FISUワールドユニバーシティゲームズ
(2025/ライン・ルール)

RESULTS

試合結果

最終順位

  1. イタリア
  2. 日本
  3. ブラジル
  4. ドイツ
  5. ポーランド
  6. チャイニーズタイペイ
  7. チェコ
  8. 中国
  1. スペイン
  2. アメリカ
  3. モンゴル
  4. フランス
  5. チリ
  6. アルゼンチン
  7. オーストラリア
  8. インド

日本の試合結果

7月23日 日本×イタリア ファイナルラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本 1 19 25 16 14  
イタリア 3 25 21 25 25  
チーム 日本 イタリア
セットカウント 1 3
第1セット 19 25
第2セット 25 21
第3セット 16 25
第4セット 14 25
第5セット    

【戦評】

【第1セット】
第1セットはイタリアの鋭いサーブに崩され、先制点を許す立ち上がりに。イタリアの高い打点からのスパイクも決まり、0-2と序盤はイタリアのペースで試合が進むが、大山遼選手のスパイクと石倉沙姫選手のサービスエースで2-2と日本もすぐさま反撃に出る。その後も一進一退の攻防が続く中、3-4とリードを許す場面もあったが、4-5の場面では大山選手が力強いスパイクを決め、日本も譲らない姿勢を見せる。イタリアの高さに苦しめられ、4-7と再び点差を広げられるが、7-9の場面では本田凜選手が巧みなフェイントを決めるなど、攻めの姿勢を貫く。続く9-12では、石倉選手がブロックを利用したフェイントで得点し、雰囲気を盛り上げる。しかし、イタリアのサービスエースも決まり9-15とさらにリードを広げられたところで日本はタイムアウトを要求。タイムアウト明けには宮部愛芽世選手のスパイクが決まり、キャプテンの意地を見せる。11-15では山地梨菜選手のブロックが炸裂し、高い打点からの攻撃にも屈しない姿勢を見せた。ここで日本は2枚替えを行い、宮部選手に替わって中川さつき選手を、熊谷仁依奈選手に替えて佐藤彩夏選手をコートへ。11-15では佐藤選手が2本連続でスパイクを決め、さらに相手のスパイクミスも誘って14-15と1点差に迫る。ここでイタリアはたまらずタイムアウトを使用した。タイムアウト明け、イタリアも意地を見せてスパイクで得点し14-16。15-17で佐藤選手が再びスパイクを決め、攻めの姿勢を保つ。ここで山地選手に替わって阿部明音選手がコートに入る。16-18から石倉選手の強打が決まり応戦するも、イタリアの勢いは止まらず、強烈なスパイクで連続失点を喫する。16-20と先に20点台に乗せられてしまい、日本は2回目のタイムアウトを使った。タイムアウト明け、佐藤選手が根性のスパイクを決めて17-20。ここで中川選手に替わって宮部選手がコートに戻り、続く17-21では佐藤選手に替わって熊谷選手が再びコートに戻った。その後も日本は粘りを見せ、18-24とセットポイントを握られた場面では、大山選手がスパイクを決めて一矢報いる。さらに19-24では大山選手のダイレクトが決まり、粘り強さを発揮したが、最後はイタリアの高い打点からの強烈なスパイクが決まり、19-25で第1セットを奪われた。

【第2セット】
第2セット、日本はイタリアに先制を許すも、大山選手のスパイクで2-2と追い付き、序盤から互角の展開に。石倉選手のバックアタックや大山選手の連続得点で拮抗した流れが続き、9-9まで一進一退の攻防が続いた。しかし、10-12とリードを許した場面で日本はタイムアウトを要求。タイムアウト後、宮部選手と熊谷選手に替えて中川選手と佐藤選手をコートに送り込む。交代後すぐ佐藤選手がスパイクを決めて勢いを取り戻し11-12。13-13では相手のミスを誘い同点に追い付く。続く15-13では大山選手がネット際の競り合いを制し、16-14ではスパイクを決めてリードを広げたところで、中川選手に替わり宮部選手がコートに戻る。17-15では佐藤選手に替わり熊谷選手が戻る。阿部選手のスパイクで18点目を奪い、宮部選手の強打とサービスエースで21-18と点差を広げ、イタリアにタイムアウトを取らせた。本田選手のブロード攻撃が決まり24-20とすると、最後は大山のスパイクで25-20。日本が第2セットを奪い返した。

【第3セット】
第3セット、日本は宮部選手のスパイクで先制点を奪い好スタートを切る。しかしその後は、イタリアの粘り強いディフェンスと高い打点のスパイクに苦しめられ、徐々に点差を広げられる。石倉選手や宮部選手、阿部選手らが果敢に攻撃し、6-7の1点差に迫る場面もあったが、7-10とリードを許し、日本は早めのタイムアウトを選択。阿部選手の多彩な攻撃、石倉選手のブロックアウトを狙ったスパイクなどで得点を重ねたが、要所で相手のブロックに捕まり、なかなかリズムに乗り切れない。10-16では日本が2度目のタイムアウトを使用した。ここで2枚替えを行い、宮部選手と熊谷選手に替えて中川選手と佐藤選手を投入し流れを変えにかかる。さらに、飯山エミリ選手のクイックや本田選手のサーブポイントなどで15-22と意地を見せるが、イタリアの高い完成度の前にあと一歩及ばず。最後は宮部選手のスパイクがブロックに阻まれ、16-25で第3セットを落とした。

【第4セット】
第4セットは阿部選手のスパイクで先制し、攻めの姿勢を見せつけた。互いに譲らぬ展開が続き、石倉選手のスパイクで4-4。宮部選手のブロックで6-6と一進一退の攻防に。阿部選手のスパイクで7-7と並ぶも、ここからイタリアの高い打点と強打に押され、3連続失点を喫し7-10と突き放され、日本はタイムアウトを要求。タイムアウト明けもイタリアの勢いは止まらず、8-13まで点差を広げられると、宮部選手と熊谷選手に替わって中川選手と佐藤選手をコートに送り込む。中川選手のトスに応え石倉選手が決めて9-14。さらに佐藤選手のスパイクも決まり10-16と追いすがる。しかしイタリアの攻撃力は衰えず、速く重いスパイクに押されて12-20とリードを保たれる。終盤、石倉選手のサーブでリズムを作り、佐藤選手のスパイクで14点目を奪うが、反撃を続けることができず、最後は佐藤選手のスパイクが惜しくもアウトとなり、14-25でこのセットを落とした。

7月21日 日本×ブラジル セミファイナルラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本 3 29 25 20 25 15
ブラジル 2 31 17 25 16 10
チーム 日本 ブラジル
セットカウント 3 2
第1セット 29 31
第2セット 25 17
第3セット 20 25
第4セット 25 16
第5セット 15 10

【戦評】

【第1セット】
第1セット、宮部愛芽世選手のブロックを巧みに利用したフェイントで先制。4-2の場面では大山遼選手のサービスエースが決まり、幸先の良いスタートを切る。そこから本田凜選手の力強いブロード攻撃や、山地梨菜選手の鋭いサーブが走り、日本に流れを呼び込んだ。しかし、ブラジルも高さと守備力を生かして食らいつく。10-12と逆転を許した日本は、たまらず1回目のタイムアウトを要求した。タイムアウト明けの長いラリーを制したのはキャプテン・宮部選手のバックアタック。意地の一打でリズムを引き戻す。それでもブラジルの高いブロックに阻まれ、再び12-15とリードを広げられた日本は、早くも2回目のタイムアウトを使う。宮部選手のライン際を射抜くスパイクや、山地選手の高打点からスパイクが決まり、ブラジル相手に食い下がる日本。17-19の場面で宮部選手に替わり中川さつき選手を、熊谷仁依奈選手に替わり佐藤彩夏選手を2枚替えでコートに送り込む。攻撃のテンポを変えにかかるが、ブラジルの勢いは止まらず17-20に。山地選手に替わり阿部明音選手を投入し、変化を加えながら応戦するも、焦りからミスも出始め、20-24とセットポイントを握られる。プレッシャーのかかる場面で、大山選手の渾身のブロックポイントが決まり21-24。粘る日本にブラジルはたまらずタイムアウトを使用した。タイムアウト明け、阿部選手の執念の繋ぎから石倉沙姫選手のスパイクや、佐藤選手の機転を利かせたバックトスを宮部選手が決めきり、同点に追い付くと、さらに相手のミスも誘い24-24とデュースに持ち込んだ。そこから互いに一歩も譲らない攻防が続きますが、最後はブラジルの強打に屈し、29-31で第1セットを惜しくも落とした。

【第2セット】
第2セットは、宮部選手のスパイクで先制すると、大山選手のクイックも決まり、日本が序盤からリズム良く得点を重ねる。本田選手の力強いブロードが決まり、日本がリードを保ったところで、ブラジルが1回目のタイムアウトを要求した。タイムアウト明けに石倉選手がブロックの隙間を突く鋭いスパイクを決め、日本がテンポを保つ。宮部選手と熊谷選手に替わって中川選手と佐藤選手を2枚替えでコートに投入する。さらに山地選手に替わり阿部選手がコートに入ると、その阿部選手の粘り強いレシーブで繋いだボールを佐藤選手がスパイクで決める。16-14の場面で中川選手に替わり宮部選手が再びコートに戻ると、18-15から石倉選手と宮部選手のスパイクが連続して決まり、勢いに拍車をかける連続得点を奪った。阿部選手が相手の隙を見逃さずストレートを打ち込み、日本が20点台に乗せる。その後も日本は集中を切らさず、阿部選手や宮部選手のサービスエースで得点を重ね、最後は石倉選手がバックアタックを決め、25-17で第2セットを奪い返した。

【第3セット】
第3セットは、阿部選手の身体能力を存分に発揮したレシーブで相手のスパイクを拾うも、繋ぎ切れず先制を許す立ち上がりとなった。しかしそこから阿部選手の2連続スパイク、本田選手のダイレクトアックやブロード攻撃が決まり、日本は序盤から得点を重ねていく。しかし、相手の力強いスパイクに押され8-10となった場面で日本がタイムアウトを取り、立て直しを図った。その後も相手にリードを許しながらも、日本は集中を切らさず粘りのプレーを続ける、ここで日本は宮部選手と熊谷選手に替えて中川選手と佐藤選手を投入し、変化をつけた布陣で挑み17-17と同点に追い付く。しかし、相手の勢いに押される形で17-20とリードを広げられ、再び日本はタイムアウトを使用。その後も粘り強い戦いを見せたが、最後は宮部選手のエンドライン際を狙ったスパイクがわずかにアウトとなり、このセットを惜しくも落とした。

【第4セット】
第4セットは相手の高いブロックに先制点を許すも、すぐに宮部選手のブロック、石倉選手のバックアタックが決まり、3-1と日本が主導権を握る滑り出しとなった。7-4の場面では阿部選手が相手の隙を突いた巧みな軟打と鋭いスパイクを立て続けに決め、存在感を発揮。本田選手の力強いスパイクや、飯山エミリ選手のスパイクも決まり、10-6とリードを広げる。石倉選手の鋭いサーブが相手を崩し、相手ミスを誘発し、13-7としたところでブラジルがタイムアウトを使用。タイムアウト後も阿部選手のスパイクや飯山選手の高さを活かしたブロックが決まり、日本が流れを離さない。本田選手のサービスエースなどで3連続得点を奪い20点台に突入する。ブラジルも反撃に出て20-15まで追い上げるが、日本はタイムアウトを取り冷静に対応した。最後は相手のミスも絡んで25-16で第4セットを危なげなく取り切った。 

【第5セット】
第5セットは宮部選手のスパイクで先制。阿部選手の好レシーブを宮部選手が打ち切るなど、立ち上がりから日本が主導権を握る。ブラジルも粘りを見せ3-3に追い付くも、石倉選手がサービスエースを2本奪い、一度傾きかけた流れを再び日本へ引き戻した。勢いづいた日本は、宮部選手と阿部選手のスパイクも冴え、9-3と一気に突き放す。その後も一進一退の攻防が続き、阿部選手がブロックを利用した巧みなスパイクを決めて10点台に乗せた。2枚替えでコートに入った佐藤選手が強烈なスパイクが3連続で決めてマッチポイントを握ると、相手の強打を本田選手が拾い、繋いだボールを石倉が打ち抜きマッチポイントを奪い、セットカウント3-2で日本は決勝戦に駒を進めた。

7月20日 日本×チャイニーズタイペイ クオーターファイナルラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本 3 25 25 25    
チャイニーズタイペイ 0 22 21 20    
チーム 日本 チャイニーズタイペイ
セットカウント 3 0
第1セット 25 22
第2セット 25 21
第3セット 25 20
第4セット    
第5セット    

【戦評】

【第1セット】
第1セット、日本は大山遼選手のクイックで先制すると、山地梨菜選手のキレのあるスパイクも決まり、序盤から4-2とリードを広げる。8-4の場面で石倉沙姫選手がフェイントを沈め、チャイニーズタイペイに1回目のタイムアウトを使わせた。タイムアウト明けも日本のリズムは崩れず、石倉選手のブロックの間を抜く鋭いストレートで10-6。しかし中盤、チャイニーズタイペイも攻守のバランスを整えながら追い上げを見せ、12-12と同点に並ばれ、日本がタイムアウトを要求。拮抗した展開が続く中、15-14では山地選手のパワフルなスパイクが炸裂し、再び日本が勢いを取り戻す。ここで2枚替えが行われ、宮部愛芽世選手に替わって中川さつき選手が、熊谷仁依奈選手に替わって佐藤彩夏選手がコートにイン。さらに、山地選手に替わって阿部明音選手もコートに入り、テンポと展開に変化を付けていく。16-17と一時逆転を許すが、石倉選手がすぐさま得点を奪い返し17-17。ここでキャプテン・宮部選手が再びコートへ戻ると、その宮部選手の2連続ブロックで19-17とし、日本に再び流れを引き寄せた。その後、佐藤選手に替わって熊谷選手が入り、相手のミスを誘うプレーで先に20点台に乗せる。終盤は宮部選手がスパイクとフェイントで連続得点を奪い23-20とすると、最後は山地選手の巧みなフェイントで25-22とし、このセットを先取した。

【第2セット】
第2セットは石倉選手の強烈なスパイクで幕を開ける。続けて山地選手や宮部選手も次々と得点を重ね、序盤から日本が主導権を握る展開に。7-3とリードを広げたところでチャイニーズタイペイが1回目のタイムアウトを要求。タイムアウト明けに相手がギアを上げると流れは一転。連続得点を許し、8-8の同点とされると、日本も早めのタイムアウトで立て直しを図る。直後、山地選手が力強いスパイクを叩き込み9-8とリードを奪い返すが、チャイニーズタイペイの勢いも止まらず、一進一退の攻防に。12ー13と一度はリードを許すも、日本は連続得点で16-14と逆転に成功する。相手に3連続得点を許し19-17と詰め寄られる場面もあったが、山地選手が頼れる一打を放ちリードを保ち、最後は石倉選手がフェイントを決め切り、25―20で第2セットを連取した。

【第3セット】
第3セットは宮部選手のパワフルなスパイクで先制すると、石倉選手のバックアタックも決まり、2ー0と好スタートを切った。チャイニーズタイペイも粘りを見せ、7-7と同点に追いつかれる展開となるが、山地選手や石倉選手のスパイクで再び流れを引き寄せ、10-8とリードを広げたところでチャイニーズタイペイに1回目のタイムアウトを使わせた。勢いに乗った日本はその後もペースを崩さず、16-13で宮部の強打が炸裂。ここで2枚替えを行い、宮部選手に替えて中川選手を、熊谷選手に替えて佐藤選手を、さらに山地選手に替わり阿部選手をコートに送り込み攻撃のバリエーションに彩りを加えた。一時は17-17と追い付かれるも、佐藤選手のスパイクで18ー17と再びリードを奪う。ここで中川選手に替わりキャプテン・宮部選手がコートに戻り、チームにさらなる勢いをもたらした。20-18では石倉選手の強烈なスパイクが決まると、石倉選手がサービスエースを決めてマッチポイントを握ると、最後は相手のサーブミスで25-20とし、このセットを締めくくった。

7月18日 日本×チェコ
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本 3 25 25 25    
チェコ 0 17 15 9    
チーム 日本 チェコ
セットカウント 3 0
第1セット 25 17
第2セット 25 15
第3セット 25 9
第4セット    
第5セット    

【戦評】

【第1セット】
第1セットは宮部愛芽世選手のブロック得点で幕を開けた。5-3から宮部選手のサービスエースが決まり、日本が序盤からパワーを見せつける展開に。石倉沙姫選手のバックアタックに続き、再び宮部選手のサービスエースが決まり7-3とリードを広げ、ここでチェコがタイムアウトを要求。タイムアウト後はチェコが持ち直し、8-7と点差を詰められる場面もあったが、本田凜選手のサービスエースを皮切りに再び流れを引き寄せる。その後は石倉選手のシャット、大山遼選手のクイック、山地梨菜選手のバックアタックと多彩な攻撃でチェコを追い詰める。その後も日本は相手に主導権を渡さず、18-14の場面で、2枚替えで宮部選手に替わり中川さつき選手を、熊谷仁依奈選手に替わり佐藤彩夏選手をコートに投入すると、さらに山地選手に替わり阿部明音選手がコートに送り込み、日本の勢いを加速させた。21-16では大山選手が鋭いブロックを決め、チェコに2度目タイムアウトを使わせた。タイムアウト後、本田選手のサービスエースで22-16とすると、勢いそのまま大山選手のブロックで25-17とし、第1セットを先取した。

【第2セット】
第2セットは、粘り強いラリーをチェコが取り切り先に1点を奪われる形でスタート。日本はその後、落ち着いて得点を重ね6-3。さらに7-3と宮部選手のサービスエースが連続で決まり、序盤から流れを引き寄せ、たまらずチェコはタイムアウトを選択。しかし、タイムアウト明けも日本の勢いは衰えず、本田選手のスパイクなどで着実に得点を積み重ねていく。11-5の場面では宮部選手がスパイクを決めて再びリードを広げ、チェコにこのセット2度目のタイムアウトを使わせた。その後も日本は主導権を握り続け、石倉選手のバックアタックで15-10、本田選手のクイックで17-10とテンポよく得点を重ねた。18-12の場面で長いラリーをチェコに奪われる場面もあったが、直後に山地選手が相手の隙を突くフェイントを決め、19-12とすぐに流れを引き戻す。ここで日本は2枚替えを実施。宮部選手に替わり中川選手を、熊谷選手に替わり佐藤選手をコートに送り込むと、その中川選手がサービスエースを決め、チームの流れをさらに加速させた。22-13の場面では山地選手に替わって阿部選手がコートに入り、交代後すぐにスパイクを決めて存在感を発揮。最後は大山選手が力強くスパイクを決め、25-15でこのセットを取り切った。

【第3セット】
第3セットは山地選手のスパイクミスで先制点を許す形となったが、直後に宮部選手のスパイクを決め、相手に流れを渡さない姿勢を見せる。続いて山地選手、大山選手、宮部選手が連続でスパイクを決め、序盤からテンポよく得点を重ねると、7-2でチェコが早くもタイムアウトを使用。タイムアウト明けも日本の集中は途切れず、10-3の場面で宮部選手に替わり中川選手を、熊谷選手に替わり佐藤選手をコートに送り込む2枚替えを行う。さらに、山地選手に替わり阿部選手を投入し、試合を優位に進めていく。14-8では大山選手が相手の攻撃を見極めてブロックポイントを奪うと、チェコにこのセット2度目のタイムアウトを使わせる。タイムアウト直後も流れは変わらず、石倉選手が強打を決めて15-8。17-9では中川選手に替わり宮部選手が再びコートへ戻り、ここから日本は守備でも隙を見せず、連続ポイントを重ねる。20-9の場面では佐藤彩夏選手のサービスエースが2本続けて決まり、勢いはさらに加速。最後は宮部選手がダイレクトスパイクを決め、2--9で第3セットを奪取。セットカウント3-0のストレート勝利で試合を締めくくり、B組1位で予選を終えた。

7月17日 日本×チリ
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本 3 25 25 25    
チリ 0 13 10 12    
チーム 日本 チリ
セットカウント 3 0
第1セット 25 13
第2セット 25 10
第3セット 25 12
第4セット    
第5セット    

【戦評】

【第1セット】
試合開始とともに宮部愛芽世選手がレフトからの強烈なアタックが決まる。序盤は3-2と日本がリードするものの、日本攻撃に対してチリのディフェンスが良く、1回で決めることができずに攻防が続くが、最後は山地梨菜選手のブロックや宮部選手のアタックが決まり、6-2となったところでチリが1回目のタイムアウトを取る。タイムアウト後も山地選手のアタックで得点を重ね、石倉沙姫選手の粘り強いレシーブから本田凜選手のクイックなどが決まり、9-2と日本が流れを渡さない。その後も日本が主導権を握り、熊谷仁依奈選手が頭脳的な配球でブロックの的を絞らせず、大山遼選手のクイックが決まり14-6とリードを広げる。その後も日本の勢いは止まらず、宮部選手の攻撃が決まると、16-9となりチリはこのセット2回目のタイムアウトを取る。その後日本は、宮部選手と中川さつき選手、熊谷選手と佐藤彩夏選手の2枚替えを行い、佐藤選手のサーブから相手の攻撃をディフェンスし、23-10と大きくリードを広げる。山地選手に替わり阿部明音選手が入ると、相手の攻撃を児玉奈津美選手がディグをし、阿部選手のパイプ攻撃が決まり24-13。最後は本田選手のクイックが決まり25-13で第1セットを取った。

【第2セット】
序盤から相手のスパイクミスを誘い先行する展開に。双方のレシーブ力が光る長いラリーが続くも、石倉選手のスパイクで制し、5-3と日本は勢いを渡さない。石倉選手や山地選手を中心に点を重ねると、9-5で山地選手に代わり阿部選手がコートに入る。中川選手が苦しい体勢からトスを上げきり、石倉選手が決め10-5。その後も順調に得点を重ね、14-5では阿部選手の鋭いサービスエースが炸裂。相手のタイムアウトを奪う一撃となった。タイムアウト明けも日本は流れを譲らず、本田選手のブロード攻撃が決まると、本田選手のサービスエースで畳みかけ15-6。ここで大山選手に替わり飯山エミリ選手がコートに入る。さらに、17-7の場面で宮部選手に替わり瀧澤凜乃選手をコートに送り込むと、18-8の場面で飯山選手のスパイクや、瀧澤選手のスパイクでブレイクに成功し、相手に付け入る隙を与えず20-9と大きく差を付けたまま20点台に乗せる。瀧澤選手のサービスエースでさらに点差を広げ、25-10で第2セットを取り切った。

【第3セット】
大山選手の巧みなフェイントで先制すると、阿部選手のバックアタックも決まり、日本が主導権を握る。相手のミスや大山選手のサービスエースで7-1まで一気に点さを広げる。一時は相手に得点を許すも、佐藤選手のフェイントとサービスエースで2連続得点を奪い、日本が流れを渡さない。10-3の場面で飯山選手の力強いブロード攻撃が決まり、日本の勢いはさらに加速する。14-5から中川選手のサービスエースが決まり、相手にタイムアウトを使わせる。タイムアウト後に2点を返されるも、佐藤選手のスパイクで流れを取り戻し、着実に点を積み重ねる。瀧澤選手のスパイクで20点台に突入すると、その後も流れを離さず、阿部選手や大山選手がスパイクを次々と決め、最後は阿部選手が強打を叩き込み、25-12で第3セットを制し、セットカウント3-0で日本が勝利した。

7月16日 日本×フランス
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3 25 25 25    
フランス
0 9 18 16    
チーム 日本
フランス
セットカウント 3 0
第1セット 25 9
第2セット 25 18
第3セット 25 16
第4セット    
第5セット    

【戦評】

【第1セット】
FISUワールドユニバーシティゲームズ予選ラウンド初戦はフランスとの対戦に。序盤、日本は宮部愛芽世選手のサービスエースとブロックで流れを掴み、4-1とリードを広げ、立ち上がりからフランスにタイムアウトを使わせる展開となった。続いて、山地梨菜選手、大山遼選手、宮部選手の3人が連続してスパイクで得点を重ね、6連続ポイントを奪取し、10-1としたところでフランスが早くも2度目のタイムアウトを要求します。その後も日本の勢いは衰えず、宮部選手の鋭いサービスエースが再び決まり、15-3とリードをさらに広げた。さらに19-6の場面では本田凜選手がサービスエースを決めて会場を沸かせた。フランスに2連続得点を許す場面もあったが、日本はすぐに切り替えて4連続得点を奪い返す。23-8の場面で熊谷仁依奈選手のサービスエースが炸裂し、そのまま主導権を譲ることなくセット終盤へ。最後は相手のサーブミスを誘い、25-9で第1セットを取り切った。

【第2セット】
第2セットはフランスに先制点を奪われるスタートとなったが、山地選手や石倉沙姫選手の力強いスパイクが決まり3-2と相手に流れを渡さない強気な姿勢で試合に入る。その後は一進一退の攻防が続くが、スコアは拮抗。石倉選手の一打で均衡を破り10-7とリードを広げる。しかし、ここでフランスが勢いに乗り4連続得点で10-11と逆転を許す苦しい展開となり、日本がタイムアウトを要求する。タイムアウト明け、すぐさま大山選手のアタックが決まり11-11の同点に。ここから日本は再びリズムを取り戻し、粘り強いラリーと的確な切り返しで徐々に主導権を握っていく。16-15の場面で宮部選手に替えて中川さつき選手を、熊谷選手に替えて佐藤彩夏選手を2枚替えで投入する。そこから日本はブレイクを重ね、19-15で佐藤選手のスパイクが炸裂し、フランスはたまらずタイムアウトを要求する。さらに、21-16の場面では山地選手に替わり阿部明音選手が入り、フレッシュな戦力で終盤に向けた布陣を整える。終盤も佐藤選手の鋭いスパイクが攻撃をけん引し、日本は最後までペースを落とさず25-18で第2セットを奪取。

【第3セット】
第3セット、幸先よく宮部選手のスパイクで日本が先取点をあげると、宮部選手や石倉選手、阿部選手のパワフルな攻撃で畳みかけ、序盤から7-4とリードを広げた。本田選手のサービスエースが決まり9-5としたところで、フランスが早くもタイムアウトを要求。タイムアウト後、13-11とフランスが追い上げを見せたが、日本は集中力を切らさず、阿部選手や本田選手のスパイクで再び突き放し、16-11とリードを保つ。その後も石倉選手や本田選手の鋭いスパイクが決まり、相手のミスも誘って日本の勢いを止めることなく20-13と点差を広げた状態で20点台に突入。終盤、22-16では阿部選手の力強いスパイクが決まり、さらに本田選手のサービスエースで2点ブレイクをし、24-16に。セットポイントでは大山選手のブロックで試合を締めくくり、25-16でこのセットを取り、セットカウント3-0で勝利を収めた。