦。予選リーグ戦B組を1位で通過した日本は、同D組を2位で通過したタイと対戦し、セットカウント3-0のストレートで勝利した。次戦は9月29日(現地時間)14時30分より中国(予選リーグ戦D組1位)と順位決定予備戦(1-8位)F組2戦目を戦う。
第1セット、出耒田敬のブロックポイント、サービスエースなどで5-3とすると、越川優のスパイク、深津英臣のブロックポイントで9-5と着実にリードを広げた。しかし、日本のミスを含む5連続得点をタイに奪われると、9-10と逆転を許した。中盤、相手のミスが目立ち始めたところで連続得点を奪うと、山内晶大のブロックポイントで16-13と再度リードを奪った。さらに山内のクイックで18-15となったところで、清水邦広と深津に代えて内山正平と椿山竜介を投入。その後、互いにサイドアウトを奪い合う展開となったが、23-20と日本のリードで終盤へ。最後は清水のブロックポイント、越川のスパイクが決まり、25-22でタイを振り切った。
第2セット、序盤は日本にミスが目立ち苦しい展開となったが、清水の連続得点で11-9とすると、徐々に攻撃のリズムを取り戻した。さらにラリーから越川がスパイクを決めると、清水のサービスエースを含む3連続得点で14-10。その後、タイの粘りのある守備からの攻撃で18-18とされると、22-21までは互いに得点を奪い合う展開となった。最後は越川のサービスエース、椿山のスパイクで25-22とし、日本が2セットを連取した。
第3セット、序盤はなかなか攻撃が決まらず、4-4の接戦となると、タイに3連続得点を許し5-7とリードを許した。しかし、深津のツーアタック、清水のスパイクで連続得点を奪い8-8と同点に追い付くと、深津の気迫あるレシーブから清水、米山裕太らが決め4連続得点。12-9とタイを引き離した。その後も攻撃の手を緩めない日本は、出耒田のクイック、越川の巧みなスパイク、山内のブロックポイントで16-11とさらにリードを広げた。終盤、19-13としたところで米山に代えて柳田将洋を投入。越川のサービスエースで20-13とすると、集中力を欠いたタイにミスが出て、25-17で第3セットを取った。
※順位決定予備戦(1-8位)F組では、予選リーグ戦で同組だったクウェートとの対戦はないが、予選リーグ戦での対戦成績(セットカウント3-1で日本が勝利)が持ち越されるため、日本の成績は2勝となる。
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 3勝 |
3 | 25 | 22 | 25 | 25 | – |
クウェート 2勝1敗 |
1 | 15 | 25 | 15 | 17 | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技、予選リーグ戦(B組)最終戦。サウジアラビア、パキスタンに勝利し2戦2勝の日本は、同じく2試合負けなしのクウェートと、B組首位をかけて対戦した。日本はサーブでクウェートのレセプション(サーブレシーブ)を崩すと、連続得点を重ね第1セットを25-15の大差で取った。第2セットは序盤に大量リードを許し、22-25で落とした。第3、4セットは序盤から連続得点を重ねて主導権を握ると、25-15、25-17で連取し、セットカウント3-1で勝利。予選リーグ戦を3戦全勝で終え、B組首位通過を決めた。
日本はこの試合、ミドルブロッカーに伏見大和、ウィングスパイカーに石川祐希をスタメンで起用した。
第1セット、序盤は手の内の探り合いとなったが、8-6で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、越川優のサーブでクウェートを崩し、石川がブロックポイントを決めて9-6とした。さらに深津英臣の変化するサーブで相手レセプションを乱したところを、伏見がダイレクトで返し12-9。その後もコンビネーション攻撃から連続得点を重ね、15-9とクウェートを引き離した日本。石川がサービスエース、山内晶大がブロックを決めると、終盤にも山内、石川、そして越川が決め、25-15でこのセットを先取した。
第2セット、ミスが重なり1-4と苦しいスタートとなった。クウェートの鋭く変化するサーブに苦戦しレセプションが崩れると、2-9、7-16とリードを広げられた。ここで伏見に代え出耒田敬、石川に代え米山裕太を投入。米山の投入でレセプションを安定させると、攻撃のリズムを変えるために12-20の場面で深津、清水に代え内山正平、椿山竜介を2枚替えで投入。米山、椿山らの踏ん張りで20-23と3点差までクウェートを追い上げたが、最後は22-25で逃げ切られた。
第3セット、立ち上がりから米山、出耒田を起用。越川のサーブで相手レセプションを崩し攻撃を封じると、サービスエースも決まり10-5と引き離した。さらに山内のサーブ時にも、越川のパイプ攻撃など多彩な攻撃で得点。13-6と前半で大量リードを奪った。その後も出耒田のクイックとブロック、越川の連続サービスエースなどが決まり、21-11。最後は出耒田のブロックポイントで25-15とし、第3セットを奪取した。
第4セット、序盤にサーブミスが続き3-5とクウェートにリードされたが、越川のサーブ時にサービスエース2本を含む5連続得点を奪い、7-5と逆転。この勢いは深津のサーブ時も続き、クウェートの甘い返球から清水邦広、越川がスパイクを叩き込み、4連続得点を挙げて13-9とした。その後も米山のサーブ時に相手を崩し、17-10。終盤、深津に代えて内山、清水に代えて椿山、さらに越川に代えて柳田将洋を投入すると、最後は柳田のスパイクと椿山のブロックポイントで25-17とし、第4セットを奪った。
日本は予選リーグ戦B組を3戦全勝の1位で終了し、順位決定予備戦(1-8位)進出を決めた。順位決定予備戦(1-8位)での対戦相手は、予選リーグ戦最終日の9月27日に決定する。
【予選リーグ戦B組順位表(9月25日終了時点)】
1位:日本(勝点9、3勝0敗)
2位:クウェート(勝点6、2勝1敗)
3位:パキスタン(勝点0、0勝2敗、セット率=0.000、得点率=0.853)
4位:サウジアラビア(勝点0、0勝2敗、セット率=0.000、得点率=0.717)
【コメント】
南部正司監督
「順位決定予備戦(1-8位)に向けて、全メンバーを出場させた。第1セットはクウェートの強みを消すサーブなどで効果的に点数を重ねていくことができたが、続く第2セットは、スタートからレセプション(サーブレシーブ)が崩され、セットを落とす結果となってしまった。しかし、越川(優選手)の強力なサーブや、途中出場の米山(裕太選手)らの立て直しで、続く第3、4セットは良いプレーができた。若手選手たちも国際大会の大舞台に慣れてきているので、順位決定予備戦(1-8位)での活躍に期待している」
米山裕太選手
「簡単に1セット目を取ったが、2セット目の前半にクウェートのフローターサーブに崩されて、リズムに乗り切れなかった。(自分は)途中出場だったので、レセプションをしっかり返すこと、チームを落ち着かせることを考えてコートに入った。予選リーグ戦が終わり、これから順位決定予備戦(1-8位)が始まるので、今まで以上に気を引き締めて戦いたい」
山内晶大選手
「今日の試合ではクイックやブロックで得点できる場面があったが、詰めが甘かったり、正しい動きができなかったりして、得点に繋げることができなかった。今日の課題点を克服して、チームに貢献できるようにしたい」
9月23日 日本×パキスタン 予選リーグ戦
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
2勝
3
25
25
25
–
–
パキスタン
2敗
0
23
23
23
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技、予選リーグ戦(B組)第2戦。日本は、パキスタンと対戦した。拮抗した試合展開となったが、3セットとも僅差で奪い、セットカウント3-0のストレートで勝利した。次戦は9月25日(現地時間)15時より、クウェートと予選リーグ戦第3戦を戦う。
第1セット、スターティングメンバーに椿山竜介を起用。序盤から越川優が攻撃の軸になり一進一退の展開となった。5-7と相手にリードされたが、越川がサービスエースを奪い7-7の同点とし、さらにサービスエースを2本決めるなど、一気に6連続得点で11-7と引き離しに成功。出耒田敬のクイックを含めた3連続得点で16-10とし、2回目のテクニカルタイムアウトを奪った。終盤は、相手の強力なサーブに日本のサーブレシーブが崩され5連続失点。21-18と追い上げられたが、25-23で第1セット振り切った。
第2セット、セット始めより米山裕太に代え、石川祐希を起用。序盤は7-8と接戦となった。石川のスパイクなどで得点し10-8と逆転に成功。中盤は、互いに連続得点を重ね18-18と緊迫した競り合いとなり、23-23までもつれる。しかし、相手のサーブミスで24-23となり、最後は山内晶大がサービスエースを決め25-23で第2セットを連取した。
第3セット、第2セットと同じメンバーでスタート。日本は石川のスパイクなどで7-6とし、越川のサーブから3連続得点で10-6とした。しかし、中盤になると相手のサーブに苦戦。サーブレシーブが安定せず5連続失点を許し、14-14と追い付かれた日本。19-19となったところで流れをつかむ為に柳田将洋をピンチサーバーに起用したが、一進一退の展開は変わらず。終盤、石川のサーブを起点に椿山がダイレクトスパイクを決め23-21と一歩抜け出すと、最後は山内のブロックが決まり25-23で第3セットを奪った。
【コメント】
南部正司監督
「今日の試合はサイドアウト率が非常に低く、苦しい試合展開となってしまった。また連続失点や、自分たちから良い流れを切ってしまうミスがいくつかあったのが反省点である。明後日(25日)のクウェート戦は、次ラウンドの順位決定予備戦に向けて、チームに弾みがつくゲームになるように調整していく」
永野健選手
「1セット目に追い付かれたことが全てだったと思う。流れが相手に傾き勢いに乗せてしまった。負けなかったことは良かったが、課題は多いので、修正し次の試合に臨みたい」
深津英臣選手
「今大会までにやってきたことの全てを出すことが出来なかった。しかし良い場面もあり、修正すべき箇所はしっかり修正して、うまく切りかえながらチーム一丸となって徐々に調子を上げていきたい」
9月21日 日本×サウジアラビア 予選リーグ戦
チーム
セットカウント
第1セット
第2セット
第3セット
第4セット
第5セット
日本
1勝
3
25
25
25
–
–
サウジアラビア
1敗
0
15
14
12
–
–
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技、予選リーグ戦(B組)第1戦。アジア競技大会連覇を目指す日本は、サウジアラビアと対戦した。序盤から自分たちのコンビネーション攻撃を展開した日本。サウジアラビアの得点を各セット15点以下に抑え、セットカウント3-0のストレートで勝利した。次戦は9月23日(現地時間)15時30分より、パキスタンと予選リーグ戦第2戦を戦う。
日本はキャプテン・越川優、米山裕太、清水邦広のウィングスパイカー陣、リベロ・永野健という経験豊富な選手を中心に、ミドルブロッカーに高さのある出耒田敬と山内晶大、セッターに深津英臣というメンバーでスタートした。
第1セット、レセプション(サーブレシーブ)から米山がスパイクを決め、良いムードでスタートした。さらに米山がサービスエースを決めると、一気に4連続得点を奪い7-2。さらに山内のブロックポイント、清水のスパイクで9-2とした。その後も、深津が立体的な攻撃を仕掛けると、越川をはじめウィングスパイカー陣が次々に得点。19-7と一方的な展開で終盤に突入した。21-11となったところで清水に代えて内山正平、深津に代えて椿山竜介を投入。最後は越川、米山の得点などで25-15とし、第1セットを先取した。
第2セット、立ち上がりは1-2とサウジアラビアにリードされたが、相手のミスや山内のブロックポイントなどで5連続得点を奪い、主導権を握った。その後は互いのミスによる失点が続いたが、深津のサービスエースで12-7とすると、ミスが無くなった日本はスパイクで得点し、徐々にリズムに乗り始めた。さらに清水のサービスエースから3連続得点を奪い19-11とすると、20-12となったところで米山に代えて石川祐希を投入。越川のサービスエースや山内のブロックポイントで22-12とすると、勢いに乗った日本が25-14でサウジアラビアを振り切り、第2セットを奪った。
第3セット、立ち上がりから米山に代えて石川を起用した日本。その石川の切れのあるスパイクなどで得点を奪うと、4-0とリードした。その後、石川がサウジアラビアにマークされたが、深津が多彩なコンビネーションでスパイカー陣を生かし、相手のミスを誘発。リードを広げると、10-4の場面で清水に代えて椿山を投入。さらにサーブでサウジアラビアを崩すと、16-6となったところで越川に代えて柳田将洋を投入。その後も優位に試合を進めると、21-11で深津に代えて内山を起用。最後は椿山がサービスエースなどを決める活躍を見せ25-12。セットカウント3-0のストレートで初戦を白星で飾った。
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 2勝 |
3 | 25 | 25 | 25 | – | – |
パキスタン 2敗 |
0 | 23 | 23 | 23 | – | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技、予選リーグ戦(B組)第2戦。日本は、パキスタンと対戦した。拮抗した試合展開となったが、3セットとも僅差で奪い、セットカウント3-0のストレートで勝利した。次戦は9月25日(現地時間)15時より、クウェートと予選リーグ戦第3戦を戦う。
第1セット、スターティングメンバーに椿山竜介を起用。序盤から越川優が攻撃の軸になり一進一退の展開となった。5-7と相手にリードされたが、越川がサービスエースを奪い7-7の同点とし、さらにサービスエースを2本決めるなど、一気に6連続得点で11-7と引き離しに成功。出耒田敬のクイックを含めた3連続得点で16-10とし、2回目のテクニカルタイムアウトを奪った。終盤は、相手の強力なサーブに日本のサーブレシーブが崩され5連続失点。21-18と追い上げられたが、25-23で第1セット振り切った。
第2セット、セット始めより米山裕太に代え、石川祐希を起用。序盤は7-8と接戦となった。石川のスパイクなどで得点し10-8と逆転に成功。中盤は、互いに連続得点を重ね18-18と緊迫した競り合いとなり、23-23までもつれる。しかし、相手のサーブミスで24-23となり、最後は山内晶大がサービスエースを決め25-23で第2セットを連取した。
第3セット、第2セットと同じメンバーでスタート。日本は石川のスパイクなどで7-6とし、越川のサーブから3連続得点で10-6とした。しかし、中盤になると相手のサーブに苦戦。サーブレシーブが安定せず5連続失点を許し、14-14と追い付かれた日本。19-19となったところで流れをつかむ為に柳田将洋をピンチサーバーに起用したが、一進一退の展開は変わらず。終盤、石川のサーブを起点に椿山がダイレクトスパイクを決め23-21と一歩抜け出すと、最後は山内のブロックが決まり25-23で第3セットを奪った。
【コメント】
南部正司監督
「今日の試合はサイドアウト率が非常に低く、苦しい試合展開となってしまった。また連続失点や、自分たちから良い流れを切ってしまうミスがいくつかあったのが反省点である。明後日(25日)のクウェート戦は、次ラウンドの順位決定予備戦に向けて、チームに弾みがつくゲームになるように調整していく」
永野健選手
「1セット目に追い付かれたことが全てだったと思う。流れが相手に傾き勢いに乗せてしまった。負けなかったことは良かったが、課題は多いので、修正し次の試合に臨みたい」
深津英臣選手
「今大会までにやってきたことの全てを出すことが出来なかった。しかし良い場面もあり、修正すべき箇所はしっかり修正して、うまく切りかえながらチーム一丸となって徐々に調子を上げていきたい」
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 1勝 |
3 | 25 | 25 | 25 | – | – |
サウジアラビア 1敗 |
0 | 15 | 14 | 12 | – | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)男子バレーボール競技、予選リーグ戦(B組)第1戦。アジア競技大会連覇を目指す日本は、サウジアラビアと対戦した。序盤から自分たちのコンビネーション攻撃を展開した日本。サウジアラビアの得点を各セット15点以下に抑え、セットカウント3-0のストレートで勝利した。次戦は9月23日(現地時間)15時30分より、パキスタンと予選リーグ戦第2戦を戦う。
日本はキャプテン・越川優、米山裕太、清水邦広のウィングスパイカー陣、リベロ・永野健という経験豊富な選手を中心に、ミドルブロッカーに高さのある出耒田敬と山内晶大、セッターに深津英臣というメンバーでスタートした。
第1セット、レセプション(サーブレシーブ)から米山がスパイクを決め、良いムードでスタートした。さらに米山がサービスエースを決めると、一気に4連続得点を奪い7-2。さらに山内のブロックポイント、清水のスパイクで9-2とした。その後も、深津が立体的な攻撃を仕掛けると、越川をはじめウィングスパイカー陣が次々に得点。19-7と一方的な展開で終盤に突入した。21-11となったところで清水に代えて内山正平、深津に代えて椿山竜介を投入。最後は越川、米山の得点などで25-15とし、第1セットを先取した。
第2セット、立ち上がりは1-2とサウジアラビアにリードされたが、相手のミスや山内のブロックポイントなどで5連続得点を奪い、主導権を握った。その後は互いのミスによる失点が続いたが、深津のサービスエースで12-7とすると、ミスが無くなった日本はスパイクで得点し、徐々にリズムに乗り始めた。さらに清水のサービスエースから3連続得点を奪い19-11とすると、20-12となったところで米山に代えて石川祐希を投入。越川のサービスエースや山内のブロックポイントで22-12とすると、勢いに乗った日本が25-14でサウジアラビアを振り切り、第2セットを奪った。
第3セット、立ち上がりから米山に代えて石川を起用した日本。その石川の切れのあるスパイクなどで得点を奪うと、4-0とリードした。その後、石川がサウジアラビアにマークされたが、深津が多彩なコンビネーションでスパイカー陣を生かし、相手のミスを誘発。リードを広げると、10-4の場面で清水に代えて椿山を投入。さらにサーブでサウジアラビアを崩すと、16-6となったところで越川に代えて柳田将洋を投入。その後も優位に試合を進めると、21-11で深津に代えて内山を起用。最後は椿山がサービスエースなどを決める活躍を見せ25-12。セットカウント3-0のストレートで初戦を白星で飾った。