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- ウィングスパイカー
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 3 | 26 | 20 | 25 | 25 | 15 |
タイ | 2 | 28 | 25 | 16 | 16 | 7 |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第1セット
安定したサーブレシーブからテンポのいい攻撃を仕掛けた日本が、出だしからペースを握った。新鍋理沙の鋭いスパイクや内瀬戸真実のサービスエースで3-0とリードを奪う。その後も、新鍋や野本梨佳のスパイクで点を重ね6-2と相手を引き離したが、タイの多彩な攻撃が冴え7-8と追いつかれる。それでも、野本や新鍋が奮起し、ミドルブロッカーもうまく絡めながら中盤も集中力を保ち戦った日本。終盤は井上琴絵や内瀬戸の好レシーブも冴えサイドアウトを奪い合う展開となった。野本、岩坂名奈が力強いスパイクで点を積み重ねたが、相手に先にセットポイントを握られると、相手のスパイクを抑えきれず、最後は相手のブロックが決まり26-28。接戦を制することができなかった。
第2セット
奥村麻依に代わり荒木絵里香を起用。第1セットを奪った勢いを保つタイのサーブやスパイクが冴え0-5と劣勢の展開からスタートとなった。新鍋の鋭いスパイクや岩坂のブロックで点を重ねたが、タイの思いきりのいい攻撃に翻弄され連続失点を奪われると、4-10と点差を埋めきれない展開が続いた。その後も、日本は焦りからかバタバタとサーブミスやコンビネーションミスが出るなどリズムに乗れず、セッターを佐藤美弥から冨永こよみに代えてリズムを変えようと試みたが7-15と劣勢で試合は進んだ。内瀬戸や野本のコースをついた強打でタイに追いすがるも、なかなか点差を詰めることができない。終盤、野本に代えて鍋谷友理枝を投入すると、その鍋谷がレシーブでも貢献し、岩坂の移動攻撃で踏ん張った。しかし、最後まで力を出せず20-25とセットを連取された。
第3セット
野本を鍋谷、佐藤を冨永に代えてスタート。序盤から新鍋のスパイクや荒木のサービスエースで勢いに乗り、6-3とリードする展開に。相手のミスも続き、荒木の移動攻撃で10-4とすると、鍋谷や内瀬戸が攻守にわたる活躍を見せ、岩坂、荒木のミドルブロッカー陣も躍動しながら日本ペースで試合を進めた。サーブレシーブをしっかりセッターに戻し、新鍋が要所で点を決め切り、ブロックでも得点を奪うと、18-13と5点差をつける。終盤も、日本の流れで試合は進み、冨永が相手の隙をついてツーアタックを決めると、荒木のクイック、冨永や内瀬戸のブロック、鍋谷のサービスエースで一気に6連続得点を奪い24-15。最後は内瀬戸のブロックアウトで25点目を奪い、日本が大差をつけてセットを取り返した。
第4セット
第3セットと同じメンバーを先発に起用。タイの攻撃に押された序盤は、3-5と相手を追いかける展開からのスタートに。しかし、新鍋のダイレクトアタックでサイドアウトを切ると、鍋谷のスパイクとサービスエースで6-6と追いすがる。そこから流れを引き寄せ、荒木の移動攻撃や冨永、内瀬戸のブロックでブレイクを奪い、さらに内瀬戸が連続でスパイクを決め11-9と日本が逆転した。すると徐々に相手にミスが出始め、それに追い打ちをかけるかのように、岩坂の粘り強いブロックで相手の攻撃を阻止した。中盤、冨永のサービスエースも出て8連続でブレイクを奪うと、16-9と一気にタイを引き離した。終盤も、新鍋や鍋谷のキレのある攻撃が冴えると、井上のレシーブから冨永と荒木のコンビネーションが冴えセットポイントを迎える。内瀬戸がレフトから思い切りのいいスパイクで25点目を決め、勝負は第5セットに持ち込まれた。
第5セット
第3、4セットと同じメンバーでスタート。日本は冨永のサービスエースで先制すると、新鍋のスパイクでブレイクし勢いに乗った。新鍋が立て続けに強烈なスパイクを叩き込むと、5-2と序盤からリードする展開に。タイも流れに乗れずミスを連発すると、荒木が相手エースをシャットアウトし8-5。井上のサーブレシーブからまたも荒木が移動攻撃で点を重ねると、流れは完全に日本に傾いた。そこから内瀬戸が強烈なスパイクを立て続けに叩き込み4連続得点し、13-6とタイに大きく点差をつけた。14点目も内瀬戸がしっかり決め切ると、最後は鍋谷のパワフルなスパイクを相手が繋げずゲームセット。2セットダウンから意地を見せ大逆転し、2007年以来10年ぶりのアジア王者に輝いた。
【コメント】
中田久美監督
「よく最後まで、諦めずに頑張ってくれたと思う。途中から入った選手も本当に頑張ってくれた。勝たないといけない、というプレッシャーが(1、2セット目は)大きすぎたのかなと思うが、3セット目からは『思いっきりやろう』とうまく選手たちが開き直ってくれた」
この試合の公式記録(AVCウェブサイト・英語)
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 3 | 25 | 25 | 25 | – | – |
中国 | 0 | 17 | 18 | 18 | – | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第1セット
スタートから、佐藤美弥の好サーブで相手を崩し、新鍋理沙の巧みなスパイクで点を重ねた。岩坂名奈のサービスエースも出て6-2と日本がリードするも、日本のミスや相手の多彩な攻撃で6-6と追いつかれる。しかし、野本梨佳のサーブポイントで9-7とすると、奥村麻依の移動攻撃や新鍋、野本のコースをついた強烈なスパイクも光り18-14。徐々に流れを取り戻した。終盤は完全に日本が主導権を握り、野本が再びサービスエースを決めて20-17。最後までセッター・佐藤が巧みに攻撃陣を操り、ミドルブロッカーを絡めて攻撃をしかけると、24-16とさらに点差を広げ、最後は野本のバックアタックで25-17。第1セットを先取した。
第2セット
第1セットと同じメンバーでスタート。相手のサービスエースで始まるも気持ちを切り替え、新鍋の強打や野本の硬軟織り交ぜた攻撃、佐藤のブロックで7-3と点差をつけた。しかし、相手も高さを生かしたスパイクやブロックで応戦。同点に追いつかれたが、リベロ・井上琴絵が体を張ったディグ(強打レシーブ)で攻撃陣を後押しし、奥村、岩坂らミドルブロッカーが奮起し点を重ねた。終盤、新鍋や野本のキレのあるスパイクも冴え18-14とリードを奪うと、終盤まで集中力を切らさなかった日本が奥村や内瀬戸、新鍋の活躍もありブレイクを重ね、25-18でセットを連取した。
第3セット
第1、2セットと同じメンバーでスタート。序盤、相手のサーブや高さあるブロックに苦しみ0-3と劣勢となるも、新鍋の技ありのスパイクでサイドアウトを奪うと、そこから岩坂、野本の相手の隙をついた攻撃でブレイクを重ねた。奥村、内瀬戸の力強いスパイクも冴え8-7と日本が逆転。中盤も集中力を保ち、丁寧なサーブレシーブから内瀬戸の時間差攻撃、新鍋のブロックやスパイクで連続得点し、16-10とリードを奪った。終盤、中国も高さを武器に攻撃を仕掛けたが、ミスも目立ち始める。一方日本はリズムを崩さず、21-16の場面にピンチサーバーで起用された島村春世も貢献すると、最後は内瀬戸のスパイクで25-18。決勝戦進出を決めた。
【コメント】
中田久美監督
「佐藤美弥が、センターやライトをうまく使っていた。決定率もよかったし、前回の対戦よりレフトへの負担が減っていたと思う」
この試合の公式記録(AVCウェブサイト・英語)
【日本の次戦】
試合日時: 8月17日(木)17:30~(日本時間18:30~)
ラウンド: 決勝戦
対戦相手:タイ
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 3 | 25 | 25 | 25 | – | – |
ベトナム | 0 | 22 | 21 | 16 | – | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第1セット
冨永こよみのサービスエースから試合がスタート。前後いとわず攻撃を仕掛け相手ブロックを揺さぶり、野本梨佳のバックアタックや岩坂名奈のクイックで波に乗ると、その後も野本の活躍が光り6-2とリードを奪った。中盤も、島村春世や古賀紗理那など多彩な攻撃陣を生かし点を重ねたが、サーブレシーブが安定せずリズムが乱れ始め、15-10の場面から4連続失点。15-14とベトナムに迫られる。終盤、内瀬戸真実や新鍋理沙を投入するもなかなかリズムを取り戻せなかったが、最後は新鍋のスパイクで24点、内瀬戸のサーブで25点目を奪取。25-22で第1セットを制した。
第2セット
第1セットと同じメンバーでスタート。序盤から、野本のスパイクで勢いづき4-2とリードしたが、相手のパワーあるスパイクや日本のミスで5連続失点。6-10と逆転を許した。中盤も、サーブミスが続き流れを持ち込めなかったが、野本や島村のスパイク、冨永のツーアタックも冴え15-16と相手に追いすがる。徐々に日本がリズムを取り戻し、岩坂のクイックや野本のバックアタックなど多彩な攻撃で反撃。冨永の2連続サービスエースで22-18と点差をつけた。その後も、岩坂のブロックや石井里沙の巧みな攻撃で点を重ね、最後は野本のコースをついたスパイクで25-21。セットを連取した。
第3セット
古賀に代わり、内瀬戸をスタートに起用。その内瀬戸のスパイクで弾みをつけた日本は、野本の高さあるスパイクや島村の堅実なブロックも冴え、徐々に相手と点差をつけた。中盤、11-8とリードの場面から岩坂のブロックや野本、内瀬戸のサーブやスパイクで7連続得点とすると、18-9。試合は完全に日本ぺースで進んだ。終盤もサイドアウトの奪い合いとなったが、集中力を保った日本は野本のスパイクやブロック、冨永のツーアタックで22-12。石井の移動攻撃でマッチポイントとすると、最後は野本が思いきりのよいスパイクを叩き込み25-16。ストレート勝利を果たした。
【コメント】
中田久美監督
「サーブがよかった部分は成果だが、自分たちでどう点数を取っていくかというところまで考えられなくなってしまう部分が今日の試合では出ていたかなと思う」
キャプテン・岩坂名奈選手
「連戦が続くので総力戦だと思うが、残り2戦しっかりみんなで戦って、頂点を獲りにいきたい。(この試合で)出た課題をしっかり改善して、気持ちを切り替えてまた明日頑張りたい」
この試合の公式記録(AVCウェブサイト・英語)
【日本の次戦】
試合日時: 8月16日(水)15:00~(日本時間16:00~)
ラウンド: セミファイナルラウンド(1-4位)
対戦相手: 中国
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 3勝 |
3 | 22 | 25 | 25 | 26 | – |
タイ 2勝1敗 |
1 | 25 | 20 | 22 | 24 | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第1セット
出だしから、新鍋理沙や古賀紗理那の鋭いスパイクでサイドアウトを奪うも、日本はタイの多彩な攻撃に苦しみ、一進一退の展開が続いた。堅実なサーブレシーブから攻撃を仕掛ける相手を抑えきれず、中盤はタイが点を重ねて13-17と点差をつけられる。内瀬戸真実に代わりピンチサーバーで入った鍋谷友理枝のサービスエースや、荒木絵里香のクイックでいい流れを呼び込んで少しずつ点差を縮めると、終盤には奥村麻依が立て続けに点を奪ったが、最後まで相手エースに攻め込まれ、22-25で第1セットを落とした。
第2セット
内瀬戸を鍋谷に代えてスタート。序盤、鍋谷や新鍋のサーブが走り、6-3と日本がリード。しかし、そこからミスが続き、6-6の同点に。その後、荒木のブロックや古賀、新鍋のスパイクで点を重ねるも、アウェーの雰囲気にのまれリズムを掴みきれない日本は、12-12の場面でタイムアウトを要求。終盤は新鍋と古賀がコースを狙ったスパイクを決めてブレイクを重ねると、徐々にタイとの点差が開く。最後は、古賀の鋭いスパイクがストレートに決まり、25-20。日本がセットを奪い返した。
第3セット
第2セットと同じメンバーでスタート。序盤から、古賀のスパイクでサイドアウトを切ると、セッター・佐藤美弥と奥村の息の合った移動攻撃も決まり、日本ペースで試合が進んだ。中盤も、古賀や新鍋を中心に攻撃を展開し、19-15と流れは日本に傾いたが、ここで体育館が停電するというアクシデントに見舞われ、15分程度の復旧時間を経て試合が再開した。その後、タイの巧みな攻撃に押され24-22と追いつかれたが、ここでタイムアウトを取った日本がタイのリズムを崩してサーブミスを誘い、25-22でセットを連取した。
第4セット
第2、3セットと同じメンバーでスタート。古賀のパワフルなスパイクが連続で決まり勢いづくと、第3セットの流れのまま、奥村や鍋谷のブロックも冴え、序盤から日本ペースで試合は進んだ。中盤も粘る相手に対し、鍋谷や新鍋がキレのあるスパイクで相手ブロックを破って点を重ね、18-13と点差を離しリードを奪った。しかし、21-16と日本リードの場面から、タイのコースをついた攻撃が冴えると、日本のサーブレシーブも乱れ、22-23と逆転を許してしまう。最後は1点の奪い合いとなったが、古賀が23、24点目を決め切ると、相手の連続ミスで26-24。日本が意地で勝利をもぎ取った。
【コメント】
古賀紗理那選手
「3-1で勝てたのはよかった。『集中力を切らさずにやっていこう』と話をしていた。3セット目の停電の後も集中力を保てたことが、4セット目にもつながってよかった」
この試合の公式記録(AVCウェブサイト・英語)
【日本の次戦】
試合日時: 8月15日(火)15:00~(日本時間16:00~)
ラウンド: クウォーターファイナルラウンド(1-8位)
対戦相手: ベトナム(順位決定予備戦E組4位)
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 2勝 |
3 | 25 | 25 | 25 | – | – |
チャイニーズタイペイ 2敗 |
0 | 19 | 16 | 20 | – | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第1セット
序盤、相手のサーブが走り、勢いに乗れない日本だったが、島村春世のブロックや移動攻撃が要所で決まり徐々に流れを掴むと、相手にミスも出はじめ点差を広げた。中盤、リベロ・井上琴絵の意地のつなぎや、冨永こよみの華麗なトスさばきに会場がどよめき、いい流れで試合を進めると、野本梨佳のパワフルなスパイクや鍋谷友理枝のコースをついたスパイクも冴え、25-16で日本が第1セットを先取した。
第2セット
島村や野本、岩坂名奈の活躍もあり、連続得点を奪うなど序盤から勢いづいた日本。第1セット同様、相手のサーブに押される場面もあったが、途中交代でコートに入った内瀬戸真実のレシーブもあり安定感を取り戻すと、終盤は鍋谷の攻撃力が爆発。巧みなコース打ちやブロックアウトで次々に点を取り、一時は同点に迫った相手を突き放すと、25-16でセットを奪取した。
第3セット
野本を古賀紗理那、岩坂を奥村麻依、石井里沙を内瀬戸に代えて臨んだ。序盤、島村の強烈なクイックで点を重ねると、古賀のバックアタックや鍋谷の巧みなスパイクも冴えた。シーソーゲームの展開を打破できない日本だったが、鍋谷、島村が奮起すると、さらに冨永のサービスエースで14-9とチャイニーズタイペイを引き離す。相手もサーブや日本の穴をついた攻撃で反撃したが、最後は古賀のパワーあふれるスパイクや内瀬戸のサービスエース、島村や鍋谷の活躍で日本が逃げ切り25-20。勝負をものにした。
【コメント】
中田久美監督
「サーブレシーブがよくなかった。相手のサーブは確かによかったが、その中での自分たちの点数の取り方がよくなかった。しかし、内瀬戸(真実選手)も終盤にいい活躍をしてくれたので、また戦術にも幅が出ると思う」
島村春世選手
「序盤、相手のミドルブロッカーをブロックで止めたとこで、相手が中盤ミドルブロッカーを使ってこない展開を作れたと思う。あの場面でブロックできたことは大きかった。スパイクも思い切り打てていたので、気持ちよかった」
この試合の公式記録(AVCウェブサイト・英語)
【日本の次戦】
試合日時: 8月14日(月)15:00~(日本時間16:00~)
ラウンド: 順位決定予備戦(1-8位) F組
対戦相手: タイ(1次リーグ戦D組1位)
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 2勝 |
3 | 25 | 25 | 26 | – | – |
中国 1敗 |
0 | 14 | 17 | 24 | – | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第1セット
岩坂名奈のBクイック決定でスタート。サイドアウトを繰り返し8-7でテクニカルタイムアウトとなった。中盤、冨永こよみのサーブ時に7連続ポイントを挙げ15-7とリードを広げたが、中国に4連続ポイントを許したところで日本はタイムを要求した。その後すぐにサイドアウトを取り、16-11で2回目のテクニカルタイムを迎えると、19-13となったところで中国がタイムアウトを取った。日本は冨永のブロックと野本梨佳のサーブポイントで相手を引き離すと、最後は古賀紗理那がスパイクを決め、25-14で取った。
第2セット
第1セットと同じメンバーでスタート。古賀の3連続ポイントでリードを奪ったが、反撃に出た中国に3連続得点を許し同点に追い付かれた。新鍋理沙のサービスエースと中国のミスで、8-5とリードしてテクニカルタイムアウトを迎えると、野本のサービスエースや長いラリーを点数に結びつけ、さらに荒木絵里香のサービスエースで11-6と中国を引き離した。その後も日本が点数を重ね、13-8で中国がタイムアウトを要求。15-10で古賀に代えて内瀬戸真実が入り、ブレイクポイントを奪って16-10で2回目のテクニカルタイムアウトとなった。終盤、岩坂に代わって島村春世がピンチサーバーに入ると、日本が18-11と大きくリードを奪い、堪らず中国が2回目のタイムアウトを取った。終盤、野本に代えて鍋谷友理枝をピンチサーバーで投入すると、岩坂のブロック、荒木のサーブで相手を崩しセットポイントを握った。最後は冨永の意表をつくツーアタックで、25-17でセットを連取した。
第3セット
1、2セットと同じメンバーでスタート。出だしは中国にサーブで崩され4-6とリードを許すと、最初のテクニカルタイムアウトは7-8と中国のリードで迎えた。その後、2本のサービスエースを取られ9-13となったところで日本はタイムアウトを要求。それでもなかなか追いつけず、12-15で野本から内瀬戸にメンバーチェンジをするも、12-16で2回目のテクニカルタイムアウトとなった。日本は16-19と3点のビハインドのまま、古賀に代えて鍋谷を起用、さらに岩坂に代わって島村がピンチサーバーで投入された。19-21と2点差の場面に新鍋理沙のサービスエースで20-21としたが、21-23と再び離され、日本は2度目のタイムアウトを要求した。その後、サイドアウトを取ると岩坂のブロックで23-23の同点に追いつき、デュースに持ち込んだ。日本はリベロ・小幡真子のナイスディフェンスを新鍋がブロックアウトで決めると、最後も新鍋がライトからスパイクを決め26-24とし、第3セットを逆転勝ちで取った。
この試合の公式記録(AVCウェブサイト・英語)
【1次リーグ戦B組 最終順位】
1位: 日本(2勝0敗)
2位: 中国(1勝1敗)
3位: オーストラリア(0勝2敗)
【日本の次戦】
試合日時: 8月13日(日)12:30~(日本時間13:30~)
ラウンド: 順位決定予備戦(1-8位) F組
対戦相手: チャイニーズタイペイ(1次リーグ戦D組2位)
チーム | セットカウント | 第1セット | 第2セット | 第3セット | 第4セット | 第5セット |
---|---|---|---|---|---|---|
日本 1勝 |
3 | 25 | 25 | 25 | – | – |
オーストラリア 1敗 |
0 | 19 | 14 | 8 | – | – |
【第1セットのスタメン】
【戦評】
第1セット
スタート時に野本梨佳のスパイクが3本連続で決まり好調な出だし。2-2からサーブで崩し8-4で最初のテクニカルタイムアウトとなる。その後もリードを広げ16-7で2回目のテクニカルタイムアウトとなった。19-9と点数が広がったところで、堪らずオーストラリアがタイムアウトを要求。その後、日本のサーブレシーブが乱れオーストラリアに追い上げられたが、最後は石井里沙のクイックが決まり、25-19で第1セットを先取した。
第2セット
1セット目と同じメンバーでスタート。5-2となったところで野本から鍋谷友理枝を投入、着実にポイントを重ね8-4で1回目のテクニカルタイムアウトとなった。その後、内瀬戸真実のサービスエースなどで10-6とリードすると、オーストラリアのブロックに捕まり2点差まで追い上げられた。しかし、岩坂名奈のクイックでサイドアウトを取ると、主導権を渡さず12-10とした。石井を新鍋理沙に代えて守備を固めると、サーブレシーブが安定し16-11で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。佐藤美弥の効果的なサーブでブレイクポイントを重ね19-12とリードを広げると、21-14のときに岩坂に代わってピンチサーバーで入った島村春世が4連続ポイントを挙げ、25-14でセットを連取した。
第3セット
野本に代えて鍋谷、岩坂に代えて島村でスタートした。サーブで崩し一方的な展開とすると、8-4で1回目のテクニカルタイムを迎える。その後も荒木絵里香のサーブ時に連続9ポイントを挙げ、17-4と大量リードを奪うと、そのまま押し切り25-8で第3セットを奪取。セットカウント3-0のストレートで勝利した。
この試合の公式記録(AVCウェブサイト・英語)
【日本の次戦】
試合日時: 8月10日(木)12:30~(日本時間13:30~)
ラウンド: 1次リーグ戦(1回総当たり戦) B組
対戦相手: 中国