2014女子世界選手権

RESULTS

試合結果

10月5日 日本×ドミニカ共和国 第2次ラウンド

【第1セットのスタメン】

【戦評】

2014女子世界選手権(2014世界バレー)。FIVB世界ランキング3位の日本は、第2次ラウンドプールEでの最終戦で、同10位のドミニカ共和国にセットカウント3-2のフルセットで競り勝った。日本はプールEで勝点10点(3勝4敗)の4位、全体の7位タイで今大会を終えた。序盤から高田ありさが素晴らしい働きを見せ、第1、2セットを連取したが、第3、4セットはドミニカ共和国のパワーに苦しんで失った。最終第5セットでは、迫田さおりのバックアタックが効果的に決まり、15-12試合を決め、今大会の最終戦を白星で飾った。第3次ラウンドに進むプールE3位のドミニカ共和国は勝点13で、日本との差は3。大会序盤の黒星が悔やまれる結果となった。

第1セット、長岡望悠のスパイクが冴え、優位に試合を進めた。16-9で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、相手のスパイクにミスも出て着実に得点を重ね、最後は高田がスパイクを決めて25-21で第1セットを先取した。

第2セット、中盤までは一進一退の攻防が続いた。13-11から山口舞のスパイクや、移動攻撃からのフェイントなどで得点を重ねた。終盤は高田のレフトからのクロス、山口のクイックと多彩な攻撃が機能し、25-23でセットを連取した。

第3セット、立ち上がりから失点し、3-2からは日本のアタックにミスが出て5連続失点。その後は、相手に連続得点を許す場面が多く、200センチの高さから打ち下ろすブライエリン・マルティネスに手を焼いた。その後も日本の反撃は及ばず、19-25でこのセットを落とした。

第4セット、日本のペースで試合を進めると、高田のサービスエースが決まり8-4で1回目のテクニカルタイムアウトを折り返した。しかし、15-11から相手の6連続得点で逆転を許すと、迫田さおりのバックアタックなどで4連続得点し一時はリードを奪った日本だったが、相手の強打を拾えず、23-25でドミニカ共和国にセットを連取された。

第5セット、序盤は2-5とリードを許す苦しい展開となった。しかし、5-7からキャプテン・木村沙織の冷静な1打に、迫田のバックアタックなどで5連続得点と形勢逆転。その後も迫田が踏ん張り、最後はバックアタックで日本に15点目をもたらし、15-12で試合を決めた。

【第2次ラウンド 最終順位表】

プールE
1位: イタリア(勝点19、6勝1敗)◎

2位: 中国(勝点16、6勝1敗)◎

3位: ドミニカ共和国(勝点13、5勝2敗)◎

4位: 日本(勝点10、3勝4敗)

5位: ドイツ(勝点9、2勝5敗)

6位: ベルギー(勝点7、2勝5敗)

7位: クロアチア(勝点5、2勝5敗、セット率=0.526)

8位: アゼルバイジャン(勝点5、2勝5敗、セット率=0.444)

プールF
1位: ブラジル(勝点20、7勝0敗)◎

2位: アメリカ(勝点18、6勝1敗)◎

3位: ロシア(勝点13、4勝3敗)◎

4位: セルビア(勝点11、4勝3敗)

5位: トルコ(勝点10、3勝4敗)

6位: ブルガリア(勝点6、2勝5敗、セット率=0.588)

7位: オランダ(勝点6、2勝5敗、セット率=0.562)

8位: カザフスタン(勝点0、0勝7敗)

◎:第3次ラウンド進出

※第2次ラウンドでは第1次ラウンドの同組同士の対戦はなく、第1次ラウンドの対戦成績を持ち越す。各プールの上位3チームが第3次ラウンドへ進出する。

【第3次ラウンド プール分け】

プールG

イタリア

中国(プールE2位)、ドミニカ共和国(プールE3位)、アメリカ(プールF2位)、ロシア(プールF3位)の4チームの中から2チーム

プールH

ブラジル(プールF1位)

中国(プールE2位)、ドミニカ共和国(プールE3位)、アメリカ(プールF2位)、ロシア(プールF3位)の4チームの中から2チーム

※プールE、Fの2、3位チームの第3次ラウンドでのプール分けは、10月7日(火)に行われる抽選で決定する。

【コメント】

眞鍋政義監督
「世界選手権最後の試合でドミニカ共和国に勝って帰ることが、来年のワールドカップ、(2年後の)リオデジャネイロオリンピックにつながると選手に話した。本大会で選手はフルセットの長い試合を頑張って戦ってくれた。195センチを超える大型選手が多い中、背が低い日本が勝つには、ラリー、試合を長くしなければならない。反省と修正をしてオリンピックにいきたい。各チーム190~195センチのパワーヒッターがいる。そんなにレシーブが良くなくても、高いトスを上げて、その選手がはじき飛ばすということが多い。対策は今後、より一層考えないと厳しい」

キャプテン・木村沙織選手
「メダルを懸けた試合までいけなくてとても悔しいが、最後に勝つことができて良かった。(第1次ラウンドの)スタートでのつまずきが大きかった。個人もチームもまだまだな部分が多いが、この悔しさを来シーズンにぶつけられるように頑張りたい。追い込まれた時に絶対に勝って次につなげたいところで、自分たちがミスをして自滅することもあった。自分たちの弱さが見つかったので反省したい。とても悔しいし、次(第3次ラウンド)にいけなかったので、個人としても反省すべきところがたくさんある」

迫田さおり選手
「もう先(の試合)がないと決まっていたけど、みんなで勝って終わりたいという気持ちがあった。自分にトスを上げてもらったからには、しっかり決めていこうという思いがあった。こういうシステム(Hybrid6)でメダルを獲ろうとしているので、チームに貢献できるように努力しないといけない。ポイントゲッターとしてコートに入っているので、点数を多く取りミスを少なくすることはもちろん、アタックだけではなくブロックやサーブをしっかりしないといけない」

10月4日 日本×イタリア 第2次ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝4敗
0 23 20 19
イタリア
4勝2敗
3 25 25 25

【第1セットのスタメン】

【戦評】

2014女子世界選手権(2014世界バレー)。FIVB世界ランキング3位の日本は、第2次ラウンドプールEで、同4位の開催国・イタリアにセットカウント0-3のストレートで敗れた。日本は第1次ラウンドから持ち越した成績を含め、2勝4敗の勝点8と4位のままで、ドミニカ共和国との対戦を残し、第3次ラウンド進出圏内の3位以内に入る可能性がなくなったため、今大会の敗退が決まった。日本はもつれた第1セットを23-25で落とすと、続く第2、3セットもイタリアに押され連取を許した。14本を数えた相手のサーブミスにつけ込むことができなかった。次戦は10月5日(現地時間)17時より、プールE3位のドミニカ共和国と対戦する。4位の日本はこの試合に勝っても、ドミニカ共和国の勝点12を上回ることができない。

第1セット、2日のドイツ戦の流れを重視し、高田ありさ、山口舞、セッター・中道瞳をスタメンで起用。期待に応えた高田が奮闘し、レフトからアタックを決め序盤の流れを作った。8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、6千人の大声援に重圧を感じたのか、イタリアが立て続けにサーブミス。長岡望悠の一打などで一進一退の攻防が続き、終盤に23-22とリードを奪ったが、そこから202センチのディウフに強烈な一打を決められると、最後は3連続失点を喫し、23-25で第1セットを失った。

第2セット、立ち上がりから3連続得点と巻き返しにかかった日本。しかし、その直後にイタリアに4連続得点を奪われ逆転を許した。サーブ、スパイクにミスが続くイタリアを畳みかけたい日本だったが、11-11からは互いに連続得点を奪い合った。終盤に入るとイタリアのアタックの精度が上がり、レフトを中心に打点の高い一打を決められた。16-19から3連続失点を喫したが、長岡のスパイクや石井優希のサービスエースで3連続得点と意地を見せた。しかし、最後は高田のスパイクがブロックされ、20-25で2セット連取を許した。

第3セット、立ち上がりから石井、新鍋理沙、江畑幸子、セッター・宮下遥をコートに送り出した。イタリアの強打をなかなか拾えない日本は、5-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。そこからは点の奪い合いが続き、日本は山口の移動攻撃や長岡のライトからのストレートで応戦したが、差を詰めることができない。10-16で2回目のテクニカルタイムアウトを折り返すと、イタリアに強打を決められ、徐々に引き離された。終盤、長岡が奮闘したが、16-24とイタリアにマッチポイントを握られた。日本は山口と石井の一打で粘ったが、最後は石井のスパイクがアウトと判定され、19-25で第3セットを落とした。

【第2次ラウンド プールE 順位表(10月4日終了時点)】

1位: 中国(勝点16、6勝0敗)◎

2位: イタリア(勝点16、5勝1敗)◎

3位: ドミニカ共和国(勝点12、5勝1敗)◎

4位: 日本(勝点8、2勝4敗)

5位: ドイツ(勝点6、1勝5敗)

6位: クロアチア(勝点5、2勝4敗、セット率=0.562)

7位: アゼルバイジャン(勝点5、2勝4敗、セット率=0.533)

8位: ベルギー(勝点4、1勝5敗)

◎:第3次ラウンド進出決定

※第2次ラウンドでは第1次ラウンドの同組同士の対戦はなく、第1次ラウンドの対戦成績を持ち越す。各プールの上位3チームが第3次ラウンドへ進出する。

【コメント】

眞鍋政義監督
「残念の一言に尽きる。勝たないと後がないという気持ちだった。(イタリアは)失点は少なく、高さとパワーは日本より遥かに上だった。スピードは通用するが、イタリアとは現段階で力の差がある。女子バレーは去年から今年にかけて男子に近づいたと、高さとパワーを兼ね備える各国を見て感じる。世界選手権となると、ベテランから若手までベストのメンバーで来る。いろいろ反省しながらやっていきたい」

キャプテン・木村沙織選手
「スタートはとても良かったが、(第1セットを)最後、取り切れず、自分たちの形を出せずに終わってしまった。今日の1戦は総力戦ということで臨んだ。負けてしまったが、これが今のチームの現状だと思う。今シーズンは新しい戦術をやってきた。明日の試合で今大会が終わることが決まってしまったけど、今シーズンやってきたことを最後まで出し切れるように頑張りたい。今大会はメダルを獲ることがチームの1番の目標だった。第3次ラウンドまで行けずとても悔しいが、結果をしっかり受け止めて前に進んでいきたい」

長岡望悠選手
「第1セットを取り切れなかったことで、もう1歩先にいかなければ世界一には行けないと思った。リオデジャネイロオリンピックにつなげられる試合がこの大会できるようにという思いでやってきたので、結果を残したかった。これが今の自分の力なので、しっかり受け止めて次に生かしたいと思う」

迫田さおり選手
「最後まで全員で気持ちを1つにしてコートに立ったが、(自分は)ポイントゲッターとして点数を取ることができなかった。『眞鍋監督が考えた新しい戦術に自分も参加できる』という思いで、何とかチームに貢献できるように頑張ってきたが、このイタリア戦で思うように発揮できなかった」

10月2日 日本×ドイツ 第2次ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝3敗
3 23 26 25 16 15
ドイツ
0勝5敗
2 25 24 19 25 11

【第1セットのスタメン】

【戦評】

2014女子世界選手権(2014世界バレー)。FIVB世界ランキング3位の日本は、第2次ラウンドプールEで、同9位のドイツをセットカウント3-2のフルセットで下した。日本は2勝3敗の勝ち点8で、プールEの4位、ドイツは0勝5敗の勝点3で同プール7位となった。中道瞳、高田ありさ、山口舞が途中出場で流れを変え、今大会4度目となったフルセットの試合で初めて白星を挙げた。日本は第2、3セットを連取すると、最終第5セットは迫田さおり選手のバックアタックが効果的に決まり15-11で締めた。次戦は第1次ラウンドを戦ったバーリに戻り、10月4日(現地時間)20時より、勝点13でプールE2位の開催国・イタリアと対戦する。

第1セット、14-13とリードした場面から一挙に8連続得点を決められ、勢いを失った。移動攻撃やツーアタックなど、ドイツの多彩な攻撃に対応できなかった日本。終盤に連続得点を重ね追い上げたが、23-25で第1セットを落とした。

第2セット、第1セットからメンバーを代え、中道、高田、山口がセットの始めからコートに立った。相手のサーブに苦しめられながらも、徐々に攻撃の呼吸が合い、競った展開に持ち込んだ。24-24の場面で山口が移動攻撃を決め、最後は相手のスパイクがアウトとなり、26-24で第2セットを制した。

第3セット、立ち上がりから迫田のバックアタックなどで5連続得点と好スタートを切った。ドイツの追い上げもあり、16-12で2回目のテクニカルタイムアウト。その後は迫田の1打や、相手のスパイクミス、サーブミスも出て得点し、最後は高田がクロスを打ち切り25-19で2セットを連取した。

第4セット、一気に決めにかかりたい日本だったが、中盤までは11-11と相手を突き放せない展開となった。そこから3連続失点を喫し、その後も4連続、5連続失点。ブロックにつかまり、相手の流れを断ち切れない場面が続き、16-25で第4セットを落とした。

第5セット、5-5から山口のブロック、迫田のバックアタックが決まり4連続得点をマークした。その後、ドイツに3連続得点を許したが、迫田のスパイクが勢いを取り戻し得点を重ねると、最後はブロックで相手攻撃を封じ、15-11で第5セットを取り試合を決めた。

【第2次ラウンドプールE 順位表(10月2日終了時点)】

1位: 中国(勝点14、5勝0敗)

2位: イタリア(勝点13、4勝1敗)

3位: ドミニカ共和国(勝点11、5勝0敗)

4位: 日本(勝点8、2勝3敗)

5位: クロアチア(勝点5、2勝3敗)

6位: ベルギー(勝点4、1勝4敗)

7位: ドイツ(勝点3、0勝5敗)

8位: アゼルバイジャン(勝点2、1勝4敗)

※第2次ラウンドでは第1次ラウンドで同プールだったチームとの対戦はないが、第2次ラウンドに進んだチームとの対戦成績を持ち越す。第2次ラウンドのプールE、Fの上位3チーム、計6チームが第3次ラウンドに進出する。

【コメント】

眞鍋政義監督
「フルセット勝てたのが1番大きい。なかなか試合に出る機会のない選手もいるが、総力戦で14名の選手をフルに起用してやろうと思っている。高田(ありさ選手)、山口(舞選手)が頑張り、中道(瞳選手)も苦しい場面でチームを引っ張ってくれた。リベロは(第1次ラウンド)2戦目以降は筒井(さやか選手)を起用していたが、(佐藤)あり紗(選手)が入って勝つことができて良かった。(4日の)イタリア戦に集中し、一球一球、総力戦でベストを尽くすだけ」

キャプテン・木村沙織選手
「できれば勝点が欲しいので、勝点のことを考えると、フルセットになる前に(勝点3を取って)勝ちたかった。大会に入ってフルセットになった試合はずっと負けていたが、明後日(4日)以降、イタリア、ドミニカ共和国という強いチームと対戦するにあたり、フルセットの試合を取れたことはチームとして自信になると思う。なかなか出番がない選手が、普段の悔しさを爆発させたことがチームとしてプラスになったと思う。ユニホームを着られない選手もいて、選手それぞれ悩みや不安があると思うけど、『こういう時こそ助け合おう』と常に言っているので、それが形になって良かった」

中道瞳選手

「今日の4セット目をああいう形で進めてしまったのは反省点。試合の中でも、まだまだ反省すべき点がたくさんあるので、そこを修正して明日以降に臨みたい。気持ちを前面に出そうと思っていたし、高田(ありさ選手)、山口(舞)さんといったずっとコートに立てなかった選手と共に出られたので、勝てて良かった。(宮下)遥(選手)が組み立てているバレーも外から見ていた。遥の負担も大きかったと思うので、何としても自分が出て、貢献できたらいいと思っていた」

10月1日 日本×クロアチア 第2次ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝3敗
2 25 23 27 20 8
クロアチア
2勝2敗
3 18 25 25 25 15

【第1セットのスタメン】

【戦評】

2014女子世界選手権(2014世界バレー)。FIVB世界ランキング3位の日本は、第2次ラウンドプールEで同23位のクロアチアと対戦した。日本は先に2セットを先取したが逆転され、セットカウント2-3のフルセットで敗戦。第2次ラウンド初戦は黒星となった。第1セットと第3セットを奪い、セットカウント2-1とリードした日本だったが、相手の強打に屈し第4、5セットを続けて落とし、痛い1敗を喫した。次戦は10月2日(現地時間)17時より、第1次ラウンドプールAを4位で通過したドイツと対戦する。

第1セット、8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、クロアチアに4連続得点を許したが、木村沙織のアタックや大野果奈のサービスエースなどで再び逆転した。20-18からは5連続得点と攻撃が活性化し、25-18で第1セットを先取した。

第2セット、序盤は点の取り合いとなった。第2次ラウンドから始まったビデオ判定による「チャレンジシステム」を両チームが活用。「アウト」の判定が下った新鍋理沙の1打が「イン」に覆る場面もあった。しかし、23-23となったところで相手のクイックと強打に押され、23-25で第2セットを失った。

第3セット、12-12から迫田さおりのバックアタックが勢いをもたらし3連続得点。18-18以降は互いに一歩も譲らない展開となった。日本は木村、迫田、江畑幸子が決めたがクロアチアも粘り、デュースに突入した。25-25から木村が2枚ブロックを見事に打ち抜くと、連続得点を挙げて27-25で第3セットを奪い、セットカウント2-1とリードした。

第4セット、13-10とリードし中盤に入ったが、そこから5連続失点を喫した。さらに日本の得点を挟み4連続失点。終盤に追い上げを見せたが、運動量の落ちた日本は強打を決められ、20-25で第4セットを落とし、セットカウント2-2とクロアチアに並ばれてしまった。

第5セット、クロアチアのチャレンジシステム成功もあり、立ち上がりから4連続失点。木村が懸命に攻撃を引っ張ったが、相手の高さに苦しみ5-8でコートチェンジ。8-10からは強打に押され5連続失点。8-15とされクロアチアに第5セットを奪われた。

【第2次ラウンドプールE 順位表(10月1日終了時点)】

1位: 中国(勝点11、4勝0敗)

2位: イタリア(勝点10、3勝1敗)

3位: ドミニカ共和国(勝点8、4勝0敗)

4位: 日本(勝点6、1勝3敗)

5位: クロアチア(勝点5、2勝2敗)

6位: ベルギー(勝点4、1勝3敗)

7位: アゼルバイジャン(勝点2、1勝3敗)

8位: ドイツ(勝点2、0勝4敗)

※第2次ラウンドでは第1次ラウンドで同プールだったチームとの対戦はないが、第2次ラウンドに進んだチームとの対戦成績を持ち越す。第2次ラウンドのプールE、Fの上位3チーム、計6チームが第3次ラウンドに進出する。

【コメント】

眞鍋政義監督
「(クロアチアは)サーブでほとんど崩れなかった。最終的に高さ、パワーにやられてしまった。世界選手権に出てくるチームはどこも、サーブが正面にいくと返される。前後、左右に振れなかった。(日本は)身長が低いのでブロックと守備で頑張らないといけないが、ブロックも機能しなかったし、(クロアチアに)あれだけパワーヒッターが多いと厳しい。まだ(第3次ラウンド進出へ)可能性がないわけではない。まずは、明日の試合(2日、ドイツ戦)に集中して頑張りたい」

木村沙織選手
「自分たちの攻撃が単発になり、後半はサーブで崩せなかった。相手のライト側からの攻撃で点を取られ、そちらに対応するブロックと守備が機能せず、修正するのが遅かった」

9月28日 日本×中国 第1次ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3勝2敗
2 16 25 27 17 11
中国
5勝
3 25 18 25 25 15

【第1セットのスタメン】

【戦評】

2014女子世界選手権(2014世界バレー)。第1次ラウンドプールDでFIVB世界ランキング3位の日本は、ここまで4試合を戦い1セットも落としていない同5位の中国と対戦し、セットカウント2-3のフルセットで敗れた。第1セットは高さに苦しんだが、第2セットで追い付くと、第3セットはデュースの末に奪いリード。しかし、第4、5セットと立て続けに失い、プールD首位には立てなかった。第1次ラウンドプールDを2位で終えた日本は、同1位の中国、3位のベルギー、4位のアゼルバイジャンとともに第2次ラウンド(プールE)に進んだ。日本はイタリア南部のバーリから北部のトリエステに移動し、10月1日(現地時間)20時より、第1次ラウンドプールA3位のクロアチアと対戦する。

第1セット、序盤から中国にリードを奪われると、3-3から6連続失点を喫した。その後も長岡望悠のスパイクなどで得点したが、点差を縮めることができず。11-16で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も中国の移動攻撃、中央でのコンビネーションと豊富な攻め手に苦戦した日本。16-25で第1セットを落とした。

第2セット、日本のサーブが威力を発揮すると、相手の守備を崩して効率よく得点を重ねた。10-6から江畑幸子、木村沙織が得点すると、中国がたまらずタイムアウトを取った。しかし日本は流れを渡さず、長岡が浮いたところを押し込むなどリードを広げ、25-18で第2セットを奪い返した。

第3セット、立ち上がりから木村の1打、江畑のバックアタックなどで3連続得点を挙げた。5-4から中国に6連続得点を許し、流れを失いかけた日本だったが、木村が苦しい場面で決めて徐々に中国を追い上げた。19-23からは石井優希のサービスエースもあり5連続得点で逆転。終盤、中国に同点に並ばれデュースに突入したが、最後は木村が連続得点で締めて、27-25と2セットを連取した。

第4セット、序盤から中国の強打に苦しめられた日本。要所でサーブのミスも出て、11-16で2回目のテクニカルタイムアウトを折り返した。最後は中国に押し切られ17-25で第4セットを失い、勝敗の行方はフルセットにもつれ込んだ。

最終5セット、中国にブロックなどを決められて、いきなりの3連続失点と苦しいスタートとなると、その後も連続得点を奪うことができず、6-13と追い込まれた。日本はそこから石井の右からの1打などで4連続得点を挙げ中国を追い上げたが、最後は11-15で逃げ切られた。

【第1次ラウンドプールD 最終順位表】

1位: 中国(勝点14、5勝0敗)

2位: 日本(勝点11、3勝2敗)

3位: ベルギー(勝点9、3勝2敗)

4位: アゼルバイジャン(勝点7、3勝2敗)

5位: プエルトリコ(勝点4、1勝4敗)

6位: キューバ(勝点0、0勝5敗)

※上位4チームが第2次ラウンドに進出。

【コメント】

眞鍋政義監督

「(中国との)大一番というで、(第1セットは)少し宮下(遥選手)も緊張しており、コンビネーションが合わなかったので中道(瞳選手)に代えた。最終的には中国にブロックで20本近く決められている(※)ので、よく2セット取ったと思う。第1セットは中国にサーブレシーブをほとんど返された。もうすこし強く、前後に左右に(揺さぶれ)と伝えた。そのセットから中国のサーブレシーブが乱れて、日本のディフェンスも機能した。第3次ラウンドに進むためには、次の第2次ラウンドでの4戦が非常に大事なので、一致団結して死にもの狂いで頑張りたい」

※公式記録では、中国のブロックによる得点は19点

木村沙織選手

「最後に勝ちきれなかったのがすごく悔しい。第4セットのサーブミスがもったいなかったし、こちらが決めきれずに相手のブロックポイントにしてしまったのが、最後に中国を勢いに乗せてしまった原因かなと思う。自分たちが高さのあるチームに勝つには、サーブが1番大事。(サーブで)崩しきれなかった第1セットは反省すべき。次の第2次ラウンドで挽回できるように頑張りたい」

迫田さおり選手

「今日はスタメンで起用してもらったのに、自分のミスからリズムが崩れてしまった。自分の責任だと思う。チームのみんなが第2セットを取ったので、(後半は)少しでも力になりたかった。セッターとコンビネーションを合わせて、ここぞというところで点数を決められるようになれたらいい」

9月27日 日本×プエルトリコ 第1次ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3勝1敗
3 25 25 25
プエルトリコ
1勝3敗
0 21 20 19

【第1セットのスタメン】

【戦評】

2014女子世界選手権(2014世界バレー)。第1次ラウンドプールD組でFIVB世界ランキング3位の日本は、同16位のプエルトリコと対戦し、3-0のストレートで勝利。3連勝を飾り、3勝1敗の勝ち点10とし、第2次ラウンド進出を決めた。第1セットからキャプテン・木村沙織のスパイクが好調で25-21と先手を取ると、第2セットを25-20で奪い、続く第3セットも25-19で押し切った。ブロックによる得点も10点を記録と要所で光った。次戦は9月28日(現地時間)17時より、第1次ラウンドプールD組最終戦で、4連勝と勢いに乗るD組首位の中国と対戦する。

第1セット、いきなりの3連続失点を喫したが、木村の一打で反撃を開始し、その後は連続得点もあり8-7で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も長岡望悠のスパイクが効果的に決まり、相手に連続得点を許さず終盤を迎え、最後は江畑幸子がレフトから打ち切り25-21で第1セットを先取した。

第2セット、序盤から点の取り合いが続く。9-8から木村のスパイクなどで3連続得点を決めたが、相手を突き放せず16-14で2回目のテクニカルタイムアウトを折り返した。その後、木村が勝負強さを見せ、相手の得点を挟みながら4連続得点すると、最後は新鍋理沙、石井優希などの4連続得点で25-20とし、第2セットを連取した。

第3セット、前半、9-5から相手の4連続得点で同点とされた。11-11からは石井のスパイク、木村のフェイント気味のスパイクなどで4連続得点。その後も大野果奈のブロック、石井のサービスエースなどで得点を重ね、最後は長岡が相手ブロックの動きをよく読んだスパイクで得点を重ね、25-19で試合を決めた。

【第1次ラウンドプールD順位表(9月27日終了時点)】

1位:中国(勝点12、4勝0敗)

2位:日本(勝点10、3勝1敗)

3位:ベルギー(勝点6、2勝2敗)

4位:アゼルバイジャン(勝点4、2勝2敗)

5位:プエルトリコ(勝点4、1勝3敗)

6位:キューバ(勝点0、0勝4敗)

【コメント】

眞鍋政義監督

「プエルトリコは非常にスパイクにパワーがある。ここ数試合はブロックが良くなかったので、気持ちを入れてブロックしようとして、かなりブロックは良かった。得意のコースをブロックで閉めてディフェンスしようと話していたので、うまくブロックとディフェンスが機能した。今日の一番は本当に大事な試合だったので、キャプテンの木村(沙織選手)が活躍して(チームを)引っ張ってくれるのは、本当に大きい」

キャプテン・木村沙織選手

「今日の試合に関しては、ここまでの試合で(日本は)バックアタックが多かったので、相手が(日本の)バックアタックのマークを徹底し、両サイド(のブロック)がほぼ1枚になっていた。自分が打つ時は、あまりブロックがつかない状況で打たせてもらったので、全部点数に出来たらいいと思っていた。自分の感覚は、この大会に、個人的にもチームとしても雰囲気に慣れてきた。明日(28日)の中国戦が一番大事な試合なので、受け身にならずに自分たちがゲームを進めていくくらいの勢いで攻めたい」

石井優希選手

「チームが勝てたことは本当に良かった。3-0で勝つことが出来、明日に繋がると思う。いつでも準備できるようにと思っていたが、今まではなかなか出場する機会がなく、歯がゆい思いがあった。今日は途中でコートに入り、動きは硬く、久しぶりに緊張してしまった。ミスが多かったのは反省点。大きな大会に出て貴重な経験をさせてもらっているので、人一倍、輝きたい」

9月25日 日本×キューバ 第1次ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝1敗
3 25 26 25
キューバ
3敗
0 19 24 23

【第1セットのスタメン】

【戦評】

2014女子世界選手権(2014世界バレー)。第1次ラウンドプールDでFIVB世界ランキング3位の日本は、同22位のキューバをセットカウント3-0のストレートで下し、第1次ラウンド2連勝を飾った。日本は2勝1敗の勝点7、キューバは0勝3敗の勝点0。第1セットを25-19で奪うと、第2セットは中盤までリードを許す場面が多かったが、長岡望悠のスパイクなどで追い上げ、デュースの末に26-24で連取した。第3セットも江畑幸子のバックアタックやキャプテン・木村沙織のスパイクなどで25-23とキューバを振り切った。次戦は中1日空いて、9月27日(現地時間)17時より、プエルトリコと対戦する。

第1セット、立ち上がりから4連続得点をマークし、8-4で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、大野果奈のクイックが効果的に決まり、16-12。その後は長岡、江畑のスパイクによる3連続得点などもあり、25-19で第1セットを先取した。

第2セット、互いに連続得点を奪い、7-8で1回目のテクニカルタイムアウト。その後はキューバを追いかける展開が続いたが、江畑のレフトからのスパイクで16-16と追い付いた。終盤、相手に4連続得点を許し18-21と苦境に立った日本だったが、長岡が土俵際でライトから強烈な1打を決めデュースに持ち込んだ。そこから連続得点を奪うと、最後は江畑が締めて、26-24で接戦を制した。

第3セット、キューバのサーブミスもあり、序盤からリードを奪った日本。宮下遥のツーアタックや木村の好サーブを含む4連続得点で16-12とした。22-18からキューバに5連続得点を奪われ逆転を許したが、大野のサービスエースが飛び出すなど、勝負どころで質の高いプレーを披露した日本が25-23でこのセットを制した。

【第1次ラウンド プールD 順位表(9月25日終了時点)】

1位: 中国(勝点9、3勝0敗)

2位: 日本(勝点7、2勝1敗)

3位: アゼルバイジャン(勝点4、2勝1敗)

4位: プエルトリコ(勝点4、1勝2敗)

5位: ベルギー(勝点3、1勝2敗)

6位: キューバ(勝点0、0勝3敗)

【コメント】

眞鍋政義監督
「キューバの高さとパワーに苦しめられたが、最後はストレートで勝っていいムードができた。勝つとムードは良くなるが、連続失点があるので改善したい。27日に対戦するプエルトリコはキューバ以上に強い。(長岡望悠選手は)調子が良くなかったが、復調してきたのでチームにはプラスになる。江畑(幸子選手)、長岡が復調し、木村(沙織選手)がいるとなると、今までより攻撃がスムーズになる。(28日の)中国戦の前に、(27日の)プエルトリコ戦が全て。(次の第2次ラウンドは第1次ラウンドの勝敗数を持ち越すので)負けると第2次ラウンドにいっても厳しい。まずはプエルトリコ戦に集中したい」

キャプテン・木村沙織選手
「試合を重ねるごとにチーム全体の硬さが取れて、良くなっていると思う。ただ、ゲームのスタートから中盤までの運び方がまだ少し遅いと思うので、そこを修正していきたい。(2連勝については)いい勢いになったと思うので、また明後日(27日、プエルトリコ戦)から頑張りたい。試合を通して常に安定したプレーをしなくてはいけないと思う。1本1本丁寧にやっていきたい」

江畑幸子選手

「キューバはバックアタックに弱いところがあるので、序盤から(バックアタックを)どんどん使っていこうと思っていた。昨日(24日、ベルギー戦)に続いて危ないところもあったが、しっかり(セットカウント)3-0で勝てたのでほっとした」

長岡望悠選手

「まだまだ点を取らなくてはいけないと思う。迷いがある中でプレーしていた。スパイクで点を取らないといけないが、『点を取らなくてはいけない』ということにこだわりすぎていた。少し考えながら打ったことから迷いが生まれ、高いブロックに打ってしまい、だんだんリズムが崩れた。コートで迷うことは絶対にしてはいけないと思っていたので、責任感を強く持って臨んだ」

9月24日 日本×ベルギー 第1次ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝1敗
3 25 22 25 25
ベルギー
1勝1敗
1 22 25 20 23

【第1セットのスタメン】

【戦評】

2014女子世界選手権(2014世界バレー)第1次ラウンド(プールD)。アゼルバイジャンに敗れ黒星スタートとなったFIVB世界ランキング3位の日本は、同17位のベルギーをセットカウント3-1で破り、今大会初勝利を挙げた。日本は1勝1敗の勝点4でプールD2位、ベルギーは1勝1敗の勝点3で同3位となった。初戦から先発メンバーを入れ替えた日本は第1セット、江畑幸子の攻撃が光り先手を奪うと、第2セットは失ったが、第3セットを取り返した。第4セットでは終盤に驚異的な追い上げで逆転し、この試合をものにした。次戦は9月25日(現地時間)17時より、2連敗でまだ勝ちがないキューバと対戦する。

23日のアゼルバイジャン戦から選手を入れ替えて臨んだ日本。江畑、大野果奈、セッター・宮下遥、リベロ・筒井さやかがスタメンに名を連ねた。

第1セット、7-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、日本はそこから江畑の好サーブで相手のリズムを乱し、大野のクイックなどで7連続得点と勢いに乗った。終盤、ベルギーに4連続得点を許したが、最後は江畑が締めて、25-22でこのセットを奪った。

第2セット、ベルギーの移動攻撃が効果的に決まり、12-16で2回目のテクニカルタイムアウト。日本は江畑のバックアタックや、新鍋理沙のライトからのスパイクなどで4連続得点と粘りを見せたが、22-25でこのセットを落とした。

第3セット、序盤は一進一退の攻防が続いた。江畑のサービスエース、木村沙織のレフトからの1打でリードを徐々に広げると、大野がクイックを決め16-11で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。終盤はベルギーに4連続得点を決められたが、大野のブロック、江畑の攻撃が決まり、25-20で第3セットを奪い返した。

第4セット、中盤までは点の取り合いが続いた。12-12から4連続失点を喫すると、木村のスパイクを挟み、またも4連続失点と7点のリードを奪われてしまった。しかし、激しいラリーの末に江畑が押し込み、17-20と着実に点差を詰めると、ピンチサーバーとして登場した石井優希、石田瑞穂の働きもあり、ベルギーに追い付くことに成功。最後はキャプテン・木村がブロックを決めて、25-23で第4セットを奪取した。

【コメント】

眞鍋政義監督
「昨日(23日、アゼルバイジャン戦)、今日(24日、ベルギー戦)と前半が良くなく、1ヵ月前のワールドグランプリと違って勢いがないが、ベルギーのサーブと守備に苦しめられながらも勝点3を取ったことが(チームにとって)1番のカンフル剤になった。明日からの試合にこの勝利をつなげたい。江畑(幸子選手)はイタリアに来てから調子が良かった。大野(果奈選手)はサーブもいいし、宮下(遥選手)とのコンビネーションもいい。調子のいい選手からどんどんコートに入れようと考えていた。リベロは普段注目されないが、筒井(さやか選手)もよく頑張った。若い選手が頑張ればチームに勢いも出る。14名の選手をフル活用しないと世界に太刀打ちできない。後半のプレッシャーがかかる場面では、石井(優希選手)と石田(瑞穂選手)のサーブに助けられた」

木村沙織選手
「こちらの攻撃が決まったと思ったボールがつながっていて、ラリーに持ち込まれ苦しめられる場面があったが、(第3セットの)最後、逆転して勝ったことがチームの自信になるし、明日以降の試合にもつながる。全員が諦めずに守備で食らいついていくところ、1回で決まらなくても何回も何回もつなげられたところが良かった」

江畑幸子選手
「(勝利できて)嬉しい。昨日悔しい負け方をしてチームの雰囲気も落ちかけていた。このままではいけないと思ったので、勝つことができてよかった。(スタメンで行くと伝えられても)特にいつもと変わりないが、(スタメンだと)言われても言われなくても絶対に勝ちたいと思っていた。イタリアに移動してから調子が上がってきたと自分でも思う。体も軽く感じるし、スパイクの切れも悪くないと思っていた。イタリアに入りアドレナリンが出たのかなと思う」

宮下遥選手
「あまりいい内容ではなかった。勝てたので結果に関しては嬉しいが、すごく情けない試合だと思う。勝つことを意識するあまり、1点を急いでしまっている自分が周りにも伝わった。1本のミスが焦りにつながった。もっと平常心持って戦えるメンタルを持ちたい」

9月23日 日本×アゼルバイジャン 第1次ラウンド
チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1敗
2 25 20 25 21 9
アゼルバイジャン
1勝
3 17 25 20 25 15

【第1セットのスタメン】

【戦評】

2014女子世界選手権(2014世界バレー)。前回2010年大会銅メダルの日本は、1974年大会以来の金メダルを目指し、第1次ラウンドプールDの初戦に挑んだ。FIVB世界ランキング3位の日本が対戦するのは、同37位のアゼルバイジャン。オリンピックや世界選手権など主要な国際大会での対戦経験がない相手に、第1セットは25-17と好調な滑り出しだったが、第2セットを落とすと、その後もアゼルバイジャンの高さに苦しみ、セットカウント2-3のフルセットで敗れ黒星発進となった。次戦は9月24日(現地時間)17時より、ヨーロッパで成長著しいベルギーと対戦する。

第1セット、キャプテン・木村沙織の得点でスタートすると、先発起用された石田瑞穂のサービスエースや長岡望悠のブロックなどで波に乗り、いきなりの8連続得点で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後も安定した試合展開でリードを守り、25-17で第1セットを奪った。

第2セット、序盤から高さに任せて強打を放つアゼルバイジャンにペースを握られた。5-8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎えると、迫田さおりのバックアタックなどで1度は10-9とリードを奪うも、突き放すことができず。終盤に連続得点を許し、20-25でこのセットを失った。

第3セット、中道瞳に代えて宮下遥、長岡に代えて山口舞を立ち上がりより起用。山口の移動攻撃や、新鍋理沙のサービスエースなどで攻め、16-11で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。21-20からは、迫田のバックアタックなどで4連続得点を挙げ、25-20でアゼルバイジャンを振り切った。

第4セット、序盤から一進一退の攻防が続いたが、9-9からアゼルバイジャンの高さのあるブロックに捕まり4連続失点。その後も相手に連続得点を奪われ、リードを詰めることができない日本。最後は21-25でこのセットを失い、フルセットにもつれこんだ。

最終第5セット、いきなりの5連続失点で苦しいスタートとなった。その後も身長195センチのPolina Rahimovaの強打に押し込まれる場面が目立ち、粘り強くラリーに持ち込むことができない。4-11から4連続得点と意地も見せたが、最後は9-15で第5セットを落とした。

【コメント】

眞鍋政義監督

「今日のアゼルバイジャンは集中力があり、ブロック、アタックとも素晴らしかった。気持ちを切り替えて、明日の試合(24日、ベルギー戦)に臨みたい。最終的には(アゼルバイジャンの)高さにやられた。(攻撃を)20本近くブロックされたと思う(※)。17番の選手(Polina Rahimova選手)に好きなように打たれてしまった。(先発起用の)中道(瞳選手)はスパイカーとのコンビネーションが合っていた。(Rahimova選手を)もう少しサーブで崩して、不利な状況(を作って)からというのが良かったけど、(彼女は)世界でも優秀な選手。(迫田さおり選手は)ワールドグランプリが終わってからあまり練習できてない状況で、セッターとのコンビネーションがぴたりとあっていない状況もあった。スパイク決定率で相手を大きく下回っては勝つのは厳しい」

※公式記録では、アゼルバイジャンのブロックによる得点は18点

キャプテン・木村沙織選手

「初戦でこういう結果になってしまい残念に思う。悪かったところを反省して、切り替えて頑張りたい。1セット目のスタートはサーブから良く攻められて、良い形でスタートできたと思うが、その後は自分たちのミスがすごく多かったし、相手のブロックポイントにさせてしまうところも多かった。すごくもったいない試合だった」

迫田さおり選手

「初戦ということで、(勝って)勢いをつけていきたかったので悔しい。自分自身もミスが多かったので、そこが負けた原因の1つだと思う。パスが崩れたところからでも、セッターに(自分が打つと)呼びかけをしっかりしていけば、もっと攻撃力もアップしたのではないかと思う。ブロックされた時でも、しっかりフォローに入り切り返していけたら、もっと粘りのあるバレーができて、チームにリズムを引き寄せられたのではないかと思う」